こんにちは。今回は特殊合金素材メーカー、新報国マテリアル株式会社の2024年度第1四半期の決算報告をお伝えします。同社は半導体製造装置や液晶ディスプレイ製造装置などの産業資材を手がける老舗メーカーです。過去の業績を振り返りながら、今期の業績と今後の展望について説明します。
企業情報
企業名: 新報国マテリアル株式会社
証券コード: 55420
決算期: 12月末
新報国マテリアル株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は?
新報国マテリアル株式会社の決算日は12月31日です。決算の発表は毎年2月下旬に行われ、株主総会は3月下旬に開催されます。第1四半期の決算は5月中旬に発表されています。
主な事業
新報国マテリアル株式会社は、主に特殊金属加工製品の製造・販売を行っています。半導体製造装置やFPD(液晶ディスプレイ)製造装置などの部品を得意とし、高度な金属加工技術を活かした製品を提供しています。また、不動産賃貸事業も手がけており、安定的な収益基盤を築いています。
今期の業績と利益率は?
2024年度第1四半期の売上高は15.81億円と前年同期比21.0%の増加となりました。主力の特殊合金事業が好調に推移し、営業利益は1.62億円と大幅に改善しています。営業利益率も10.3%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
新報国マテリアル株式会社の売上高は、2023年度は64.84億円となり、2024年度第1四半期では15.81億円と伸び悩んでいましたが、業績は回復傾向にあります。利益面では、2023年度の経常利益が6.44億円、2024年度第1四半期では1.63億円と、着実に回復してきています。
四半期連結貸借対照表について
新報国マテリアル株式会社の2024年3月末の総資産は、前期末から1.74億円増加し79.19億円となりました。流動資産は63.03億円で、現金・預金が28.58億円と充実した水準を維持しています。固定資産は16.15億円となっています。
資産の部
新報国マテリアル株式会社の資産は、現金・預金が大幅に増加したことで、全体としても増加基調にあります。受取手形や売掛金、棚卸資産も適正な水準を維持しており、財務基盤は安定しています。
負債の部
負債は26.17億円で、前期末から1.11億円増加しました。買掛金が増加しつつ、法人税等の支払いにより未払法人税等は減少しています。有利子負債は15.00億円と、財務の健全性は確保されています。
純資産の部
純資産は53.02億円となり、前期末から0.63億円増加しました。利益剰余金の積み上がりにより、自己資本比率は67.0%と高水準を維持しています。
ROAとROE
新報国マテリアル株式会社のROA(総資産利益率)は直近1年間で8.1%、ROE(自己資本利益率)は9.1%となっています。両指標ともに健全な水準を保っており、資産効率の良さと財務の健全性が評価できます。今後も収益力の向上とともに、さらなる利益率の改善が期待されます。
キャッシュフロー
新報国マテリアル株式会社のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・インフローが安定的に推移しています。設備投資などの投資活動によるキャッシュ・アウトフローもコントロールされており、全体としてキャッシュ・ポジションは良好です。今後の事業拡大に向けた内部留保の蓄積も順調に進んでいます。
配当の支払額
新報国マテリアル株式会社は、株主還元として安定配当の実施に努めています。2024年3月期の年間配当金は1株当たり40円を予定しており、配当性向は28.3%となる見込みです。今後も株主の皆様への利益還元を継続していく方針です。
今後の展望
新報国マテリアル株式会社は、半導体製造装置関連や液晶ディスプレイ製造装置関連の受注が順調に推移しており、今後も同分野での事業拡大が期待できます。さらに、新しい事業領域への進出など、中長期的な成長戦略にも注目していく必要があります。安定的な収益基盤と財務体質を維持しつつ、さらなる飛躍を遂げることが期待されます。
編集部のまとめ
新報国マテリアル株式会社は、半導体や液晶ディスプレイなどの産業資材分野で高い技術力を発揮し、安定的な業績を築いてきました。2024年度第1四半期は、主力事業の回復により増収増益となりました。今後も収益力と財務基盤の強化を図り、株主の皆様への利益還元を継続していくことが期待されます。
新報国マテリアル株式会社の決算日や配当についてまとめました。
新報国マテリアル株式会社の決算日は12月31日、決算発表は2月下旬に行われます。株主への利益還元として、年間配当金は1株当たり40円を予定しており、配当性向は28.3%と株主重視の経営姿勢が窺えます。今後も業績の向上と共に、株主還元の充実が期待されます。
