コカ・コーラブランドのドリンクの製造・販売を手掛けるコカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス株式会社の直近の決算内容をご紹介します。同社は、国内飲料業界の中核企業として、販路の拡大や新製品開発などに取り組んでおり、今四半期の業績は着実な成長を示しています。
企業情報
企業名: コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス株式会社
証券コード: 25790
決算期: 12月31日
コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス株式会社の決算日は12月31日です。そのため、第1四半期は1月1日から3月31日となります。
主な事業
コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス株式会社は、国内におけるコカ・コーラブランドの炭酸飲料、コーヒー飲料、茶系飲料、ミネラルウォーター、アルコール等の飲料の購入、販売、製造、ボトリング、パッケージ、物流およびマーケティングを主な事業としています。自社工場でのボトリングや、販売網の強化、新製品の開発など、コカ・コーラブランドの価値向上に力を注いでいます。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上収益は186,528百万円と前年同期から2.5%増加しました。一連の価格改定により、収益性の向上にもつながっています。一方で、原材料価格の高騰などコスト上昇の影響も受けており、事業利益は7,847百万円の損失と前年同期に比べ改善しつつも、依然として厳しい状況にあります。
売上・利益の推移
売上収益は、2023年通期で868,581百万円と堅調に推移しています。一方、利益面では、原材料価格や円安の影響などにより、2023年通期の税引前当期利益は3,224百万円と前年同期から大幅な減益となりました。このため、同社は収益性の改善に向けた施策にも注力しています。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の総資産は830,376百万円と、前期末から14,456百万円減少しました。これは主に「現金及び現金同等物」や「有形固定資産」が減少したことによるものです。一方、負債合計は366,190百万円と前期末から8,621百万円減少し、純資産は464,186百万円となりました。
資産の部
資産のうち、流動資産は304,353百万円で、前期末から9,403百万円減少しています。一方、非流動資産は526,023百万円で、前期末から5,054百万円減少しました。これは有形固定資産の減少などが主な要因です。
負債の部
負債のうち、流動負債は184,756百万円で、前期末から12,687百万円減少しています。非流動負債は181,434百万円で、前期末から4,065百万円減少しました。
純資産の部
純資産は464,186百万円で、前期末から5,835百万円減少しました。これは主に配当金の支払いなどによる「利益剰余金」の減少によるものです。
ROAとROE
ROAは前期末の5.6%から当第1四半期末は5.9%と改善傾向にあります。これは、利益の増加とともに総資産の減少によるものです。一方、ROEは前期末の10.0%から当第1四半期末は9.8%とやや低下しています。これは、利益の改善が進む一方で、純資産の減少に影響されたためです。今後の収益性向上が課題となっています。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローをみると、営業活動によるキャッシュ・フローは7,977百万円の支出となり、前年同期から改善しました。投資活動によるキャッシュ・フローは2,298百万円の収入となり、有形固定資産の売却収入などによるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは3,573百万円の支出となりました。以上の結果、当第1四半期末の現金及び現金同等物は104,408百万円となりました。
配当の支払額
当社の配当は、年間配当金25円で安定的に推移しています。当第1四半期においても、1株当たり25円、総額4,562百万円の配当を実施しました。株主還元の充実も経営課題の一つとなっています。
今後の展望
コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス株式会社は、中期経営計画「Vision 2028」の初年度である2024年を「力強く利益を積み上げる年」と位置付けています。販売数量の維持と収益性の向上を両立させるべく、全社横断的な変革を推進し、サプライチェーンの効率化やデジタル活用によるコスト削減などに取り組んでいきます。また、カスタマーや行政との協業を通じて、環境保護やサステナビリティにも注力していく方針です。
編集部のまとめ
コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス株式会社は、国内飲料市場をリードする大手企業です。当社の直近の決算では、販売数量の維持と価格改定による収益性の改善が進んでいることがわかりました。一方で、原材料高やコスト上昇の影響も受けており、収益性の向上が課題となっています。今後は、サプライチェーンの効率化やデジタル化の推進などによるコスト削減に取り組み、利益の最大化を目指していくことが期待されます。株主還元についても、これまでと同水準の配当を維持しており、安定した業績評価を得ている企業といえるでしょう。
コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス株式会社の決算日は12月31日で、第1四半期は1月1日から3月31日までとなります。同社の配当は、年間25円と安定的に推移しており、株主還元にも注力しています。今後も、収益性の向上と株主還元の両立を目指していくことが期待されます。