イオンフィナンシャルサービス株式会社の2023年11月期第3四半期決算報告をお届けします。顧客のライフステージに合わせた金融サービスの提供で、顧客体験を向上させ、着実に業績を伸ばしています。
企業情報
企業名: イオンフィナンシャルサービス株式会社
証券コード: 85700
決算期: 2月期
イオンフィナンシャルサービス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
イオンフィナンシャルサービス株式会社は2月期決算を行っています。第3四半期決算は、2023年9月1日から11月30日までの期間の業績を報告しています。
主な事業
イオンフィナンシャルサービス株式会社は、クレジットカード、信用購入あっせん、個別信用購入あっせん、融資等の金融サービスを提供しています。国内のリテール事業に加え、中華圏、メコン圏、マレー圏など海外にも事業を展開しています。顧客の生活に密着したサービスを提供することで、イオングループの成長に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の営業収益は3,557億64百万円と前年同期比で107.4%と増加しています。一方で、営業利益は261億10百万円と前年同期比で62.8%と減少しています。これは、海外での貸倒関連費用の増加や、国内の顧客基盤拡大のための販売促進費の増加などが影響しています。
売上・利益の推移
直近3年間の業績を見ると、営業収益は着実に増加しており、2023年2月期は4,517億67百万円と過去最高の水準を記録しています。一方で、利益面では2023年2月期に61,547百万円と大幅に増加したものの、当期は減益となっています。今後も顧客基盤の拡大と収益性の向上に取り組んでいく方針です。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の財政状態は、総資産が6兆9,606億21百万円と前期末から3,011億53百万円増加しました。主な要因は、割賦売掛金の増加や貸出金残高の増加などによるものです。一方、負債合計額は6兆3,997億93百万円と増加し、純資産合計額は5,608億28百万円となっています。
資産の部
総資産の増加は、割賦売掛金が2,409億9百万円、貸出金が2,566億70百万円増加したことが主な要因です。また、現金及び預金が3,979億54百万円減少した一方で、銀行業における有価証券が1,780億30百万円増加しています。
負債の部
負債の増加は、買掛金が554億72百万円、有利子負債が1,539億65百万円増加したことや、預金が827億67百万円増加したことなどが主な要因です。
純資産の部
純資産の増加は、親会社株主に帰属する四半期純利益が88億56百万円、為替換算調整勘定が103億96百万円増加したことなどが要因です。一方で、利益剰余金が125億19百万円減少しています。
ROAとROE
ROAは前期の6.5%から当期の6.4%と微減しています。一方でROEは前期の6.5%から当期の6.4%と同水準を維持しています。営業収益の増加や有利子負債の増加により、収益性と財務レバレッジが高まっていると言えます。今後は、さらなる収益力の向上と、適切な財務管理に努めていく方針です。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、3,979億54百万円の減少となりました。これは、営業債権の増加などによるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは475億29百万円の増加、財務活動によるキャッシュ・フローは1,032億79百万円の増加となっています。全体としては、現金及び現金同等物が1,472億46百万円減少した状況です。
配当の支払額
当社は、株主への利益還元として年2回の配当を実施しています。当第3四半期累計期間では、2023年5月に1株33円、2023年11月に1株25円の配当を行い、合計で1株58円の配当を支払いました。今後も株主への利益還元を重視していく方針です。
今後の展望
イオンフィナンシャルサービス株式会社は、中期経営計画に基づき、グループ経営資源の最適配分や意思決定の迅速化を図るための組織改編を行いました。また、「Our Purpose」を策定し、全役職員が生活者視点で自律的に行動し、お客さまのライフステージに寄り添った金融サービスの提供に取り組んでいきます。今後も持続的な成長を目指し、国内外事業の強化と収益基盤の拡大に注力していきます。
編集部のまとめ
イオンフィナンシャルサービス株式会社は、中期経営計画に沿って事業基盤の強化に取り組み、営業収益の増加と財務基盤の強化を実現しています。ただし、貸倒関連費用の増加や販売促進費の増加により、当期は減益となりました。今後は、収益力の向上と適切な財務管理に注力し、持続的な成長を目指していくと期待できます。
イオンフィナンシャルサービス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
イオンフィナンシャルサービス株式会社は2月期決算を行っており、第3四半期決算は2023年9月1日から11月30日までの期間の業績を報告しています。また、同社は年2回の配当を実施しており、当第3四半期累計期間では、1株33円と1株25円の配当を行いました。今後も株主への利益還元を重視していく方針です。