株式会社ケアネットの2024年第1四半期連結決算が発表されました。売上高は前年同期比5.6%増の2,667百万円、経常利益は前年同期比21.2%減の563百万円と、増収ながら減益となりました。
企業情報
企業名: 株式会社ケアネット
証券コード: 21500
決算期: 12月期
株式会社ケアネットの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ケアネットは12月決算の企業です。2024年5月14日に2024年第1四半期の決算報告書を提出しています。
主な事業
株式会社ケアネットは、医薬品業界を中心に、製薬企業のマーケティングや営業支援サービスを提供する「医薬DX事業」と、医師向けの転職支援サービスなどを展開する「メディカルプラットフォーム事業」の2つのセグメントを有しています。製薬企業のデジタルトランスフォーメーションを支援することで、医療の質の向上に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の業績は、売上高が前年同期比5.6%増の2,667百万円と堅調に推移しました。一方で、営業利益は前年同期比23.7%減の545百万円となりました。これは、事業拡大のための積極的な人員採用に伴う人件費増加などがあったためです。利益率は、売上総利益率が59.2%、営業利益率は20.4%となっています。
売上・利益の推移
過去3年の売上高と経常利益の推移を見ると、売上高は2023年10,235百万円、2024年第1四半期2,667百万円と順調に増加していますが、経常利益は2023年2,467百万円、2024年第1四半期563百万円と減少傾向にあります。これは、事業拡大のための先行投資の影響によるものと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は13,505百万円となっています。前期末比663百万円減少しています。
資産の部
流動資産は、現金及び預金が7,976百万円と大きな割合を占めています。一方で、固定資産は2,862百万円と全体の21.2%となっています。
負債の部
負債合計は2,303百万円で、前期末比363百万円減少しています。流動負債は2,087百万円、固定負債は216百万円となっています。
純資産の部
純資産は11,201百万円で、前期末比299百万円減少しています。自己資本比率は81.7%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは前年同期の4.1%から3.6%に減少し、ROEも前年同期の6.3%から5.5%に減少しています。これは、経常利益の減少と総資産の増加が影響しているためです。今後は事業拡大に伴う先行投資の効果が出てきて、財務指標の改善につながることが期待されます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは535百万円のプラスとなりましたが、投資活動によるキャッシュ・フローは△242百万円のマイナスとなり、財務活動によるキャッシュ・フローは△1,173百万円のマイナスとなっています。全体としては、880百万円の現金及び預金の減少となっています。
配当の支払額
2024年3月期の期末配当は、1株当たり12円と前期から6円増配となりました。株主還元の強化を図っています。
今後の展望
株式会社ケアネットは、製薬企業のデジタル化を支援する「医薬DX事業」を中核事業と位置付け、スペシャリティ医薬品領域での競争力強化やCRO子会社の活用など、事業拡大に向けた取り組みを進めています。今後の成長が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ケアネットの2024年第1四半期決算では、売上高は増加したものの、先行投資による人件費増加などから経常利益は減少しました。ただし、強固な財務基盤を背景に、製薬業界のデジタル化支援事業を中心とした成長戦略を推進していくことが期待されます。今後の業績動向に注目していきたいと思います。
株式会社ケアネットの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ケアネットは12月決算の企業で、2024年5月14日に2024年第1四半期の決算報告書を提出しました。2024年3月期の期末配当は1株当たり12円と前期から6円増配となっており、株主還元の強化を図っています。今後の成長期待が高い企業といえるでしょう。