一正蒲鉾株式会社の2024年3月期第3四半期決算報告書が発表されました。売上高は273億32百万円と前年同期比で6.2%の増加と好調な業績を収めています。営業利益は14億70百万円と大幅な増益となり、自己資本比率は47.2%と健全な財務体質を維持しています。人気の「サラダスティック」の売上が好調で、原材料価格高騰の影響も和らいでおり、業績回復の兆しが見られます。今後も成長戦略を着実に実行し、さらなる業績拡大が期待されます。
企業情報
企業名: 一正蒲鉾株式会社
証券コード: E00476
決算期: 2024年6月期
一正蒲鉾株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
一正蒲鉾株式会社の決算日は6月30日です。第3四半期決算は2024年3月31日が基準日となります。
主な事業
一正蒲鉾株式会社は、水産練製品・惣菜事業とキノコ事業を中心に事業を展開しています。水産練製品では「サラダスティック」や「カニかまぼこ」などの人気商品を販売し、キノコ事業では「まいたけ」を中心とした加工品の製造・販売を行っています。また、運送事業や倉庫事業などの事業にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
一正蒲鉾株式会社の2024年3月期第3四半期の業績は好調です。売上高は273億32百万円と前年同期比で15.6%増加しました。営業利益は14億70百万円と大幅な増益となり、経常利益率は5.3%と収益性も改善しています。主力の水産練製品事業の好調と原材料価格高騰の影響低減が業績を後押ししました。
売上・利益の推移
一正蒲鉾株式会社の売上高は年間32,814百万円を計上しています。前期比では6.2%の増加となりました。利益面では、経常利益が1,461百万円と前期から大幅に改善しています。新工場稼働による生産性向上や原材料価格高騰の影響も和らぎ、収益性が改善されました。
四半期連結貸借対照表について
一正蒲鉾株式会社の2024年3月期第3四半期の連結貸借対照表は健全な状態を示しています。
資産の部
総資産は308億54百万円と前期末から1.7%増加しています。流動資産は110億42百万円で、主に売掛金や原材料在庫の増加により前期末から4.9%増加しました。固定資産は198億12百万円で、減価償却の進行により1.7%減少しています。
負債の部
負債合計は163億5百万円で、前期末から4.7%減少しました。流動負債は73億15百万円と大幅に減少したものの、固定負債が89億88百万円と増加しています。
純資産の部
純資産は145億49百万円と前期末から7.1%の増加となりました。自己資本比率は47.2%と財務の健全性が維持されています。
ROAとROE
一正蒲鉾株式会社のROA(総資産経常利益率)は4.7%、ROE(自己資本利益率)は7.8%となっています。前年同期と比較して大幅に改善しており、経営の効率性と収益性が向上していることがわかります。
キャッシュフロー
一正蒲鉾株式会社の第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、前期の有価証券報告書によると、営業活動によるキャッシュ・フローが21億12百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが11億89百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが14億56百万円の支出となっています。財務基盤は安定しているといえます。
配当の支払額
一正蒲鉾株式会社は、年間配当金を12円に設定しています。前期実績と同水準の配当を実施する予定です。安定した収益基盤を背景に、株主還元にも注力しています。
今後の展望
一正蒲鉾株式会社は、中期経営計画「ICHIMASA30ビジョン」に基づき、国内外市場への積極的な展開と収益力の強化に取り組んでいます。新工場の稼働などによる生産性の向上や、原材料高の影響緩和を図り、売上高と利益の着実な成長が期待されます。また、SDGsへの取り組みを強化し、持続可能な経営を目指しています。今後の一正蒲鉾株式会社の業績推移が注目されます。
編集部のまとめ
一正蒲鉾株式会社の2024年3月期第3四半期決算は、売上高、営業利益ともに大幅な増加となり、健全な財務基盤も維持されています。主力の水産練製品事業が好調で、収益性の改善も進んでいます。中期経営計画に沿った取り組みが功を奏しつつあり、今後の更なる業績拡大が期待できそうです。
一正蒲鉾株式会社の決算日や配当についてまとめました。
一正蒲鉾株式会社の決算日は6月30日で、第3四半期決算の基準日は3月31日です。年間配当金は安定的に1株当たり12円を継続する予定です。業績の改善に伴い、株主還元にも注力しており、今後の動向に期待が高まります。