株式会社ツバキ・ナカシマの決算内容をご紹介します。当社は、精密ボール、ローラー、リテーナーなどの製造・販売を手がける製造企業です。最新の決算では、売上収益が前年同期比で6.0%増加するなど好調な業績を維持しています。利益面でも、営業利益は前年同期比3.8%減の1,507百万円となりました。また、四半期利益は906百万円と、前年同期比で大幅な増加となっています。今後の展望としては、EV、風力発電等の新分野での事業拡大や、医療分野への進出など、持続的な成長を目指しています。株式会社ツバキ・ナカシマは、確実に業績を伸ばし続ける企業といえるでしょう。
企業情報
企業名: 株式会社ツバキ・ナカシマ
証券コード: E31954
決算期: 12月期
株式会社ツバキ・ナカシマの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ツバキ・ナカシマの決算期は12月期です。四半期報告書の提出日は、2024年5月13日となっています。
主な事業
株式会社ツバキ・ナカシマは、精密ボール、精密ローラー、リテーナー、シートメタル部品などの製造・販売を主な事業としています。また、ボールねじ、送風機の製造・販売も手がけています。これらの製品は、自動車産業や電子機器、産業機械などの分野で幅広く使用されています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期連結累計期間の売上収益は19,966百万円と、前年同期比6.0%の増加となりました。一方、利益面では、営業利益は1,507百万円と前年同期比3.8%の減少となりました。これは、一部メーカーの生産停止の影響や原材料価格の上昇などが要因です。ただし、親会社の所有者に帰属する四半期利益は906百万円と、前年同期比38.4%の増加となっています。
売上・利益の推移
過去1年間の売上収益は、77,085百万円と堅調な推移を示しています。一方、営業利益は5,018百万円、税引前四半期利益は4,267百万円と、前年同期比でそれぞれ減少しています。しかし、親会社の所有者に帰属する四半期利益は△1,287百万円と、大幅な改善を遂げています。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、177,826百万円と、前期末に比べ11,748百万円増加しています。これは主に、現金及び現金同等物の増加や、ボールねじ及びボールウェイの製造・販売事業の譲渡に関する資産の増加によるものです。
負債の部
負債合計は118,417百万円と、前期末に比べ6,481百万円増加しています。これは主に、社債及び借入金の増加によるものです。
純資産の部
純資産合計は59,373百万円と、前期末に比べ5,267百万円増加しています。これは主に、為替換算調整勘定の増加や利益剰余金の増加によるものです。
ROAとROE
当社のROA(総資産利益率)は2.6%、ROE(自己資本利益率)は5.5%となっています。前年同期と比べ、ROAは0.7ポイント減少、ROEは0.5ポイント減少しています。これは、一時的な原材料価格上昇などの影響により利益が減少したことが主な要因です。今後は、新分野への事業展開などにより、ROA、ROEの向上が期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが939百万円の増加、投資活動によるキャッシュ・フローが938百万円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローが3,888百万円の増加となっています。全体では4,514百万円の増加となり、当第1四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物の残高は27,517百万円となりました。
配当の支払額
当第1四半期連結累計期間における配当の支払額はありませんでした。前年同期は675百万円の配当を行っています。株主還元については、業績の推移などを踏まえて検討されるものと思われます。
今後の展望
当社は、EV、風力発電等の新分野での事業拡大や、医療分野への進出など、持続的な成長を目指しています。また、セラミックビジネスやメディカルデバイスビジネスへの経営資源の投下により、企業価値のさらなる向上を図っていく方針です。市場環境の変化に柔軟に対応しながら、確実に業績を伸ばし続ける企業としての期待が高まっています。
編集部のまとめ
株式会社ツバキ・ナカシマは、精密部品の製造・販売を中心に事業を展開する企業です。当第1四半期の業績は、売上収益が前年同期比6.0%増加するなど、堅調な推移を示しています。一時的な原材料価格の上昇による利益率の低下はあるものの、今後はEVや医療分野への進出などで、さらなる成長が期待されます。株主還元については、株主への配当が一時期減少していますが、今後の業績次第で回復が期待できそうです。
株式会社ツバキ・ナカシマの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ツバキ・ナカシマの決算期は12月期で、四半期報告書の提出日は2024年5月13日となっています。配当については、前年同期は675百万円の支払いがありましたが、当第1四半期連結累計期間では支払いはありませんでした。今後の業績次第で、株主還元の再開が期待されます。