株式会社フォーサイドの決算報告が公開されました!売上高は約989,627千円と前年同期比で6.1%の減収となりましたが、新しいAI事業の立ち上げなど、将来的な成長に向けた取り組みが行われています。主力のプライズ事業や不動産関連事業の収益拡大に加え、コストの削減にも努めており、今後の業績改善が期待されます。今回の決算をもとに、同社の企業情報や業績、財務状況をご紹介します。
企業情報
企業名: 株式会社フォーサイド
証券コード: E05308
決算期: 12月
株式会社フォーサイドの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社フォーサイドの決算日は12月31日です。決算期は年1回で、毎年5月14日に四半期報告書を提出しています。
主な事業
株式会社フォーサイドは、プライズ事業、不動産関連事業、コンテンツ事業、イベント事業、マスターライツ事業、AI関連事業の6つの事業セグメントを展開しています。主力のプライズ事業では、クレーンゲーム機の景品企画・製作・販売を行っています。また、不動産関連事業では家賃保証サービスや物件管理業務など、顧客の幅広いニーズに応えています。
今期の業績と利益率は?
当期の営業収益は989,627千円と前年同期比6.1%の減収となりました。一方で、営業損失は28,540千円、経常損失は24,766千円、親会社株主に帰属する四半期純損失は38,376千円となり、減収に伴う減益となりました。しかし、新たにAI関連事業に進出するなど、今後の収益拡大に向けた取り組みも行われています。
売上・利益の推移
過去3期の業績をみると、売上高は約1,000億円前後で推移しています。一方で、利益面では経常損益がプラスからマイナスに転じており、前期は11,261千円の経常損失、当期は24,766千円の経常損失となりました。コロナ禍の影響などから業績が低迷している状況です。
四半期連結貸借対照表について
株式会社フォーサイドの2024年3月末時点の四半期連結貸借対照表をみると、総資産は4,496,514千円となっています。資産は現金及び預金の増加などで増加しましたが、負債も増加しており、純資産は1,539,306千円となり前期末から36,020千円減少しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,351,592千円と大きな割合を占めています。また、不動産関連事業の立て替え金である代位弁済立替金が554,449千円となっています。
負債の部
負債の部では、前受収益が608,604千円と大きな割合を占めています。また、債務保証損失引当金が85,380千円計上されています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が1,063,958千円となっています。また、自己資本比率は34.2%となっています。
ROAとROE
ROAは前年同期の0.14%から当期は-0.85%と低下しています。これは、経常損失が拡大したことなどが影響しています。一方でROEは前年同期の0.38%から当期は-2.49%と大幅に低下しており、収益性の低下が見られます。今後は収益力の改善に向けた取り組みが重要になってくると考えられます。
キャッシュフロー
当期のキャッシュ・フローをみると、営業活動によるキャッシュ・フローは110,306千円のプラスとなっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナス5,335千円、財務活動によるキャッシュ・フローはマイナス44,995千円となっています。全体としては160,977千円の現金及び預金の増加となっています。
配当の支払額
当期は無配となっています。過去3期も無配が続いているため、株主還元の強化が課題と言えるでしょう。今後の業績回復と企業価値の向上に向けた取り組みが期待されます。
今後の展望
株式会社フォーサイドは、主力事業の収益力強化に加え、新たなAI関連事業への挑戦など、事業ポートフォリオの拡大を図っています。また、コストダウンにも取り組むことで、収益性の向上に努めていく方針です。今後の業績回復と企業価値の向上が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社フォーサイドの今回の決算では、売上高は前年同期比6.1%減の約989,627千円となり、経常損失も拡大しました。しかし、新たなAI関連事業の立ち上げなどにより、事業ポートフォリオの強化を図っています。今後は、主力事業の収益力改善とコストダウンに取り組み、収益性の向上を目指すことが期待されます。株主還元の強化にも注目が必要でしょう。
株式会社フォーサイドの決算日や配当についてまとめました。
株式会社フォーサイドの決算日は12月31日で、年1回の決算となっています。直近の決算では減収減益となりましたが、新事業への取り組みなどから今後の業績回復に期待がかかっています。一方で、配当は3期連続で無配が続いており、株主還元の強化が課題とされています。