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株式会社INFORICHは、モバイルバッテリーのシェアリングサービス「ChargeSPOT」を展開する企業です。今期の決算では、売上高が前年同期比44.6%増加するなど、着実に業績を伸ばしています。現金及び預金も前期末比で大幅に増加しており、財務体質が強化されていることが分かります。今後はさらなる事業拡大に向けて、海外展開を加速していく計画のようです。
企業情報
企業名: 株式会社INFORICH
証券コード: E38192
決算期: 2024年12月期
株式会社INFORICHの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社INFORICHは、12月31日を決算日としており、第1四半期決算は2024年5月に発表されています。1年間の決算は2023年12月期の有価証券報告書を参照することができます。
主な事業
株式会社INFORICHの主力事業は、モバイルバッテリーのシェアリングサービス「ChargeSPOT」の提供です。スマートフォンの充電が切れそうな人に向けて、いつでもどこでも借りられて返せるバッテリースタンドを全国各地に設置しています。これにより、外出中のスマートフォンの電池切れを防ぐことができます。また、この事業は環境にも優しく、モノを所有するのではなく必要な時だけ借りるシェアリングエコノミーの形態をとっています。
今期の業績と利益率は?
2024年1月から3月までの第1四半期決算では、売上高が2,087,906千円と前年同期比44.6%増加しました。また、経常利益は194,269千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は99,939千円と、大幅な増益となりました。これにより、EBITDAも353,501千円と前年同期を大きく上回る業績となりました。
売上・利益の推移
株式会社INFORICHの売上高は、2024年第1四半期には2,087,906千円と前年同期比44.6%増加しています。一方で、経常利益は194,269千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は99,939千円となり、前年同期の損失から大幅な利益に転じています。この背景には、バッテリースタンドの設置台数増加や、アクティブユーザー数の増加などが寄与したものと考えられます。今後も、事業の成長とともに業績も順調に推移していくことが期待できます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社INFORICHの2024年3月末時点の連結貸借対照表を見ると、資産合計は9,623,066千円となっています。その内訳として、流動資産は6,800,681千円、固定資産は2,822,384千円となっています。一方の負債は6,385,571千円で、純資産は3,237,495千円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が5,801,669千円と大幅に増加しています。また、事業拡大に伴いバッテリースタンドの設置も進んでおり、リース資産が2,167,166千円と増加しています。一方で、建設仮勘定が332,320千円と減少しているのは、設備投資が進んだためと考えられます。
負債の部
負債の部では、短期借入金が1,790,000千円と増加しています。これは、事業拡大に向けた設備投資資金の調達によるものと思われます。一方で、契約負債が1,572,543千円と増加しているのは、前払いサービスの拡大によるものです。
純資産の部
純資産の部では、資本金が10,000千円、資本剰余金が2,764,944千円、利益剰余金が864,911千円となっています。これは、欠損の填補を目的とした減資によるものです。なお、自己資本比率は33.6%となっています。
ROAとROE
株式会社INFORICHのROA(総資産利益率)は直近では10.14%となっており、前期からも改善傾向にあります。一方でROE(自己資本利益率)は49.13%と高い水準を維持しています。これは、好調な業績に加え、欠損の填補を目的とした減資により自己資本が増加したことが要因の1つと考えられます。今後も、継続的な収益性の向上とともに、財務体質の強化が進むことが期待されます。
キャッシュフロー
株式会社INFORICHの直近の四半期連結キャッシュフロー計算書を見ると、営業活動によるキャッシュフローが317,685千円のプラスとなっています。これは、事業の好調な伸びに加え、前払式支払手段に係る契約負債の増加などが寄与したためと考えられます。一方で、投資活動によるキャッシュフローは235,307千円のマイナスとなっており、バッテリースタンドの設置など、事業拡大に向けた設備投資が行われています。全体としては、現金及び預金が大幅に増加するなど、財務体質の強化が進んでいます。
配当の支払額
株式会社INFORICHは、現時点では配当を行っていません。今後の事業拡大に向けて、内部留保の確保を優先しているものと考えられます。ただし、中長期的には株主還元策の検討も課題の1つになってくるでしょう。
今後の展望
株式会社INFORICHは、2024年度の経営ビジョンとして「ACT GLOBAL」を掲げ、海外展開の加速を目指しています。具体的には、ベトナム、マカオ、オーストラリアなどでのサービス展開を進めていく計画です。国内でも、観光地での設置需要が高まっていることから、そうした地域への設置を強化していく方針です。今後も、サービスの品質向上と認知度の向上に取り組み、事業の持続的な成長を実現していくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社INFORICHの2024年第1四半期決算では、売上高、利益ともに大幅に増加しており、事業が順調に拡大していることが分かりました。特に、現金及び預金の大幅な増加や、EBITDAの改善などから、同社の財務体質の強化が進んでいることがうかがえます。今後は、海外展開の加速に注目が集まるでしょう。株主還元策の検討なども今後の課題となってくると考えられます。
株式会社INFORICHの決算日や配当についてまとめました。
株式会社INFORICHは12月31日が決算日で、第1四半期決算は2024年5月に発表されています。また、同社は現時点では配当を行っていませんが、事業拡大に向けた内部留保の確保を優先しているものと考えられます。今後、株主還元策の検討も課題になってくるでしょう。
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