サイオス株式会社の業績は順調に推移しています。第1四半期の売上高は6,406百万円と前年同期に比べ51.8%も増加しました。利益面でも小幅ながら増益を達成しており、事業基盤の強化が着実に進んでいます。今後も新規事業への取り組みを強化し、企業価値の向上に努めていく方針です。注目すべきはこの決算報告が示す同社の健全な財務状況と成長性です。
企業情報
企業名: サイオス株式会社
証券コード: 37440
決算期: 2024年12月期
サイオス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
サイオス株式会社は12月31日が決算日です。決算短信の提出は2024年5月14日を予定しています。
主な事業
サイオス株式会社はオープンシステム基盤事業とコンピューターシステムの開発・構築などを行うアプリケーション事業の2つを柱とした事業展開を行っています。オープンシステム基盤事業では自社製品の「LifeKeeper」をはじめ、Red Hatのソフトウェアを中心に販売を行っています。アプリケーション事業では金融機関向けの経営支援システムの開発・販売や、API領域に特化したソリューションの提供などを手がけています。
今期の業績と利益率は?
サイオス株式会社の第1四半期決算は売上高6,406百万円、営業利益18百万円と前年同期に比べ大幅な増収増益となりました。特にオープンシステム基盤事業の好調が目立ちます。利益率は依然として低い水準にありますが、新規事業の立ち上がりなどにより、今後の改善が期待されます。
売上・利益の推移
サイオス株式会社の売上高は第1四半期で6,406百万円と大幅に増加しています。一方で、利益面では第1四半期の営業利益が18百万円とやや低い水準にあります。しかし、持分法による投資利益の計上などにより経常利益は57百万円と堅調に推移しており、今後の業績改善に期待が持てる状況です。
四半期連結貸借対照表について
サイオス株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産の部では流動資産が8,276百万円と大幅に増加しています。これは受取手形、売掛金及び契約資産が大きく増加したことが主な要因です。一方、負債の部では流動負債が7,613百万円と増加しており、買掛金の増加が大きな要因となっています。
資産の部
サイオス株式会社の資産の部では、流動資産が8,276百万円と大幅に増加しています。これは主に受取手形、売掛金及び契約資産が2,409百万円増加したことによるものです。一方、固定資産は967百万円とほぼ横ばいです。全体としては、総資産が9,244百万円と大幅に増加しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が7,613百万円と大幅に増加しています。これは主に買掛金が2,337百万円増加したことによるものです。固定負債も427百万円と増加しており、負債合計は8,040百万円となっています。
純資産の部
純資産の部では、1,203百万円となっています。この中で、利益剰余金は241百万円の減少となっていますが、これは配当金の支払いによるものです。全体としては、純資産は前期末比1.3%の増加となっています。
ROAとROE
サイオス株式会社のROA(総資産利益率)は年率換算で3.6%となっています。一方、ROE(自己資本利益率)は12.0%と、比較的高い水準を維持しています。これは当期純利益が増加傾向にあるのに対し、自己資本が低位に推移しているためです。今後は自己資本の充実とともに収益力の向上により、両指標の更なる改善が望まれます。
キャッシュフロー
当第1四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの情報は開示されていませんが、四半期連結貸借対照表から見ると、現金及び預金が2,711百万円と前期末比4.1%増加しているため、一定の資金確保ができていると考えられます。今後の業績拡大と投資活動への適切な資金配分が課題となるでしょう。
配当の支払額
サイオス株式会社は2024年2月8日開催の取締役会において、2023年12月期の期末配当を1株当たり5円と決議しています。これにより、2023年通期の1株当たり配当金は10円となりました。今後も株主還元の充実に注力していく方針です。
今後の展望
サイオス株式会社は事業構造改革を進めつつ、SaaS・サブスク事業の拡大や新規事業領域への取り組み強化により、さらなる企業価値の向上を目指しています。特にオープンシステム基盤事業では自社製品の「LifeKeeper」や Red Hat製品の販売が好調に推移しており、今後の業績拡大が期待されます。また、アプリケーション事業においても、API領域に特化したソリューション提供などで高い技術力を発揮しています。引き続き、収益基盤の強化と新たな成長分野への取り組みを推進していくことが重要です。
編集部のまとめ
サイオス株式会社の2024年第1四半期決算は、全体として順調な滑り出しとなりました。売上高は大幅に増加し、利益面でも堅調に推移しています。特にオープンシステム基盤事業の好調が目立ちます。一方で、利益率はまだ低い水準にあるものの、新規事業の立ち上がりなどにより、今後の業績改善が期待できます。また、財務体質も健全であり、株主還元にも積極的に取り組んでいます。今後も事業基盤の強化と新分野への挑戦により、さらなる成長が期待されます。
サイオス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
サイオス株式会社の決算日は12月31日で、決算短信の提出は2024年5月14日を予定しています。また、2023年12月期の期末配当は1株当たり5円と決議されており、2023年通期の1株当たり配当金は10円となりました。今後も株主還元の充実に注力していく方針です。