双信電機株式会社の2024年第1四半期決算報告が発表されました。2024年1月1日から3月31日までの期間ですが、業績は前年同期比で減収・減益となりましたね。電子部品メーカーとしての同社の経営状況をさらに詳しく見ていきます。
企業情報
企業名: 双信電機株式会社
証券コード: 69380
決算期: 12月31日
双信電機株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
双信電機株式会社の決算日は12月31日です。四半期決算報告書は、第1四半期が5月15日、第2四半期が8月14日、第3四半期が11月14日、第4四半期が3月15日に発表されます。
主な事業
双信電機株式会社は、パワーエレクトロニクス事業と情報通信事業の2つの分野で事業を展開しています。パワーエレクトロニクス事業では、ノイズフィルタやコンデンサなどの電子部品を製造・販売しています。情報通信事業では、積層誘電体フィルタや厚膜印刷基板など、通信機器向けの部材を提供しています。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の業績は、売上高23億53百万円、営業損失42百万円、経常損失28百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失54百万円となりました。売上高が前年同期比19.5%減少し、各利益段階でも損失となりました。市況の悪化による需要減少が影響しています。
売上・利益の推移
直近3年の売上高は、2023年116億72百万円、2022年112億83百万円、2021年104億54百万円と増加傾向にありました。しかし、2024年第1四半期は前年同期比で減少に転じました。利益面でも2023年は経常利益3億59百万円を計上しましたが、2024年第1四半期は経常損失となりました。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月31日時点での総資産は156億94百万円で、前期末比3億29百万円減少しています。流動資産は70億33百万円と3億24百万円減少し、固定資産は86億60百万円と4百万円減少しています。一方、負債は36億91百万円と2億47百万円減少、純資産は120億2百万円と81百万円減少しています。
資産の部
流動資産では、現金及び預金が1億74百万円増加し一方で売上債権が4億85百万円減少しています。固定資産は退職給付に係る資産の増加があったものの有形固定資産が減少した結果、前期末比4百万円の減少となっています。
負債の部
負債は、設備の購入代金や未払消費税を主とした未払金が2億25百万円減少したことで、前期末比2億47百万円減少しています。
純資産の部
純資産は利益剰余金が88百万円減少したことにより、前期末比81百万円減少しました。自己資本比率は前期末比1.1ポイント上昇し76.5%となっています。
ROAとROE
2023年12月期のROAは2.3%、ROEは3.0%でした。2024年第1四半期はいずれも赤字決算となっており、ROA、ROEともに低下しているものと推察されます。収益性や資本効率の改善が課題となっているようです。
キャッシュフロー
2024年第1四半期のキャッシュフロー計算書は作成されていませんが、前期は営業活動によるキャッシュ・フローが4億84百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが1億50百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが1億9百万円のマイナスでした。2024年第1四半期も同様の傾向が続くと考えられます。
配当の支払額
双信電機株式会社は、2024年1月31日開催の取締役会において、2023年12月期の期末配当として1株当たり2円の配当を決議しました。前期と同額の配当を維持しています。
今後の展望
2024年第1四半期の業績は低迷していますが、2023年通期では売上高116億72百万円、経常利益3億59百万円と堅調でした。過去の実績から考えると、通期では再び黒字化することが期待されます。ただし、市況悪化に伴う需要減少の影響は今後も続く可能性があるため、業績の回復には時間がかかるかもしれません。
編集部のまとめ
双信電機株式会社の2024年第1四半期決算は減収減益となりました。主力事業の市況悪化による影響を受けた結果です。通期ではまだ黒字を維持できる見込みですが、業績回復には時間がかかりそうです。キャッシュフローは健全に推移しており、自己資本比率も高水準を維持しています。今後の受注動向と収益改善に注目が集まります。
双信電機株式会社の決算日や配当についてまとめました。
双信電機株式会社の決算日は12月31日で、四半期報告書の提出日は第1四半期が5月15日、第2四半期が8月14日、第3四半期が11月14日、第4四半期(本決算)が3月15日です。2023年12月期の期末配当は1株当たり2円で、2024年第1四半期は前期並みの配当を維持しています。