山崎製パン株式会社の決算報告書をご紹介します。株式市場で最も人気の高いパン製造企業の業績を、分かりやすくお伝えしましょう。
企業情報
企業名: 山崎製パン株式会社
証券コード: 22120
決算期: 2024年12月期
山崎製パン株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
山崎製パン株式会社の決算日は12月31日です。決算期は1月1日から12月31日までの1年間となっており、2024年5月14日に四半期報告書を発表しました。
主な事業
山崎製パン株式会社は、食パン、菓子パン、和菓子、洋菓子、調理パン・米飯類、製菓・米菓・その他商品類など、幅広いパン・菓子製品を製造・販売しています。
また、デイリーヤマザキやフレッシュベーカリーなどの小売事業も展開しています。グループ全体で、日本国内に幅広いネットワークを持っています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期連結累計期間の売上高は3,066億58百万円となり、前年同期比で10.8%の増収となりました。
営業利益は165億12百万円と前年同期比で76.9%の大幅な増益、経常利益は173億82百万円と前年同期比で79.8%の増益となりました。
主力の食パン、菓子パンが好調に推移したことに加え、連結子会社の業績改善もあり、増収増益となりました。
売上・利益の推移
山崎製パン株式会社は、2023年の第1四半期連結累計期間では売上高が2,768億39百万円、営業利益が93億35百万円でしたが、2024年の第1四半期連結累計期間では売上高が3,066億58百万円、営業利益が165億12百万円と大きく増加しました。
この要因としては、主力製品の食パンや菓子パンの売上が好調に推移したほか、連結子会社の業績改善にも取り組んでいることが挙げられます。
四半期連結貸借対照表について
山崎製パン株式会社の2024年3月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は7,908億61百万円となっています。前連結会計年度末に比べ111億73百万円減少しています。
資産の部
流動資産は3,029億29百万円で前連結会計年度末に比べ118億58百万円減少しています。一方で固定資産は4,879億32百万円と6億84百万円増加しました。
負債の部
負債合計は3,467億70百万円となり、前連結会計年度末に比べ91億31百万円減少しました。これは支払手形及び買掛金等の支払債務の減少や借入金の返済等によるものです。
純資産の部
純資産は4,440億90百万円となり、前連結会計年度末に比べ20億41百万円減少しました。自己株式の取得等によるものです。
自己資本比率は50.3%となっています。
ROAとROE
山崎製パン株式会社のROA(総資産経常利益率)は2.2%、ROE(自己資本利益率)は2.5%となっています。
前年同期と比べ、ROAは1.5ポイント増加、ROEは1.6ポイント増加しました。これは主力製品の好調な売上や連結子会社の業績改善などにより、経常利益が大幅に増加したことが要因です。
キャッシュフロー
当第1四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため開示されていません。
ただし、従来の有価証券報告書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは安定的な収支を維持しており、投資活動によるキャッシュ・フローでは設備投資を行っています。財務活動によるキャッシュ・フローでは配当金の支払いや借入金の返済を行っています。
配当の支払額
2024年3月28日開催の定時株主総会で、1株当たり25円の期末配当が決議されました。前期の年間配当金は22円でしたので、1株当たりの配当金は3円増加しています。
この結果、2024年12月期の年間配当金は1株当たり25円となる見込みです。
今後の展望
山崎製パン株式会社は、コロナ禍からの経済活動正常化や、インバウンドの増加により、パン・菓子事業が総じて好調に推移することが期待されます。
また、「なぜなぜ改善」の推進や「女性製品開発担当者」の起用など、新たな取り組みにも期待が寄せられています。
コスト上昇などの課題はありますが、同社の製品力とマーケティング力を活かし、売上と利益の拡大を目指しています。
編集部のまとめ
山崎製パン株式会社は、パン・菓子業界の大手企業として安定した業績を維持しています。
今回の決算では、主力製品の売上増加に加え、連結子会社の業績改善も寄与し、大幅な増収増益を実現しました。
今後も、消費者ニーズに合った製品開発やマーケティング施策、さらなる経営効率化を進めることで、持続的な成長が期待できるでしょう。
山崎製パン株式会社の決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は12月31日で、2024年5月14日に2024年12月期第1四半期の決算報告を行いました。
2024年3月28日の定時株主総会で、1株当たり25円の期末配当が決議されました。これにより、2024年12月期の年間配当金は1株当たり25円になる見込みです。
同社は今後も、パン・菓子事業の更なる拡大とコストコントロールに注力し、株主還元の強化にも取り組んでいくと考えられます。