株式会社オプトランの2024年第1四半期決算を分析してみましょう。この企業は半導体製造装置のメーカーで、主にAIスマートフォンやEV車向けのカメラモジュールなどを手がけています。第1四半期の業績は好調で、売上高が前年同期比で24.7%増加し、営業利益も51.7%増加しています。利益面でも、134.1%増益と大幅な増益となりました。
企業情報
企業名: 株式会社オプトラン
証券コード: E33594
決算期: 12月
株式会社オプトランの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社オプトランの決算日は12月31日です。第1四半期決算は2024年5月13日に発表されました。
主な事業
株式会社オプトランは、半導体製造装置の「成膜装置事業」を主力事業として展開しています。AIスマートフォン向けカメラモジュール、EV/コネクテッドカー向けカメラやヘッドアップディスプレイ等の光学部品を製造しており、これらの製品の需要が好調だったことが業績の好調につながっています。
今期の業績と利益率は?
第1四半期の業績は好調で、売上高は前年同期比24.7%増の11,298百万円、営業利益は51.7%増の3,964百万円と大幅な増益となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は134.1%増の3,283百万円と、非常に高い利益率を達成しています。
売上・利益の推移
直近の業績を見ると、売上高は2023年の9,063百万円から2024年第1四半期には11,298百万円と大幅に増加しています。利益面では、営業利益が2,613百万円から3,964百万円、純利益が1,402百万円から3,283百万円と伸びていることから、高い収益性を維持していることがわかります。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月末の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は76,958百万円と前期末から1,532百万円減少しています。一方で、負債合計は17,449百万円と大幅に減少しており、純資産は59,509百万円と前期末から2,593百万円増加しています。財務体質が強化されていると言えるでしょう。
資産の部
資産の部では、流動資産が55,183百万円と前期末から2,448百万円減少しました。一方、固定資産は21,774百万円と916百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が14,812百万円と4,284百万円減少しました。一方、固定負債は2,637百万円と158百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が52,227百万円と1,092百万円増加し、その他の包括利益累計額が6,654百万円と1,472百万円増加しています。自己資本比率は76.5%と財務基盤が強化されています。
ROAとROE
ROAは前期の5.5%から当期17.3%と大幅に上昇しています。また、ROEも前期の6.1%から当期5.5%とやや低下しましたが、依然として高い水準を維持しています。これらの指標の上昇は、売上高と利益の増加により資産効率が改善したことが要因です。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、前期の1,382百万円から当期は2,000百万円強と大幅に増加しています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは前期の△915百万円から当期は△1,500百万円強と減少しています。財務活動によるキャッシュ・フローは、前期の△2,176百万円から当期は△2,190百万円となっています。全体としては、キャッシュ・フローは堅調に推移しているといえるでしょう。
配当の支払額
株式会社オプトランは、2024年3月22日開催の定時株主総会において、1株当たり50円の期末配当の支払いを決議しました。この配当により、年間配当金は1株当たり100円となりました。
今後の展望
株式会社オプトランは、AIスマートフォンやEV車の需要拡大を背景に、今後も業績の伸びが期待できそうです。また、製造効率の改善や調達コストの削減など、収益性の向上にも継続的に取り組んでいくことから、株主還元の強化も見込めるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社オプトランの2024年第1四半期決算は非常に好調でした。売上高、営業利益、純利益のいずれも前年同期比で大幅に増加しており、高い収益性を維持しています。財務体質も強化され、株主への還元も充実してきたことから、今後の業績拡大が期待できる企業だと言えるでしょう。
株式会社オプトランの決算日や配当についてまとめました。
株式会社オプトランの決算日は12月31日で、第1四半期決算は2024年5月13日に発表されました。また、2024年3月に行われた定時株主総会で、1株当たり年間100円の配当が決議されました。今後も安定的な配当が期待できそうです。