グリーンモンスター株式会社の2024年3月期第3四半期決算が発表されました。業績は好調で、売上高はこれまで最高レベルを記録したほか、経常利益も前年同期比で大幅に増加しています。今後も投資学習支援事業を中心に堅調な成長が期待できそうですね。
企業情報
企業名: グリーンモンスター株式会社
証券コード: E39408
決算期: 2024年6月期
グリーンモンスター株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
グリーンモンスター株式会社の決算日は6月30日で、その第3四半期決算は2024年3月31日までの期間になります。四半期報告書は毎年5月と11月に提出されます。
主な事業
グリーンモンスター株式会社は、投資学習支援事業を主力としています。体験型投資学習アプリの「FXなび」「株たす」「トウシカ」の開発・提供を行っており、初心者の方の投資への関心を喚起し、投資についての理解を深めるサービスを展開しています。また、ファイナンシャル・プランニングサービス事業も手がけています。
今期の業績と利益率は?
第3四半期連結累計期間の業績は売上高1,541,453千円、経常利益252,373千円と、前年同期と比べて大幅な増収増益となりました。特に投資学習支援事業が好調に推移し、売上高が伸長しています。利益面でも原価の抑制に成功し、売上総利益率34.5%、経常利益率16.4%と高い水準を維持できています。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比で26.0%増と大幅に成長しています。利益面でも経常利益は53.5%増と堅調な推移を続けています。これは主に投資学習支援事業での新規ユーザー獲得が順調に進んでいることによるものです。今後も同事業を中心に売上と利益の拡大が見込まれます。
四半期連結貸借対照表について
グリーンモンスター株式会社の2024年3月末の総資産は2,237,260千円と前期末から大幅に増加しています。これは主に、現金及び預金が1,840,533千円と大幅に増加したためです。一方、負債は757,239千円と増加しましたが、純資産は1,480,020千円と大幅に改善しました。自己資本比率も66.1%と高水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が大幅に増加したことが特徴的です。これは、東京証券取引所グロース市場への上場に伴う公募増資によるものです。その他の資産も全般的に堅調に増加しており、事業の拡大に必要な投資が行われていることがうかがえます。
負債の部
負債の部では、短期借入金が350,000千円と大幅に増加したことが特徴的です。これは、事業拡大に伴う運転資金の調達によるものと推察されます。一方で、長期借入金は減少しており、借入金の圧縮にも努めています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が31,900千円、資本剰余金が537,450千円と大幅に増加しています。これは、上場に伴う公募増資による影響です。利益剰余金も着実に積み上がっており、健全な財務体質が維持されています。
ROAとROE
ROAは7.3%、ROEは11.1%と、前年同期と比較して上昇しています。これは、売上高と利益が大幅に増加したことによるものです。特に投資学習支援事業の好調が影響しており、同事業の拡大により収益性が高まったことが要因と考えられます。今後も高い収益性を維持できると期待されます。
キャッシュフロー
当四半期のキャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが282,138千円の増加となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益の計上と売上債権の減少によるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローが12,965千円の減少となっています。これは主に、有形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは、上場に伴う資金調達を反映し、538,333千円の増加となっています。全体としては、現金及び現金同等物が大幅に増加し、財務基盤が強化されています。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間においては、配当の支払はありませんでした。グリーンモンスター株式会社は、成長フェーズにあると判断し、内部留保の確保に注力しているものと考えられます。今後の業績動向を見守る必要がありますが、株主還元についても検討が期待されます。
今後の展望
グリーンモンスター株式会社は、投資学習支援事業を中心とした成長戦略を推進しています。新NISA制度の導入や為替市場の変動など、投資に対する関心の高まりを捉えて、アプリの機能拡充やマーケティングの強化を進めています。また、金融機関向けのOEMサービスの提供やファイナンシャル・プランニングサービスの事業も順調に拡大しており、多角的な収益基盤の構築を目指しています。今後も優位性の高いサービスを展開し、さらなる成長が期待できるでしょう。
編集部のまとめ
グリーンモンスター株式会社の2024年3月期第3四半期決算は、全体として好調な業績となりました。投資学習支援事業を中心に売上高と利益が大幅に増加し、財務基盤も強化されています。今後も同事業を軸に事業拡大を続け、収益性の向上に期待が持てそうです。一方で、株主還元については今後の検討が待たれるところですが、中長期的な企業価値向上に向けて、着実に歩みを進めているといえるでしょう。
グリーンモンスター株式会社の決算日や配当についてまとめました。
グリーンモンスター株式会社の決算日は6月30日で、その第3四半期決算は2024年3月31日までの期間となります。また、当第3四半期連結累計期間においては、配当の支払はありませんでした。同社は成長フェーズにあると判断し、内部留保の確保に注力しているものと考えられます。今後の株主還元については、業績の動向を見守る必要がありますが、企業価値向上に向けた取り組みを持続的に推進していくことが期待されます。