アクセルマーク株式会社の決算報告をお届けします。アクセルマークは広告事業やトレカ事業、ヘルスケア事業などを展開しています。売上は前年同期比12.5%減の979億円となりましたが、収益性の改善に向けた取り組みを続けています。
企業情報
企業名: アクセルマーク株式会社
証券コード: 36240
決算期: 2024年9月期
アクセルマーク株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
アクセルマークの決算日は9月30日です。2023年10月1日から2024年9月30日までを第32期として、四半期ごとに決算を行っています。本レポートは2024年3月期第2四半期の決算内容です。
主な事業
アクセルマークは、広告事業を中心に展開しています。DSP(Demand Side Platform)やアドネットワークなどの広告配信プラットフォームを提供しているほか、トレーディングカード事業も手掛けています。また、IoTやヘルスケアなどの新領域にも進出しており、事業の多角化に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
2024年3月期第2四半期の業績は、売上高が979億円(前年同期比12.5%減)、営業損失は112億円となりました。一方で、EBITDAは103億円の赤字と前年同期と比べ改善しており、利益率の向上に向けた取り組みが進んでいます。
売上・利益の推移
アクセルマークの売上高は2023年3月期第2四半期まで1,119億円と高水準を維持していましたが、2024年3月期第2四半期は979億円と減少しています。一方で、営業損失は2023年3月期第2四半期の25億円から2024年3月期第2四半期は112億円と悪化しているものの、EBITDAは2023年3月期第2四半期の23億円の赤字から2024年3月期第2四半期は103億円の赤字と改善が見られます。
四半期連結貸借対照表について
アクセルマークの2024年3月31日時点の財政状態をみると、資産合計は1,335億円、負債合計は523億円、純資産合計は811億円となっています。
資産の部
流動資産は922億円で、現金及び預金が681億円、売掛金が150億円となっています。固定資産は412億円で、ソフトウエアが143億円、投資有価証券が182億円となっています。
負債の部
流動負債は165億円で、買掛金が114億円となっています。固定負債は358億円で、転換社債型新株予約権付社債が356億円となっています。
純資産の部
資本金は61億円、資本剰余金は885億円、利益剰余金は△147億円となっています。純資産合計は811億円です。
ROAとROE
アクセルマークのROAは直近の第2四半期で△3.4%となっており、前年同期の△1.6%から悪化しています。ROEも第2四半期で△5.6%と前年同期の△2.6%から悪化しています。これは、営業損失の拡大が影響しているものと考えられます。今後は収益性の改善に向けた取り組みによってROA、ROEの向上を目指す必要があるでしょう。
キャッシュフロー
2024年3月期第2四半期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが100億円のマイナス、投資活動によるキャッシュフローが124億円のマイナスとなっています。これは、売上債権の減少などがあったものの、税引前四半期純損失の計上や仕入債務の減少などが影響しています。また、投資有価証券の取得によるキャッシュアウトなどがあったためです。現金及び現金同等物の残高は、前期末から224億円減少し、681億円となっています。
配当の支払額
アクセルマークは現時点で配当を実施しておらず、今後の状況に応じて検討していくとしています。業績の回復と収益性の向上が重要な課題となっています。
今後の展望
アクセルマークは、広告事業における収益性改善に向けた取り組みに加え、トレカ事業やIoT、ヘルスケア事業の拡大を目指しています。特にヘルスケア事業については、自社で第二種医療機器製造販売業の許可を取得し、事業を推進していく方針です。これらの新規事業の成長に期待がかかっています。
編集部のまとめ
アクセルマークの2024年3月期第2四半期決算では、広告事業の収益性悪化により減収減益となりました。しかし、EBITDAの改善が見られるほか、新規事業への取り組みも進んでおり、今後の業績回復に期待が持てます。収益性の向上と新事業の成長が鍵を握ると言えるでしょう。
アクセルマーク株式会社の決算日や配当についてまとめました。
アクセルマークの決算日は9月30日で、四半期ごとに決算を行っています。また、現時点で配当は行っていませんが、業績の回復と収益性の向上を目指しています。引き続き新しい事業への取り組みも注目されます。