株式会社スタジオアタオの2023年度第3四半期決算が公開されました。ATAOをはじめとする自社ブランドの販売強化に注力し、インターネット販売やATAO博多店の新規出店などで収益を積み上げてきています。本業の好調に加え、関係会社の清算に伴う特別利益の計上もあり、四半期純利益は3,717万円と堅調な業績を維持しています。売上高や利益の推移を見ても安定的に推移しており、中期的な成長軌道にあると言えそうです。
企業情報
企業名: 株式会社スタジオアタオ
証券コード: 35500
決算期: 2月
株式会社スタジオアタオの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社スタジオアタオの 決算日は2月28日となっています。毎年3月に決算発表があり、四半期報告書は6月、9月、12月に公表されます。
主な事業
株式会社スタジオアタオはファッションブランドの企画・製造・販売を主力事業としています。「ATAO」をはじめ、キャラクターブランド「ILEMERI」など、オリジナルのバッグ・財布等を展開しています。自社オンラインサイト「ATAOLAND+」や実店舗での販売を中心に事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間(2023年3月1日~11月30日)の業績は、売上高が215億7,512万円となりました。ブランド力の強化やオンラインサイトの新規立ち上げなどによる販促活動の継続的な投資により、営業利益は6億1,111万円、経常利益は5億9,319万円、四半期純利益は3億7,177万円と堅調に推移しています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移を見ると、売上高は3年連続で増加しており、営業利益や経常利益もプラスを確保し、着実に収益力を高めています。2023年2月期の売上高は370億9,366万円、経常利益は22億9,162万円の水準となっています。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
総資産は346億1,375万円となっています。前事業年度末と比べて32億7,509万円減少しており、現金及び預金の減少が主な要因となっています。
負債の部
負債合計は98億4,337万円と、前事業年度末より25億427万円減少しています。長期借入金が主な減少要因で、268億749万円の減少となっています。
純資産の部
純資産は247億7,037万円となっており、前事業年度末より7億7,081万円減少しています。利益剰余金の減少と自己株式の増加が主な要因です。
ROAとROE
収益性指標であるROAは過去3年間安定して6%台後半を推移しており、2023年2月期は7.4%となっています。また、ROEは同期間10%前後で推移しており、株主資本利益率も良好な水準を維持しています。ファッション業界では高い水準にあると言えるでしょう。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは堅調に推移しており、2023年2月期は30億5,342万円の収入超過となりました。投資活動によるキャッシュ・フローの支出が大きめですが、財務活動によるキャッシュ・フローの収支によりバランスを取れています。全体として現金及び現金同等物は安定的に推移しています。
配当の支払額
2023年5月に行われた定時株主総会では、1株当たり5円の期末配当が決議されました。前年の5円からの横ばいとなっています。堅調な業績を背景に、株主還元も安定的に実施されていると評価できるでしょう。
今後の展望
自社ブランドの強化や新規出店、ECサイトの強化など、積極的な事業展開を続けることで、中期的な成長を実現していく方針です。特に、ATAOブランドについては更なる認知度向上を目指し、注力していく予定です。今後も、ファッション事業を中心に好業績を維持していくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社スタジオアタオは、ATAOをはじめとする自社ブランドの強化に注力し、オンラインとリアル店舗のOMO戦略を推進することで、安定した業績を維持しています。売上高、利益ともに堅調に推移しており、ROAやROEなどの収益性指標も良好な水準を保っています。今後も中長期的な成長が期待できる企業だと言えるでしょう。
株式会社スタジオアタオの決算日や配当についてまとめました。
株式会社スタジオアタオの決算日は2月28日で、3月に決算発表、4半期報告書は6月、9月、12月に公表される年間スケジュールとなっています。また、2023年5月の定時株主総会では、1株当たり5円の期末配当が決議され、株主還元も安定的に行われています。今後も、ATAOブランドの強化や新規出店など、積極的な事業展開を続けることで、中期的な成長が期待されます。