グリー株式会社の2024年3月期第3四半期の決算が公開されました。売上高47,199百万円、営業利益4,555百万円と堅調な経営成績を示しています。ゲーム・アニメ事業、メタバース事業、DX事業などの強化により、収益力が着実に高まっていることがわかります。今後も新しい事業領域の開拓に注力し、持続的な成長を目指していくことが期待されています。
企業情報
企業名: グリー株式会社
証券コード: E22012
決算期: 2024年3月期
グリー株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
グリー株式会社の決算期は2024年3月期です。第3四半期の決算は2024年5月8日に公表されました。
主な事業
グリー株式会社は、ゲーム・アニメ事業、メタバース事業、DX事業、コマース事業、投資事業の5つの事業セグメントで構成されています。スマートフォンゲームの運営や、新しい技術領域への投資など、多角的な事業展開を行っています。
今期の業績と利益率は？
2024年3月期第3四半期の業績は、売上高47,199百万円、営業利益4,555百万円と前年同期比で減収減益となりました。しかし、営業利益率は9.6%と高水準を維持しています。ゲーム・アニメ事業を中心として収益性が高い事業が堅調に推移しています。
売上・利益の推移
2024年3月期第3四半期の売上高は47,199百万円で、前年同期比14.7%の減収となりました。一方、経常利益は5,355百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,201百万円と、いずれも前年同期から減少しましたが、依然として高い収益力を示しています。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月末の四半期連結貸借対照表では、総資産127,106百万円、純資産94,090百万円と、前期末から若干の増加となっています。財務体質は健全に推移しており、企業の成長に向けた投資余力も十分にあるといえます。
資産の部
流動資産は110,623百万円と前期末比3,256百万円増加しました。現金・預金の減少があったものの、金銭の信託や営業投資有価証券などが増加したためです。固定資産は16,482百万円と956百万円減少しました。
負債の部
負債合計は33,015百万円と759百万円増加しました。主な増加要因は社債の増加です。流動負債は14,837百万円と5,553百万円減少しましたが、固定負債は18,178百万円と6,312百万円増加しています。
純資産の部
純資産は94,090百万円と前期末比1,541百万円増加しました。利益剰余金の増加が主因です。自己資本比率は73.6%と高水準を維持しており、財務の健全性は高い状況にあります。
ROAとROE
グリー株式会社のROA（総資産経常利益率）は4.2%、ROE（自己資本当期純利益率）は3.4%となっています。前年同期と比べて低下しているものの、依然として高水準の収益性を維持しています。今後も新規事業への投資を進めながら、収益力の向上に努めていくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが6,571百万円の収入となり、投資活動によるキャッシュ・フローが4,975百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが3,039百万円の支出となりました。全体としてキャッシュ・ポジションは前連結会計年度末より1,443百万円減少しています。
配当の支払額
グリー株式会社は、2023年8月3日開催の取締役会において、1株当たり11円の期末配当を決議しました。前年同期の1株当たり11円と同額の配当を行う予定です。株主還元の方針に変更はなく、安定した配当政策を維持しています。
今後の展望
グリー株式会社は、ゲーム・アニメ事業やメタバース事業などの既存事業の強化に加え、DX事業、コマース事業、投資事業の新しい成長領域への取り組みを加速させていく方針です。新技術の活用やグローバル展開など、多角的な事業展開を進めることで、持続的な成長を目指していきます。
編集部のまとめ
グリー株式会社の2024年3月期第3四半期の決算は、売上高や利益が前年同期を下回ったものの、依然として高い収益性を維持しています。ゲーム・アニメ事業を中心に安定した収益基盤を構築しつつ、新しい事業領域への積極的な投資も行っています。今後も既存事業の強化と新規事業の開拓を両立させ、持続的な企業価値の向上を目指していくことが期待されます。
グリー株式会社の決算日や配当についてまとめました。
グリー株式会社の決算期は3月期で、第3四半期の決算は2024年5月8日に公表されました。配当は1株当たり11円と、前年同期と同額を維持しており、株主還元の方針に変更はありません。今後も安定した成長と収益力の向上に期待が寄せられています。
