monoAI technology株式会社の最新決算が発表されました。この企業は、仮想空間共有技術プラットフォーム「XR CLOUD」を活用したメタバースサービスや、各種XRイベントサービスなどを提供するXR事業を主としています。今期の業績は好調で、前年同期比59.0%増の4億400万円の売上高を計上。経常損失も大幅に改善しました。今後はDNP社との資本業務提携により、事業拡大が期待されます。
企業情報
企業名: monoAI technology株式会社
証券コード: E38157
決算期: 12月
monoAI technology株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
monoAI technology株式会社は12月決算を行っており、5月13日に2024年第1四半期の決算報告書を発表しました。
主な事業
monoAI technology株式会社は、XR事業を主力としています。具体的には、自社開発の仮想空間共有技術プラットフォーム「XR CLOUD」を活用したメタバースサービスや、各種XRイベントサービス、AI/ロボティクス関連のソリューション開発、また新規事業開発など、様々なXR関連サービスを提供しています。最先端のXR技術を活用し、企業のデジタルトランスフォーメーションに貢献しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高4億400万円(前年同期比59.0%増)、営業損失3,151万円(前年同期は4,128万円の営業損失)、経常損失3,175万円(前年同期は4,186万円の経常損失)となりました。メタバースサービスやXRイベントサービスの受注が好調に推移したことから、前年同期比で大幅な増収となりました。一方で先行投資による先行コストも発生しているため、まだ営業損失を計上しているものの、収支は改善傾向にあります。
売上・利益の推移
monoAI technology株式会社は、2023年12月期に前期比23.4%増の16億8,700万円の売上高を計上する見込みです。しかし、先行投資の影響もあり6,200万円の当期純損失を計上する見込みとなっています。今回の第1四半期では、前年同期比59.0%増の4億400万円の売上高を計上し、収支改善に向けた歩みが見られます。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の連結貸借対照表では、総資産が14億4,900万円となりました。前期末と比べて3,700万円減少しています。
資産の部
流動資産は11億2,200万円となり、前期末比1,700万円減少しました。主な要因は、現金及び預金が1億400万円減少したことです。固定資産は3億2,600万円となり、前期末比1,900万円減少しました。
負債の部
当第1四半期末の負債合計は3億3,700万円となり、前期末比450万円減少しました。流動負債は2億8,200万円となり、前期末比1,600万円増加しました。一方、固定負債は5,500万円となり、前期末比2,000万円減少しました。
純資産の部
当第1四半期末の純資産は11億1,200万円となり、前期末比3,300万円減少しました。主な要因は、利益剰余金が3,300万円減少したことによるものです。自己資本比率は76.7%となっています。
ROAとROE
monoAI technology株式会社のROAは2022年12月期で-2.1%、ROEは-6.1%となっています。2023年12月期は経常損失の計上を見込んでいるため、この2つの指標も引き続き低い水準となる見込みです。しかし、第1四半期の業績改善を受けて、今後は徐々に改善していくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが▲2,000万円、投資活動によるキャッシュ・フローが▲400万円、財務活動によるキャッシュ・フローが▲1,900万円となっています。現金及び現金同等物は前期末比1億400万円減少し、8億3,800万円となりました。今後の事業拡大に向けて、重要な投資を行っていくと見られます。
配当の支払額
monoAI technology株式会社は、当期純損失の計上を見込んでいるため、2023年12月期の配当は見送る方針です。現時点では、2024年12月期以降の配当実施についても未定となっています。業績回復に向けた先行投資を優先しており、配当より成長投資に注力する姿勢がうかがえます。
今後の展望
monoAI technology株式会社は、2024年4月1日にグループ会社のモノビットエンジン株式会社を吸収合併し、経営資源の効率化を図ります。また、2024年6月には大日本印刷(DNP)社との資本業務提携を通じ、両社の強みを活かしたサービス提供により、さらなる事業拡大が期待されます。引き続き、メタバースやXR領域における先行投資を続け、企業のDX支援を加速させていきます。
編集部のまとめ
monoAI technology株式会社は、XRテクノロジーを活用した先進的なサービスを提供する企業です。第1四半期の業績は前年同期に比べ大幅な増収となり、収支改善に向けた歩みが見られました。今後は、DNP社との資本・業務提携によるシナジー効果や、メタバース関連ビジネスの拡大が期待されます。既存事業の強化に加え、積極的な先行投資により、持続的な成長を目指していくものと期待されます。
monoAI technology株式会社の決算日や配当についてまとめました。
monoAI technology株式会社の決算期は12月で、2024年5月13日に2024年第1四半期の決算報告書を発表しました。同社は、2023年12月期の配当を見送る方針で、現時点で2024年12月期以降の配当実施についても未定となっています。今後の事業拡大に向けた先行投資に注力する姿勢がうかがえます。