株式会社KeyHolderの2024年3月期第1四半期決算が発表されました。売上収益は68億6,042万円で前年同期比2.0%の減少となりましたが、営業利益は3億7,242万円、税引前四半期利益は3億5,690万円と前年同期から大きく減少しました。その主な要因は、売上総利益の減少と持分法による投資利益の減少によるものです。
企業情報
企業名: 株式会社KeyHolder
証券コード: E05020
決算期: 12月
株式会社KeyHolderの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社KeyHolderの決算は12月期で、定時株主総会は通常3月下旬に開催されています。第1四半期決算の発表は2024年5月10日に行われました。
主な事業
株式会社KeyHolderは、総合エンターテインメント事業、映像制作事業、広告代理店事業の3つの事業セグメントを展開しています。
総合エンターテインメント事業では、タレントやアイドルのマネジメントやイベントの企画・運営、ゲームアプリ事業などを手掛けています。
映像制作事業では、バラエティ番組やドラマ、映画の企画・制作に取り組んでいます。
広告代理店事業では、デジタル広告やプロモーションの企画・開発、インターネット広告事業などを行っています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は売上収益が68億6,042万円で、前年同期比2.0%の減少となりました。一方で、営業利益は3億7,242万円と大きく減少し、税引前四半期利益は3億5,690万円と、前年同期比70.1%減となりました。
この背景には、売上総利益の減少に加えて、持分法による投資利益が前年同期比で大きく減少したことが影響しています。
売上・利益の推移
株式会社KeyHolderの売上収益は、2023年12月期は275億1,425万円と前期比8.6%増加しました。一方、営業利益は19億1,998万円、税引前当期利益は20億9,563万円と、いずれも前期から大幅な増加となっています。
当第1四半期では、売上収益は前年同期比2.0%減の68億6,042万円となりましたが、営業利益と税引前四半期利益は前年同期比で大幅に減少しています。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
当第1四半期連結会計期間末の総資産は284億2,857万円と、前連結会計年度末に比べ12億1,323万円増加しました。これは主に、その他の金融資産、のれん、営業債権及びその他の債権、持分法で会計処理している投資が増加したことによるものです。
負債の部
負債合計は84億6,603万円と、前連結会計年度末に比べ7億7,026万円増加しました。これは主に、社債及び借入金、未払法人所得税等、契約負債が増加したことによるものです。
純資産の部
純資産合計は199億6,253万円と、前連結会計年度末に比べ4億4,229万円増加しました。これは主に、自己株式の処分により増加したことによるものです。
ROAとROE
株式会社KeyHolderのROA(総資本利益率)は前期末時点で7.7%と、ある程度高い水準にあります。一方、ROE(自己資本利益率)は前期末時点で10.5%となっており、同業他社と比べても高い水準にあります。
これは、同社の高い収益力と資本効率の良さを示しています。今後も事業の成長とともに、これらの指標が更に向上していくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが50百万円の減少、投資活動によるキャッシュ・フローが22億6,681万円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローが2億8,677万円の減少となりました。
これにより、現金及び現金同等物の当四半期末残高は、前連結会計年度末に比べ26億3,899万円減少の24億8,013万円となっています。
配当の支払額
株式会社KeyHolderは、2024年3月26日開催の定時株主総会において、1株当たり20円の期末配当を決議しました。この配当金総額は3億6,950万円となります。
前期の1株当たり配当金は10円でしたので、今期は前期比2倍の配当となっています。株主への利益還元を重視する同社の姿勢がうかがえます。
今後の展望
株式会社KeyHolderは、株式会社10ANTZの株式の51%を取得するなど、積極的な事業投資を行っています。
今後は、ゲームアプリ事業や映像制作事業、広告代理店事業などでのシナジー効果を発揮し、さらなる業績拡大を目指していくことが期待されます。
また、民事再生手続きを行っている株式会社トポスエンタープライズに対してもスポンサー支援を行うことを決定しており、事業基盤の強化にも取り組んでいます。
編集部のまとめ
株式会社KeyHolderは、総合エンターテインメント事業を中心に、映像制作事業、広告代理店事業を展開する企業です。
当第1四半期の業績はやや軟調な結果となりましたが、今後は新規事業への投資や事業基盤の強化などに取り組み、業績回復を目指していくことが期待されます。
株主還元面でも、前期比2倍の配当を実施するなど、株主重視の経営姿勢を示しています。
株式会社KeyHolderの決算日や配当についてまとめました。
株式会社KeyHolderの決算は12月期で、定時株主総会は通常3月下旬に開催されています。
当期の配当は1株当たり20円と前期比倍増となっており、株主還元に力を入れている様子がうかがえます。
今後の事業展開にも期待が高まるところです。