湖北工業株式会社の2024年第1四半期決算が公開されました。同社は光部品や電子部品を中心に事業を展開する製造業企業で、今期も堅調な業績を収めています。売上高は前年同期比3.1%減の3,413百万円となりましたが、営業利益は24.9%減の635百万円、経常利益は28.1%増の1,130百万円と、大幅な増益となりました。製品の品質や生産効率の向上に取り組んだことで収益性が改善されたようです。
企業情報
企業名: 湖北工業株式会社
証券コード: 65240
決算期: 2024年12月期
湖北工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
湖北工業株式会社の決算日は12月31日で、決算期は1月1日から12月31日までの1年間となっています。第1四半期は1月1日から3月31日までの3カ月間の業績を発表したものです。
主な事業
湖北工業株式会社は、リード端子事業と光部品・デバイス事業を中心に事業を展開しています。リード端子事業では自動車用電装部品などを、光部品・デバイス事業では光通信用の部品などを製造しており、これらの製品を国内外のメーカーに提供しています。近年は高純度石英ガラスの事業化にも取り組むなど、新分野への展開も図っています。
今期の業績と利益率は？
2024年第1四半期の業績は売上高が3,413百万円と前年同期比3.1%減少しましたが、営業利益は635百万円と24.9%減少にとどまり、経常利益は1,130百万円と28.1%増加しています。営業利益率は18.6%、経常利益率は33.0%と、依然として高水準の収益性を維持しています。
売上・利益の推移
直近の過去1年間の連結業績をみると、売上高は13,472百万円、経常利益は3,152百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1,904百万円と、いずれも増加傾向にあります。事業の選択と集中によって収益性が高まっているようです。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月末の四半期連結貸借対照表をみると、資産合計は25,427百万円で、前期末から454百万円増加しています。一方、負債合計は4,845百万円と前期末から68百万円減少しており、財務の健全性が高まっています。
資産の部
流動資産は16,759百万円と前期末から24百万円増加しました。現金及び預金が減少しましたが、売掛金や棚卸資産が増加したためです。固定資産は8,668百万円と430百万円増加し、設備投資が進んでいるようです。
負債の部
流動負債は2,504百万円と前期末から18百万円減少しました。借入金が減少したためです。固定負債は2,341百万円と49百万円減少しており、財務体質の改善が進んでいます。
純資産の部
純資産は20,581百万円と前期末から522百万円増加しました。利益剰余金と為替換算調整勘定が増加したことが主な要因です。自己資本比率は80.9%と高水準を維持しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は前期の12.6%から当第1四半期は17.8%と大幅に改善しています。また、ROE(自己資本当期純利益率)も前期の9.5%から14.0%と上昇しています。収益性が向上し、資産効率も高まっていることがうかがえます。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書は開示されていませんが、現金及び預金が前期末から382百万円減少していることから、営業活動によるキャッシュ・インフローが投資活動やファイナンス活動によるキャッシュ・アウトフローを賄えなかったと見られます。設備投資への支出や配当金の支払いがあったと考えられます。
配当の支払額
2024年3月期第1四半期では、期末配当として1株当たり60円の配当を実施しています。前期の年間配当55円から上昇しており、業績の好調さを反映しています。株主還元にも注力していることが分かります。
今後の展望
湖北工業株式会社は中期経営計画に基づき、新製品の開発と拡販、生産効率の改善などに取り組んでおり、収益性の向上を図っています。また、高純度石英ガラスや光通信デバイスといった新分野への事業化にも力を入れており、中長期的な成長が期待されます。株主還元も強化しており、投資家からの人気も高まりそうです。
編集部のまとめ
湖北工業株式会社は光部品や電子部品などの製造を手掛ける企業で、2024年第1四半期も堅調な業績を収めています。売上高は若干減少しましたが、利益面では大幅な増益となり、収益性の高さを示しています。財務体質も健全化が進んでおり、今後の新分野への取り組みにも期待が高まります。株主還元の強化も株価上昇につながりそうです。
湖北工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
湖北工業株式会社の決算日は12月31日で、決算期は1月1日から12月31日までの1年間となっています。第1四半期は1月1日から3月31日までの3カ月間の業績を発表しました。配当については、2024年3月期第1四半期では1株当たり60円の期末配当を実施しています。業績が好調なことから、株主還元も強化されています。
