株式会社アズームの決算内容をご紹介します。同社は毎年10月1日から9月30日までを事業年度としており、2023年10月1日から2024年3月31日までの第2四半期決算の概要をお伝えします。
企業情報
企業名: 株式会社アズーム
証券コード: 34960
決算期: 2024年3月期
株式会社アズームの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社アズームは毎年10月1日から9月30日までを事業年度としており、年2回の決算発表を行っています。第2四半期決算は2024年5月10日に公表されました。
主な事業
株式会社アズームは、遊休資産活用事業とそれを支えるためのビジュアライゼーション事業の2つの事業を展開しています。遊休資産活用事業では、インターネットを活用した月極駐車場の紹介や運営を行っています。一方、ビジュアライゼーション事業では、CG技術を活用して建物のイメージ等を制作し、提供しています。これらの事業を通じて、顧客の課題解決に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は？
当第2四半期における売上高は49.18億円と前年同期比で27.3%の増加となりました。また、営業利益は8.40億円で前年同期比41.3%の増加となっています。利益率も42.2%と高水準を維持しており、順調に推移していることがわかります。
売上・利益の推移
直近の過去2年間の売上高と営業利益の推移をみると、売上高は8.27億円から9.18億円へと増加しています。一方、営業利益は6.94億円から8.40億円へと増加しており、着実な業績拡大が続いています。これは月極駐車場のリース事業の順調な推移や、ビジュアライゼーション事業の需要回復が寄与したものと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社アズームの2024年3月31日時点の四半期連結貸借対照表をみると、総資産は45.41億円となっています。前期末比で5.58億円増加しており、資産規模が着実に拡大していることがわかります。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が23.89億円と前期末比で2.94億円増加しており、財務体質の健全性が高いことが読み取れます。また、販売用不動産が3.41億円と、中古住宅の取得により増加しています。
負債の部
負債の部では、月極駐車場サブリースユーザーからの前受収益が3.12億円と前期末比で4.22億円増加しています。これは月極駐車場の稼働台数増加に伴うものと考えられます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が23.40億円と前期末比で4.66億円増加しています。これは当期の親会社株主に帰属する四半期純利益が5.84億円と堅調に推移したことによるものです。
ROAとROE
株式会社アズームのROAは18.4%、ROEは19.2%となっており、収益性の高い経営が行われていることが分かります。ROAは前年同期比で1.9ポイント上昇し、ROEも0.8ポイント上昇しており、着実な改善が続いています。これは事業基盤の強化と収益力の向上が寄与したものと考えられます。
キャッシュフロー
当第2四半期におけるキャッシュ・フローは、営業活動により5.46億円を獲得しました。一方で、投資活動により1.35億円を支出し、財務活動により1.16億円を支出しました。この結果、現金及び現金同等物は前期末比で2.94億円増加し、23.89億円となっています。企業の成長に必要な投資を行いつつ、適切な配当を行うなど、健全なキャッシュ・フロー管理が行われています。
配当の支払額
株式会社アズームは2023年12月に1株当たり20円の期末配当を実施しました。これにより、年間配当金は1株当たり20円となっています。配当性向は20.1%となっており、株主還元に積極的な企業といえます。
今後の展望
今後の事業展開としては、遊休資産活用事業の更なる拡大と、ビジュアライゼーション事業の事業規模拡大に注力する方針です。遊休資産活用事業では、インターネット経由の月極駐車場の紹介や運営の需要拡大が見込まれます。また、ビジュアライゼーション事業では、VR技術を活用したサービス提供の拡大などが期待されます。これらの取り組みを通じて、持続的な成長を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社アズームの決算は、売上高、営業利益ともに前年同期比で大幅に増加しており、高い収益性を維持しつつ成長を続けている企業といえます。また、財務体質も健全で、積極的な株主還元も行っていることから、今後の更なる飛躍が期待できる企業だと言えるでしょう。
株式会社アズームの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アズームの決算は、10月1日から9月30日までの1年間を事業年度として行っています。決算発表は年2回で、第2四半期決算は2024年5月10日に公表されました。また、同社は年間配当金を1株当たり20円と定めており、株主還元にも積極的に取り組んでいることがわかります。
