株式会社タムロンの2024年第1四半期決算が発表されました。前年同期比で大幅な増収増益を果たし、事業の好調ぶりが伺えます。写真関連事業やモビリティ・ヘルスケア事業などが牽引し、売上高は198億19百万円と36.5%増を記録。各利益も2桁の大幅な伸びを示しています。この決算結果を受け、株主への利益還元としての配当金も135円と前期から大幅アップしています。
企業情報
企業名: 株式会社タムロン
証券コード: 7400
決算期: 12月決算
株式会社タムロンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社タムロンは12月決算を行っており、毎年3月下旬に決算短信を発表、5月中旬に有価証券報告書を提出しています。今回の2024年第1四半期決算では、2024年5月14日に四半期報告書が提出されました。
主な事業
株式会社タムロンは写真関連事業を中核に、監視・FA関連事業、モビリティ・ヘルスケア関連事業など、光学技術を活かした多角的な事業展開を行っています。写真関連事業では、自社ブランドのカメラレンズをはじめ、OEMでカメラメーカーへの供給も行っています。また近年はモビリティ分野での自動運転支援システム用センサーレンズなど、事業領域を広げています。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の業績は大幅な増収増益となりました。売上高は198億19百万円と前年同期比36.5%増、営業利益は45億47百万円と72.9%増、経常利益は45億98百万円と77.6%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は33億44百万円と42.5%増となっています。この増収増益は、主力の写真関連事業やモビリティ・ヘルスケア事業などの好調な販売と、円安効果によるものです。
売上・利益の推移
直近の業績推移を見ると、2023年12月期は売上高139億72百万円、営業利益13億72百万円と2桁成長を遂げています。2024年第1四半期もさらに大きく業績を伸ばし、特に写真関連事業とモビリティ・ヘルスケア事業が牽引役となっています。今後も急成長が期待できる株式会社タムロンの業績には注目が集まっています。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月末の四半期連結貸借対照表では、総資産が862億55百万円となっています。そのうち、流動資産が610億26百万円、固定資産が252億29百万円となっています。一方、負債は150億84百万円で、そのうち流動負債が124億94百万円、固定負債が25億89百万円となっています。純資産は711億71百万円と、安定した財務基盤を維持しています。
資産の部
流動資産では、現金及び預金が282億15百万円、受取手形及び売掛金が148億7百万円となっています。固定資産では、有形固定資産が168億31百万円、投資有価証券が58億43百万円となっています。
負債の部
流動負債では、買掛金が36億67百万円、未払費用が20億95百万円となっています。固定負債では、繰延税金負債が11億54百万円となっています。
純資産の部
純資産は711億71百万円で、自己資本比率は82.5%と高い水準を維持しています。利益剰余金が533億36百万円、その他有価証券評価差額金が18億14百万円となっています。
ROAとROE
株式会社タムロンの直近のROAは14.8%、ROEは16.9%となっています。高い収益性を示しており、自己資本利益率であるROEも優れた水準にあります。収益力の高さと財務基盤の強さから、今後の更なる企業価値向上が期待されています。
キャッシュフロー
第1四半期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが35億64百万円のプラス、投資活動によるキャッシュフローが18億84百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュフローが59億5百万円のマイナスとなっています。営業キャッシュフローが堅調に推移しており、今後の成長投資や株主還元に活用できる良好な資金繰りが確認できました。
配当の支払額
2023年12月期の期末配当金は1株当たり135円、年間では2,854百万円の配当を行いました。また、2024年第1四半期は1株当たり135円の配当を実施し、株主還元にも注力しています。配当性向は21.5%と、着実な増配が続いています。今後も業績の拡大に合わせた株主還元の継続が期待できます。
今後の展望
株式会社タムロンは、写真関連事業を中核としつつ、モビリティ分野やヘルスケアなど、光学技術を活かせる新しい成長領域にも注力しています。今後も急速な事業拡大が期待され、継続的な増配と企業価値向上が見込まれます。新製品の投入や海外展開の加速など、さらなる飛躍が期待される同社の業績にも注目が集まっています。
編集部のまとめ
株式会社タムロンの2024年第1四半期決算は、写真関連事業とモビリティ・ヘルスケア事業の好調により、大幅な増収増益を達成しました。安定した財務基盤のもと、収益性の高い事業展開が続いています。今後の新製品投入や海外展開の加速など、さらなる成長が期待されます。株主への配当も増加しており、投資家に魅力的な企業といえます。
株式会社タムロンの決算日や配当についてまとめました。
株式会社タムロンは12月決算を行い、毎年3月末に決算短信、5月中旬に有価証券報告書を提出しています。2023年12月期の年間配当金は1株当たり135円と前期より大幅に増加しており、今後も業績拡大に合わせた株主還元の継続が期待できます。光学技術を活かした新事業展開と収益力の向上で、企業価値の持続的な向上が期待される企業です。