当社の遺伝子編集技術の研究開発が着実に進捗しており、世界初のCRISPRを用いた遺伝子制御治療薬の臨床試験開始が目前です。収益の向上に向けて、パートナーシップ構築や組織の効率化にも取り組み、事業基盤の強化を進めています。株主の皆様におかれましては、当社の成長に大きな期待を寄せていただけるものと存じます。
企業情報
企業名: 株式会社モダリス
証券コード: E35518
決算期: 12月
株式会社モダリスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社モダリスは、毎年12月31日を決算日としており、例年5月中旬に四半期報告書を提出しています。今回は、2024年3月期第1四半期の決算報告となります。
主な事業
当社は、CRISPR-GNDM®と呼ばれる独自の遺伝子編集技術を核に、様々な難治性疾患に対する遺伝子治療薬の研究開発を行う創薬ベンチャー企業です。MDL-101をリードプログラムとし、デュシェンヌ型筋ジストロフィーやタウオパチー、ドラベ症候群などの希少疾患に対する治療薬の開発を推進しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期連結累計期間の業績は、営業損失490,087千円、経常損失457,445千円、親会社株主に帰属する四半期純損失457,936千円となりました。研究開発費が増加したことが主な要因ですが、組織の効率化や製造プロセスの確立により、損失額は前年同期から減少しています。
売上・利益の推移
当社は事業収益を計上していません。研究開発に専念しており、まだ製品の上市には至っていないことから、販売利益を生み出していないのが現状です。一方で、パートナーシップ契約などを通じて収益獲得をめざし、事業基盤の強化を進めています。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、1,559,124千円となっています。主な資産は現金及び預金で、1,413,413千円を保有しており、事業活動を1年以上続けられる水準を確保しています。一方で、負債合計は547,459千円、純資産は1,011,664千円と、自己資本比率は62.9%と健全な財務基盤を維持しています。
ROAとROE
当第1四半期連結会計期間末のROAは-29.3%、ROEは-45.3%となっています。研究開発投資が先行していることから、収益性は低い水準にあるものの、資金調達を着実に進めることで、今後の事業拡大に備えています。また、組織の効率化による費用削減や、パートナリング獲得による収益の多様化にも取り組んでおり、収益性の改善を目指しています。
キャッシュフロー
当第1四半期連結会計期間末の現金及び預金残高は1,413,413千円となっており、前期末から470,024千円減少しています。これは主に、研究開発投資などによる営業キャッシュ・フローのマイナスによるものです。今後の事業展開に向けて、パートナーシップ契約の締結や資金調達などにより、現金残高の確保に努めていきます。
配当の支払額
当社は創薬ベンチャーであるため、まだ配当を行っていません。今後、事業の成長と収益性の改善により、株主還元策の検討を進めていく予定です。当面は、研究開発投資に資金を充当し、企業価値の向上に注力する方針です。
今後の展望
当社は、MDL-101の臨床試験開始に向けた取り組みを最優先事項として推進しています。また、後続パイプラインのパートナリング獲得にも注力し、事業基盤の強化を図っています。さらに、組織の効率化を進めることで、研究開発費の削減にも取り組んでいます。短期的には損失計上が続くものの、中長期的な視点から事業成長の実現に向けて邁進していきます。
編集部のまとめ
株式会社モダリスは、先端のCRISPR技術を活用した遺伝子治療薬の開発を行う創薬ベンチャーです。当第1四半期は、MDL-101の臨床試験開始に向けた準備が大きく進展しました。また、組織の効率化やパートナシップ強化など、事業基盤の強化にも取り組んでいます。今後の成長に期待が高まる中、株主の皆様にも着目していただければと思います。
株式会社モダリスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社モダリスは12月31日を決算日とし、例年5月中旬に四半期報告書を提出しています。当社は創薬ベンチャーであり、まだ配当を行っていません。今後の事業成長と収益の改善を受けて、株主還元策の検討を進める予定です。