グリーンランドリゾート株式会社(証券コード: 96560)の2024年第1四半期決算報告書を見ると、新型コロナの影響が収束に向かい社会経済活動の正常化が進む一方で、ウクライナ情勢の長期化や原材料・エネルギー価格の高止まりなど、先行きに不透明な状況が続いているようです。
そのような中、グリーンランドリゾートは中期経営計画を策定し、企業価値の向上とサステナビリティ経営の強化に取り組んでいます。
企業情報
企業名: グリーンランドリゾート株式会社
証券コード: 96560
決算期: 12月期
グリーンランドリゾート株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
グリーンランドリゾート株式会社は、12月期の決算を行っています。第1四半期決算は2024年5月13日に発表されています。
主な事業
グリーンランドリゾート株式会社は、遊園地事業、ゴルフ事業、ホテル事業、不動産事業、土木・建設資材事業を行っている総合リゾート企業です。九州と北海道に事業拠点を持ち、地域に密着したリゾート事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の売上高は1,310,995千円と前年同期比0.9%増加しました。一方で、売上原価の増加により営業利益は90,583千円と前年同期比37.5%減少しています。利益率は、営業利益率が6.9%、経常利益率が7.6%となっています。
売上・利益の推移
過去1年間の業績推移を見ると、売上高は6,406,960千円、経常利益は463,687千円となっています。新型コロナ禍からの回復により、2023年第1四半期は大幅な増収増益となりましたが、今期第1四半期は前年同期比で減益となっています。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は19,064,863千円、負債合計は9,231,006千円、純資産は9,833,857千円となっています。
資産の部
資産の部では、有形固定資産が17,107,609千円と大部分を占めています。流動資産は894,811千円で、主な内訳は現金及び預金、受取手形及び売掛金などです。
負債の部
負債の部では、流動負債が4,611,312千円、固定負債が4,619,694千円となっています。主な内訳は短期借入金、未払金、長期借入金、長期預り金などです。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が9,674,215千円、その他の包括利益累計額が159,641千円となっています。自己資本比率は51.6%となっています。
ROAとROE
ROAは前期実績で2.4%、ROEは前期実績で4.9%となっています。ROEは借入などによるレバレッジの影響もあり、ROAを上回っています。今後の成長投資を見据え、自己資本コストを上回る水準の収益性を確保することが課題となっています。
キャッシュフロー
第1四半期連結キャッシュ・フロー計算書では、営業活動によるキャッシュ・フローが124,866千円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが193,281千円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが70,824千円のマイナスとなっています。
配当の支払額
2024年3月期の期末配当は、1株当たり9円が予定されています。前期(2023年3月期)と同額の配当を継続する方針のようです。配当性向は20.1%となっています。
今後の展望
当社は2024年12月期より「中期経営計画2026」をスタートさせ、中長期的な企業価値の向上と持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいきます。各事業の収益力強化や経営効率化、人的資本経営の推進、SDGsを意識したサステナビリティ経営の強化などが課題となっています。今後の業績回復と持続的な成長が期待されます。
編集部のまとめ
グリーンランドリゾートは、新型コロナの影響が収束に向かう中で、中期経営計画の策定や各種経営施策に取り組んでいます。第1四半期決算では減益となったものの、長期的な企業価値向上とサステナビリティ経営の実現に向けた取り組みが期待されます。今後の業績動向と中期経営計画の進捗に注目していきたいですね。
グリーンランドリゾート株式会社の決算日や配当についてまとめました。
グリーンランドリゾート株式会社の決算期は12月期で、第1四半期決算は2024年5月13日に発表されています。2024年3月期の期末配当は1株9円を予定しており、前期と同額の配当を継続する方針のようです。企業の中長期的な成長に期待できそうですね。