古林紙工株式会社の最新決算報告がリリースされました。売上高が前年同期比4.1%減の4,040百万円と減収となりましたが、新型設備投資による一時的な稼働減少の影響が大きかったようです。利益面でも営業損失29百万円と赤字決算となりましたが、中期的には生産性の向上により業績回復が期待されます。
企業情報
企業名: 古林紙工株式会社
証券コード: E00664
決算期: 第95期第1四半期(2024年1月1日〜2024年3月31日)
古林紙工株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
古林紙工株式会社の決算日は12月31日です。第1四半期決算は5月10日に発表されています。
主な事業
古林紙工株式会社は、主に印刷紙器やプラスチック包材の製造・販売を行う企業です。日本国内ではトップクラスのシェアを持っており、中国でも事業を展開しています。また物流子会社も有しており、製造から物流まで一貫したサービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は4,040百万円と前年同期比4.1%の減収となりました。利益面では、営業損失が91百万円となる厳しい決算結果でした。これは生産体制の刷新に伴う一時的な不稼働の影響が大きかったためです。今後は新設備の本格稼働で生産性が向上し、業績回復が期待されます。
売上・利益の推移
過去1年間の業績をみると、売上高が17,911百万円、経常利益が697百万円と堅調に推移しています。ただし直近の第1四半期は減収減益となり、新設備投資の影響が出ました。中期的に生産性向上で収益力の回復が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の総資産は19,649百万円で、前期末比635百万円の増加となりました。負債は10,148百万円と582百万円増加し、純資産は9,502百万円と52百万円増加しています。借入金の増加や棚卸資産の増加などが主な要因です。
資産の部
流動資産は8,948百万円と前期末比167百万円増加し、固定資産は10,702百万円と467百万円増加しました。有形固定資産が450百万円増加したことが主な要因です。
負債の部
流動負債は8,465百万円と640百万円増加し、固定負債は1,683百万円と58百万円減少しました。短期借入金の増加が主な要因です。
純資産の部
純資産は9,502百万円と52百万円増加しました。為替換算調整勘定が72百万円増加したことが主な要因です。
ROAとROE
当第1四半期のROAは-0.2%、ROEは-0.5%と低い水準となりました。これは新設備投資の影響で一時的に収益性が悪化しているためですが、中長期的には生産性向上で収益性の改善が期待できます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュフローの詳細は開示されていませんが、設備投資による支出の増加により、営業キャッシュフローや投資キャッシュフローが悪化していると考えられます。今後の収益力改善によりキャッシュフローの改善が見込まれます。
配当の支払額
当第1四半期では1株当たり25円の配当金を支払っています。前期の通期では1株当たり100円の配当を実施しており、企業の安定的な収益基盤を反映しています。
今後の展望
古林紙工は生産設備の増強に取り組んでおり、中長期的には生産性の向上で収益力の回復を目指しています。また中国事業の強化やM&Aなども視野に入れており、事業の拡大を図っていく方針です。株主還元も継続して行う予定で、今後の業績改善が期待されます。
編集部のまとめ
古林紙工の今回の決算は、新設備投資の影響で一時的な減収減益となりましたが、中長期的には生産性の向上で業績回復が見込まれます。安定した配当実績も評価できる企業です。今後の事業拡大や株主還元に期待が高まっています。
古林紙工株式会社の決算日や配当についてまとめました。
古林紙工株式会社の決算日は12月31日で、第1四半期決算は5月10日に発表されています。直近の決算では減収減益となりましたが、中長期的には生産性向上で業績回復が見込まれます。また、1株当たり100円の安定配当も特徴的で、株主還元も積極的に行っています。