フルサト・マルカホールディングス株式会社の決算が発表され、堅調な業績を示しました。売上高は40,362百万円と前年同期比7.8%減となりましたが、経常利益は1,135百万円と39.1%減と健闘しています。新製品の投入や海外での事業拡大に期待が集まる同社の今後の成長に注目が集まっています。
企業情報
企業名: フルサト・マルカホールディングス株式会社
証券コード: E36707
決算期: 12月
フルサト・マルカホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
フルサト・マルカホールディングス株式会社の決算期は12月です。毎年3月下旬に前期の有価証券報告書を、5月下旬に第1四半期の四半期報告書を公表しています。株主総会は3月下旬に開催されます。
主な事業
フルサト・マルカホールディングス株式会社は機械・工具、建設資材、建設機械、IoTソリューションの4つのセグメントで事業を展開しています。機械・工具事業は同社の中核事業で、機械・工具の販売とメンテナンスサービスを提供しています。建設関連事業ではスチール製品や配管資材の販売、建設機械のレンタルなども手掛けています。さらにセキュリティ機器の開発・販売など、IoT関連事業にも積極的に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当期の業績は減収ながらも利益率は維持できました。売上高は40,362百万円と前年同期比7.8%減となりましたが、営業利益は950百万円、経常利益は1,135百万円と39.1%減となっています。主力の機械・工具事業や建設関連事業の業績が振るわなかった一方で、新興のIoTソリューション事業が好調に推移しました。
売上・利益の推移
直近3期の業績をみると、2023年12月期の売上高は172,980百万円、経常利益は6,652百万円と大幅な増収増益となっています。主力の機械・工具事業が引き続き安定的に業績を伸ばす一方、建設関連事業や新興のIoTソリューション事業の業績も向上しています。中期的に見れば、堅調な業績を維持できる体質が出来上がってきています。
四半期連結貸借対照表について
直近の2024年3月末時点の四半期連結貸借対照表をみると、資産は119,717百万円と前期末比625百万円減少しています。負債は47,355百万円と267百万円減少し、純資産は72,362百万円と357百万円減少しました。自己資本比率は59.7%と健全な水準を維持しています。
資産の部
流動資産は81,595百万円と前期末比2,612百万円減少しました。現金及び預金が1,024百万円、受取手形及び売掛金が922百万円、電子記録債権が930百万円減少したためです。一方、固定資産は38,121百万円と2,013百万円増加しており、有形固定資産と投資その他の資産が増えています。
負債の部
流動負債は44,700百万円と405百万円減少しました。支払手形及び買掛金が981百万円増加した一方で、電子記録債務が925百万円、短期借入金が467百万円減少したためです。固定負債は2,655百万円と148百万円減少しました。
純資産の部
純資産合計は72,362百万円と357百万円減少しました。親会社株主に帰属する四半期純利益698百万円の計上があった一方で、剰余金の配当1,375百万円、為替換算調整勘定の減少363百万円がありました。自己資本比率は59.7%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは前期の5.5%から当期4.7%に低下しましたが、ROEは前期の6.5%から現在5.0%とやや低下しているものの、依然として高い水準を維持しています。これは主に経常利益の減少により、各収益性指標が低下したためです。しかし、引き続き高い収益性を維持しており、健全な経営状態が続いています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは1,230百万円のプラスです。一方で投資活動によるキャッシュ・フローはマイナス1,376百万円で、主に有形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローはマイナス880百万円で、主に配当金の支払いによるものです。全体として1,024百万円のマイナスとなっています。
配当の支払額
フルサト・マルカホールディングス株式会社は株主への利益還元を重視しています。2023年12月期は1株当たり188.26円の配当を行い、配当性向は35%となりました。2024年12月期からはDOE3.5%以上を目標に掲げ、株主還元の強化を図っていきます。
今後の展望
フルサト・マルカホールディングス株式会社は、2027年までの中期経営計画で、グループ全体の収益力強化と事業ポートフォリオの最適化に取り組んでいきます。主力の機械・工具事業や建設資材事業の基盤強化に加え、IoTソリューション事業の成長加速に注力することで、持続的な企業価値向上を目指します。今後の業績と株主還元に大いに期待が膨らみます。
編集部のまとめ
フルサト・マルカホールディングス株式会社は、機械・工具、建設資材、建設機械、IoTソリューションの4つのセグメントで安定した事業展開を行っている企業です。当期の業績は減収ながらも利益率を維持し、ROAやROEも高い水準を維持しています。今後は新たな中期経営計画に基づき、事業ポートフォリオの最適化と収益力の強化に取り組み、株主還元の強化も図っていく計画です。同社の更なる成長が期待されます。
フルサト・マルカホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
フルサト・マルカホールディングス株式会社の決算期は12月で、3月下旬に有価証券報告書を、5月下旬に第1四半期の四半期報告書を公表しています。配当政策は、DOE3.5%以上を目標に掲げ、株主還元の強化を目指しています。2023年12月期は1株当たり188.26円の配当を行い、配当性向は35%でした。引き続き安定した配当を実施していく予定です。