日本パワーファスニング株式会社の2024年第1四半期決算報告が発表されました。2024年1月1日から3月31日までの期間の業績をチェックしてみましょう。
企業情報
企業名: 日本パワーファスニング株式会社
証券コード: 59500
決算期: 12月期
日本パワーファスニング株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日本パワーファスニング株式会社は12月決算の企業です。第1四半期の決算発表は2024年5月14日に行われました。
主な事業
日本パワーファスニング株式会社は、建築用ファスナーおよびツール関連事業を主な事業としています。建設現場や住宅建築で使用される金属製の接合部材や工具などを製造・販売しており、幅広い顧客層を持っています。国内外の建設市場の動向が同社の業績に大きな影響を与えます。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の業績は、売上高1,121百万円と前年同期比で10.6%減少しました。一方で、営業損失35百万円、経常損失36百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失43百万円と、依然として損失計上となりました。高騰が続く原材料価格や光熱費の影響が、収益を圧迫しているようです。
売上・利益の推移
同社の直近の売上高や利益の推移をみると、2023年1月期は売上高5,108百万円、営業損失44百万円と厳しい業績となりました。2024年第1四半期は売上高が減少し、依然として損失計上が続いています。原材料高や物価上昇の影響が続いているため、収益改善が課題となっています。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月末の四半期連結貸借対照表をみると、資産合計6,970百万円、負債合計3,528百万円、純資産合計3,442百万円となっています。前期末比で資産が488百万円減少し、負債が562百万円減少しています。自己資本比率は49.0%となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が364百万円減少し、1,772百万円となりました。また、売掛金も98百万円減少しています。在庫は増加傾向にあります。
負債の部
負債の部では、新株予約権付社債が549百万円減少しています。一方で、支払手形及び買掛金、電子記録債務は増加しています。
純資産の部
純資産の部では、為替換算調整勘定が66百万円増加し、560百万円となりました。一方、利益剰余金は44百万円減少しています。
ROAとROE
2023年12月期のROAは-0.6%、ROEは-3.2%と低水準になっています。原材料価格高騰や売上の伸び悩みにより、収益性が悪化しているためです。今後は、コスト削減や高付加価値製品の拡販などで収益改善に取り組む必要があるでしょう。
キャッシュフロー
現金及び現金同等物の期末残高は1,772百万円と前期末比364百万円減少しています。営業活動によるキャッシュ・フローはプラスだったものの、投資活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなったため、全体としてキャッシュは減少しています。今後の設備投資動向に注目したいところです。
配当の支払額
2023年12月期の期末配当は1株当たり2.5円の実施を予定しています。一方、2024年第1四半期では配当は行われていません。業績の回復状況を見極めつつ、株主還元策の検討が待たれます。
今後の展望
今後の見通しとしては、建設市場の回復基調を背景に、売上高の増加と収益性の改善が期待されています。ただし、原材料価格の高止まりや金融引き締めによる景気減速リスクなど、先行き不透明な要因も残されています。経営効率化とコスト管理の強化に取り組み、収益基盤の強化を図る必要があるでしょう。
編集部のまとめ
日本パワーファスニング株式会社の2024年第1四半期決算は、依然として厳しい状況が続いています。原材料価格高騰の影響が大きく、売上減少と損失計上が続いています。しかし、建設市場の回復期待や経営効率化の取り組みにより、今後の業績改善に期待がかかっています。株主還元策などにも注目が集まりそうです。
日本パワーファスニング株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日本パワーファスニング株式会社は12月決算の企業で、第1四半期決算は2024年5月14日に発表されました。2023年12月期は期末配当1株当たり2.5円を予定していますが、第1四半期では配当は行われていません。業績回復状況を見極めながら、今後の株主還元策に注目が集まるでしょう。