興研株式会社の2024年第1四半期の決算が発表されました!売上高は24億26百万円と前年同期に比べて18.5%の減少となりましたが、営業利益は2億19百万円と好調な結果でした。特に産業向けマスクの販売が伸長し、業績をけん引しています。今後も様々な製品展開を行い、さらなる業績の拡大に期待が高まります。
企業情報
企業名: 興研株式会社
証券コード: E02396
決算期: 12月
興研株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
興研株式会社の決算日は12月31日です。決算発表は翌年5月10日に行われることが確認できました。
主な事業
興研株式会社は、防じんマスク、防毒マスク、環境関連製品などの製造・販売を主な事業としています。
主力製品である各種マスクは、産業用からコロナ禍での感染対策用まで幅広いラインナップを取り揃えている企業です。また、クリーンルーム向けの空気浄化装置など、環境関連製品の開発にも力を入れています。
今期の業績と利益率は?
今期の売上高は24億26百万円と前年同期比18.5%の減収となりました。一方で、営業利益は2億19百万円と前年同期比50.9%の減益となっています。
感染対策用マスクの需要減少が影響して減収となったものの、産業向けマスクが好調に推移したことで、一定の利益を確保できました。
売上・利益の推移
直近3年間の売上高推移は、2023年12月期が105億87百万円、2022年12月期が112億49百万円、2021年12月期が88億61百万円となっています。
利益面では、2023年12月期の経常利益が9億79百万円、2022年12月期が8億66百万円、2021年12月期が7億12百万円と、着実に増加してきました。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月末時点の総資産は209億49百万円で、前期末から1億32百万円増加しています。負債合計は85億73百万円と1億8百万円増加しました。一方、純資産は123億75百万円と23百万円増加しており、自己資本比率は59.1%となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が36億33百万円と前期末から6億54百万円増加しました。一方で、受取手形及び売掛金は19億56百万円と7億20百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が8億20百万円と6億5百万円減少しましたが、長期借入金が35億32百万円と3億62百万円増加しました。
純資産の部
純資産の部は、利益剰余金が111億57百万円と19百万円減少しましたが、その他の包括利益累計額が2億73百万円と43百万円増加しています。
ROAとROE
直近のROA(総資産経常利益率)は4.8%、ROE(自己資本利益率)は6.3%となっています。前期と比べて若干低下しているものの、依然として高水準を維持しています。
これは製品の高付加価値化や生産性の向上などにより、収益性が改善されている証左といえるでしょう。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益が2億50百万円あったことなどから3億40百万円のプラスとなりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは1億円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローも1億7百万円のマイナスとなっています。
この結果、現金及び現金同等物の期末残高は32億84百万円となりました。
配当の支払額
2023年12月期の年間配当金は1株当たり35円となりました。この配当金は、株主への利益還元を適切に実施できる水準と考えられます。
今後も安定した配当を継続していくことが期待されます。
今後の展望
興研株式会社は、既存の防じんマスクや環境関連製品の拡販に加えて、新製品の開発にも注力していく方針です。
特に、海外展開を加速させるため、スタンフォード大学との連携などを進めており、新たな成長機会の創出を目指しています。
今後も、企業価値の向上に取り組み、株主・投資家の期待に応えていくことが期待されます。
編集部のまとめ
興研株式会社は、マスクや空気浄化装置などの製造・販売を主力事業とする企業です。
今期は感染対策用マスクの需要減少の影響を受けましたが、産業向けマスクが順調に推移したことで、一定の収益を確保できました。
今後は海外展開の加速など、新たな成長機会の創出に注力していくことが期待されます。また、安定的な配当の実施など、株主還元にも力を入れています。
興研株式会社の今後の業績に注目が集まります。
興研株式会社の決算日や配当についてまとめました。
興研株式会社の決算日は12月31日で、決算発表は翌年5月10日に行われています。
直近の配当金は1株当たり35円と、株主への利益還元を適切に実施できる水準となっています。
今後も安定した配当の継続が期待されます。