大英産業株式会社の2024年3月期第2四半期決算報告書が発表されました。売上高は153億円と前年同期比1.9%の減少となりましたが、完成在庫の販売強化により利益率は大幅に減少しました。しかし、分譲住宅と中古住宅の販売が好調だったため、売上高と売上総利益は予算を上回りました。
企業情報
企業名: 大英産業株式会社
証券コード: E34944
決算期: 9月30日
大英産業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
大英産業株式会社の決算期は9月30日です。第2四半期は2023年10月1日から2024年3月31日までとなっています。
主な事業
大英産業株式会社は九州・山口を中心に、分譲マンション事業、分譲住宅事業、不動産流通事業などを展開しています。マンション事業では134件のお客様への引渡しを完了し、新規分譲物件の販売も好調に推移しています。また、住宅事業では分譲住宅と中古住宅の販売強化により売上高が伸長しています。
今期の業績と利益率は？
当第2四半期の売上高は153億円と前年同期比1.9%減少しましたが、営業損失は3.7億円、経常損失は5.1億円、親会社株主に帰属する四半期純損失は3.7億円となりました。これは、価格改定を行いながら分譲住宅や中古住宅の完成在庫の販売を強化したことで利益率が大幅に減少したためです。しかし、販売件数が計画を上回っており、販売期間の短縮化にも成功しています。
売上・利益の推移
当第2四半期の売上高は153億円と前年同期比で1.9%減少しましたが、計画を上回る水準となりました。営業利益、経常利益、当期純利益は大幅な減少となりました。これは、価格改定を行い利益率を抑えたものの、販売件数は計画を上回ったためです。第4四半期に主力のマンション事業の売上が集中するため、通期の業績は改善する見通しです。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月31日現在の四半期連結貸借対照表は以下の通りです。
資産の部
資産合計は398億円で、前連結会計年度末に比べ12億円減少しました。これは、現金及び預金が8.7億円減少、販売用不動産が23.4億円減少、仕掛販売用不動産が31.7億円増加したことなどによるものです。
負債の部
負債合計は323億円で、前連結会計年度末に比べ3.9億円増加しました。これは、支払手形及び買掛金が19.1億円減少、1年内返済予定の長期借入金が14.9億円減少、短期借入金が3.1億円増加、長期借入金が33.0億円増加したことなどによるものです。
純資産の部
純資産合計は74億円で、前連結会計年度末に比べ4.1億円減少しました。これは、親会社株主に帰属する四半期純損失3.7億円を計上したことなどによるものです。
ROAとROE
ROAは前年同期の2.1%から今期-1.9%に大幅に低下しました。ROEも前年同期の2.6%から-4.9%に低下しています。これは、利益が大幅に減少したことが主な要因です。今後は、完成在庫の適正化と販売の強化により収益性の改善を目指す必要があります。
キャッシュフロー
当第2四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが27.9億円の減少、投資活動によるキャッシュ・フローが2.2億円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローが20.9億円の増加となりました。これは、棚卸資産の増加や仕入債務の減少などが主な要因です。現金及び現金同等物の四半期末残高は63億円となりました。
配当の支払額
当第2四半期は1株当たり12円の配当金を支払っています。また、当第4四半期には1株当たり11円の配当を行う予定です。
今後の展望
当期は分譲マンションの売上が第4四半期に集中するため、通期の業績は改善する見通しです。また、分譲住宅や中古住宅の販売強化、コストコントロールの徹底に努め、収益性の向上を図っていきます。さらに、SDGsや環境配慮型商品の開発など、ESG経営にも注力していく方針です。
編集部のまとめ
大英産業株式会社の2024年3月期第2四半期決算は、価格改定による利益率低下を補うべく販売件数を伸ばしたことで、売上高は計画を上回りました。しかし、利益面では大幅な減少となりました。今後は、完成在庫の適正化と販売強化、コストコントロールの徹底などにより、収益性の改善を図っていく必要があります。また、ESG経営の推進にも注力し、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
大英産業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
大英産業株式会社の決算期は9月30日です。第2四半期は2023年10月1日から2024年3月31日までとなっています。また、当期は1株当たり12円の配当を実施し、第4四半期にも1株当たり11円の配当を予定しています。今後の業績改善と持続的な成長が期待されます。
