株式会社カイオム・バイオサイエンスの決算報告が発表されました。創薬事業と創薬支援事業を手掛ける同社は、第1四半期の売上高が129,644千円となりました。研究開発費の増加などにより、営業損失は322,155千円と前年同期比で赤字幅が拡大しましたが、順調に事業を進めています。
企業情報
企業名: 株式会社カイオム・バイオサイエンス
証券コード: E26096
決算期: 12月
株式会社カイオム・バイオサイエンスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社カイオム・バイオサイエンスの決算日は12月31日です。決算発表は2024年5月14日に行われました。
主な事業
株式会社カイオム・バイオサイエンスは、創薬事業と創薬支援事業を行っています。創薬事業では、自社開発の抗体医薬品候補を中心とした創薬パイプラインの開発を進めています。創薬支援事業では、自社の抗体作製技術を活かした受託サービスを展開し、国内の主要製薬企業を中心に収益を上げています。
今期の業績と利益率は?
第1四半期の売上高は129,644千円と前年同期比で39,760千円の減収となりました。一方、研究開発費の増加などにより、営業損失は322,155千円と赤字幅が拡大しました。創薬支援事業のセグメント利益率は44.0%と目標の50%には届きませんでしたが、安定した収益基盤の維持に努めています。
売上・利益の推移
前期の売上高は304,024千円でしたが、当第1四半期は129,644千円と減収となりました。これは新規案件の検収時期の遅れと既存顧客の組織変更による取引減少の影響によるものです。一方、損益面では、研究開発費の増加により、経常損失は303,019千円と赤字幅が拡大しました。
四半期連結貸借対照表について
株式会社カイオム・バイオサイエンスは連結財務諸表を作成していないため、四半期連結貸借対照表は掲載されていません。代わりに、単体の四半期貸借対照表が開示されています。
資産の部
当第1四半期会計期間末の総資産は1,753,934千円となり、前事業年度末から2,479千円増加しました。主な増加要因は、受託事業の技術開発に関する特許使用料として計上した長期前払費用の増加によるものです。
負債の部
当第1四半期会計期間末の負債合計は506,366千円と、前事業年度末から87,364千円減少しました。これは主に、CBA-1205治験薬の追加製造費用の支払によって未払金が減少したことによるものです。
純資産の部
当第1四半期会計期間末の純資産合計は1,247,567千円と、前事業年度末から89,843千円増加しています。これは主に、新株予約権の行使により資本金及び資本準備金が増加したことによるものです。
ROAとROE
株式会社カイオム・バイオサイエンスは、創薬事業における膨大な研究開発投資により、ROAやROEの水準は低くなる傾向にあります。しかし、今後の創薬パイプラインの開発に伴う収益化により、収益性と資本効率性が改善されていくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期会計期間のキャッシュ・フロー計算書は作成されていないため、詳細な動向は不明です。ただし、資金調達や設備投資による資金の増減などは、貸借対照表や損益計算書の情報から推察することができます。今後の事業展開に応じたキャッシュマネジメントが重要になるでしょう。
配当の支払額
株式会社カイオム・バイオサイエンスは、創薬事業への積極的な投資を優先しており、現時点では配当の支払いは行っていません。今後の業績や財務状況の改善に応じて、配当政策の見直しが期待されます。
今後の展望
株式会社カイオム・バイオサイエンスは、自社開発の抗体医薬品候補の臨床開発を着実に進めるとともに、創薬支援事業の収益基盤の強化にも取り組んでいます。特に、CBA-1205やCBA-1535などの創薬パイプラインの開発進捗や、導出契約締結による一時金収入の獲得が、同社の業績向上に大きな影響を及ぼすことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社カイオム・バイオサイエンスは、創薬事業と創薬支援事業の2本柱で事業を展開しています。第1四半期は研究開発費の増加により赤字幅が拡大しましたが、自社開発品目の臨床開発や導出活動の強化など、着実に成長戦略を推進しています。今後の臨床試験の結果や導出契約の締結状況に注目が集まるでしょう。
株式会社カイオム・バイオサイエンスの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は12月31日で、決算発表は2024年5月14日に行われました。配当については現時点では行っていませんが、今後の業績次第で見直しが期待されます。引き続き、同社の動向に注目していきましょう。