ビーピー・カストロール株式会社の決算報告が発表されました! 同社は国内有数の自動車潤滑油メーカーで、主力商品のカストロールブランドは多くの自動車ユーザーに愛されています。今期も前年同期に比べ売上高3.4%増加と好調な業績を達成しました。特に高付加価値商品の販売拡大や、ディーゼル車向け製品の需要喚起、デジタル販売チャネルの強化などが功を奏しています。利益率も大幅改善し、着実に収益も伸ばせていることが分かります。今後も同社の環境対応製品の販売強化や、新分野への進出など、持続的成長に期待が高まります。
企業情報
企業名: ビーピー・カストロール株式会社
証券コード: 50150
決算期: 2024年12月期
ビーピー・カストロール株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ビーピー・カストロール株式会社の決算は年に1回、12月が決算期末となっています。毎年3月下旬に第4四半期の決算発表、5月中旬に有価証券報告書の提出が行われます。
主な事業
ビーピー・カストロール株式会社は、自動車用潤滑油を中心とした潤滑油製品の製造・販売を主な事業としています。国内外の自動車メーカー向けオリジナル商品の供給や、一般消費者向けの市販潤滑油ブランド「カストロール」の販売を手掛けています。また、自動車整備店向けの潤滑スプレーなども販売するなど、幅広い製品ラインナップを揃えています。
今期の業績と利益率は?
今期の決算では、売上高が前年同期比3.4%増加の2,813百万円となりました。利益面では、売上総利益の増加と退職給付費用の減少により、経常利益が74.3%増加の334百万円、四半期純利益も74.0%増加の222百万円となりました。利益率では、売上高経常利益率が11.9%と大幅に改善しています。
売上・利益の推移
ビーピー・カストロール株式会社は、自動車潤滑油市場で高いシェアを維持しており、売上高は年々安定的に推移しています。一方で、原材料価格高騰や為替変動の影響もあり、利益面では一時的に低下していましたが、今期はそうした影響から脱し、売上・利益とも増加基調に転じています。今後も需要の取り込みと原価低減で、持続的な収益力強化が期待できます。
四半期連結貸借対照表について
ビーピー・カストロール株式会社の2024年3月末の総資産は12,553百万円となっています。主な資産は売掛金やたな卸資産、グループ会社への貸付金などです。一方、負債は2,817百万円と少なく、自己資本比率も77.6%と高水準を維持しています。健全な財務体質が特徴的です。
資産の部
流動資産は11,144百万円と全体の9割近くを占めており、現金・預金や売掛金、たな卸資産などが主な内訳です。固定資産は1,409百万円で、有形固定資産や投資有価証券などから成ります。設備投資も適切に行われています。
負債の部
流動負債は2,715百万円で、買掛金や未払費用などが主な内訳です。固定負債は101百万円と少額で、繰延税金負債が大半を占めています。金融負債はほとんどなく、健全な財務体質を維持しています。
純資産の部
純資産合計は9,736百万円で、資本金や利益剰余金などから構成されています。自己資本比率は77.6%と高水準で、財務の健全性が高いことが分かります。また、1株当たり純資産は423円と、企業価値も高い水準にあります。
ROAとROE
ビーピー・カストロール株式会社のROA(総資産利益率)は2.8%、ROE(自己資本利益率)は9.0%となっています。ROAは業界平均をわずかに下回るものの、ROEは高い水準を維持しています。これは、自己資本比率が高く、安定的な財務体質を保っているためです。収益性と財務健全性のバランスが取れた経営が特徴的です。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローはプラス286百万円となっており、堅調な収益力を反映しています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナス92百万円で、主に有形固定資産の取得による支出によるものです。財務活動では配当金の支払いにより459百万円のマイナスとなっています。全体としては、現金及び現金同等物は前期末比45百万円減少しましたが、手元流動性は依然として高水準を維持しています。
配当の支払額
ビーピー・カストロール株式会社は、年間配当金20円を実施しました。前期に比べ3円の減少ですが、利益に対する配当性向は約20%と、株主還元に積極的な姿勢が窺えます。今後も業績に応じた適切な利益配分を行っていくと考えられます。
今後の展望
ビーピー・カストロール株式会社は、環境対応製品の販売強化や、デジタル化の推進など、持続的な成長に向けた取り組みを進めています。電動化やコネクテッド化が進む自動車市場において、製品・サービスの差別化を図り、収益力の維持・向上につなげていくことが期待されます。また、新たな需要創出に向けた新分野への進出にも注目が集まっています。引き続き、事業基盤の強化と収益性の向上を進めていくことが重要です。
編集部のまとめ
ビーピー・カストロール株式会社は、自動車潤滑油分野で国内有数のシェアを持つ老舗企業です。今期も売上高と利益が増加し、高い収益性と安定した財務基盤を確保しています。環境対応製品の販売強化やデジタル化の推進など、市場変化への適応力も高く、今後の更なる成長が期待できる企業といえるでしょう。同社の潤滑油製品は幅広い自動車ユーザーに愛されており、今後も国内外で着実な事業拡大を遂げていくことでしょう。
ビーピー・カストロール株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ビーピー・カストロール株式会社の決算は12月期で、第4四半期の決算発表は毎年3月下旬、有価証券報告書の提出は5月中旬に行われます。配当金は年間20円と、業績に応じた適切な株主還元を実施しています。今後も収益力の維持・向上に注目が集まります。