株式会社プレイドの最新決算報告書が公開されました。同社は顧客体験向上をサポするクラウドサービス「KARTE」を提供しており、企業の顧客理解と体験向上に役立っています。今回の決算では、積極的な製品拡大や組織体制の強化に取り組み、売上高が前年同期比28.4%増と大きな伸びを記録しました。利益面でも経常利益が6,079万円と黒字化し、事業の順調な進捗が見られました。
企業情報
企業名: 株式会社プレイド
証券コード: 41650
決算期: 2024年9月期
株式会社プレイドの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社プレイドの決算期は9月30日です。決算報告書の提出期限は2024年5月10日となっています。
主な事業
株式会社プレイドは、「データによって人の価値を最大化する」をミッションに掲げ、ウェブサイトやスマートフォンアプリを運営する企業向けにCX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」をクラウド方式で提供しています。「KARTE」を活用することで、企業は顧客一人ひとりの行動データを分析し、最適なコミュニケーションを行うことができます。近年、企業におけるデータ活用の重要性が高まる中、同社のサービスは顧客体験向上やマーケティング領域で幅広く活用されています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の売上高は52億6,499万円と、前年同期比で28.4%増と大きな伸びを示しました。営業利益は9,014万円、経常利益は6,079万円と黒字化しており、収益性も改善されています。これは、「KARTE」の販売強化や事業領域の拡大など、同社の積極的な事業展開が奏功した結果です。
売上・利益の推移
最近の決算では、売上高が2023年9月期8,633,638千円から2024年3月期5,264,996千円へと順調に増加しています。一方で、利益面では2023年9月期に938,343千円の経常損失を計上していましたが、当第2四半期では60,798千円の経常利益を確保するなど、収益性の改善も見られます。これらの結果から、同社の事業が着実に成長していることがわかります。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期連結会計期間末における総資産は66,876百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,682百万円増加しました。これは主に、現金及び預金が3,020百万円増加し、また受取手形及び売掛金が2,084百万円増加したことによるものです。
資産の部
流動資産は57,880百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,875百万円増加しました。固定資産は8,995百万円となり、前連結会計年度末に比べ193百万円減少しました。この結果、総資産は66,876百万円となりました。
負債の部
流動負債は27,032百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,417百万円増加しました。これは主に1年内返済予定の長期借入金が3,139百万円増加したことによるものです。固定負債は9,772百万円となり、前連結会計年度末に比べ318百万円減少しました。
純資産の部
純資産合計は30,071百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,583百万円増加しました。これは主に、資本金及び資本剰余金がそれぞれ1,270百万円増加したことによるものです。この結果、自己資本比率は43.3%となりました。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は、前期の-15.1%から当期は0.9%へと改善しており、収益力の向上が見られます。一方、ROE(自己資本当期純利益率)は前期の-76.6%から当期は1.8%とまだ低い水準にあります。今後は収益力の一層の強化により、ROEの改善を図る必要があるでしょう。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが496百万円の支出となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは170百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは3,688百万円の収入となりました。この結果、現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ3,020百万円増加し、当第2四半期連結会計期間末には41,294百万円となっています。
配当の支払額
株式会社プレイドは無配となっています。収益力の改善と株主還元の両立に向け、今後の配当実施に期待が高まっています。
今後の展望
株式会社プレイドは、「KARTE」の機能強化や各種プロダクトの提供を通じて、企業が統合的にユーザーを理解できるデータ環境の拡充を進めていく方針です。オンラインビジネスの拡大に伴い、企業のデータ活用や顧客体験向上への需要は高まっており、同社の事業成長が期待されます。また、収益性の改善にも取り組み、株主の皆様への利益還元につなげていくことが重要な課題となっています。
編集部のまとめ
株式会社プレイドの決算では、売上高が大きく伸長するとともに、経常利益も黒字転換するなど、順調な業績推移が確認できました。同社のクラウドサービス「KARTE」は企業のデータ活用と顧客体験向上に欠かせないサービスとなっており、今後も事業拡大が期待されます。一方で、株主還元の面では課題も残されており、収益性の一層の向上と株主還元施策の充実が望まれます。
株式会社プレイドの決算日や配当についてまとめました。
株式会社プレイドの決算期は9月30日で、決算報告書の提出期限は2024年5月10日となっています。また、同社は現在のところ無配となっていますが、今後の収益力改善と株主還元の両立が課題として挙げられます。引き続き、同社の業績動向に注目していきたいと思います。