[ジョルダン株式会社の決算報告はかなり健全で前向きな内容となっています。売上や利益の推移はおおむね順調で、今期の業績も堅調に推移しているようです。キャッシュフローも良好な水準を維持しており、配当も継続して行われています。企業の基盤は安定的に成長していると言えそうです。]
企業情報
企業名: ジョルダン株式会社
証券コード: 37100
決算期: 2023年9月期
ジョルダン株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ジョルダン株式会社の決算日は9月30日です。 第2四半期決算は3月31日に行われており、本日の決算報告は、2023年9月期の第2四半期(2022年10月1日〜2023年3月31日)の業績となります。
主な事業
ジョルダン株式会社は、乗換案内サービスやソフトウェア開発事業、ハードウェア販売事業を主力としている情報通信企業です。特に乗換案内サービスは同社の代名詞とも呼べる事業で、鉄道や路線バスの経路検索・運行情報提供などを行っています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期の売上高は1,635,433千円と前年同期比で0.4%の増収となりました。一方で営業損失は52,765千円となり、前年同期の営業利益59,826千円から大幅な減益となりました。これは利益率の高い事業の売上減少や外注費等の増加などによるものです。しかし経常利益は29,305千円と前年同期比で73.5%の増益となっています。
売上・利益の推移
ジョルダン株式会社の売上高は直近2期にわたり1,600億円前後で推移しており、安定した収益基盤を築いています。一方で利益面では、前期の減損損失の影響もあり一時的に大幅な減益となりましたが、当期は経常利益も回復基調にあり、徐々に業績は改善されつつあります。
四半期連結貸借対照表について
ジョルダン株式会社の財務状況をみると、総資産5,627,167千円、純資産4,629,987千円となっています。自己資本比率は82.3%と非常に健全な水準を維持しています。
資産の部
流動資産は4,112,693千円で、現金及び預金が3,206,599千円と大半を占めています。固定資産は1,514,474千円となっており、有形固定資産755,814千円、投資その他の資産652,689千円などが主な内訳となっています。
負債の部
負債合計は997,180千円で、流動負債が960,290千円、固定負債が36,889千円となっています。流動負債の中では、支払手形及び買掛金が343,104千円、契約負債が348,545千円が主な内訳です。
純資産の部
純資産は4,629,987千円で、株主資本が4,537,499千円、その他の包括利益累計額が64,938千円、非支配株主持分が27,548千円となっています。
ROAとROE
ジョルダン株式会社のROAは0.5%、ROEは0.1%と低い水準となっています。売上高が一定程度堅調に推移している一方で、利益率が低下傾向にあることが影響していると考えられます。今後の収益性改善が課題となっています。
キャッシュフロー
当第2四半期における営業活動によるキャッシュ・フローは14,964千円の支出となり、前年同期の56,850千円の収入から大幅に減少しています。一方で投資活動によるキャッシュ・フローは50,587千円の支出と前年同期比で90%減少しています。結果として現金及び現金同等物は3,196,599千円となっています。
配当の支払額
ジョルダン株式会社は、1株当たり6円の配当を行っています。当期の配当総額は30,604千円となっています。安定した配当政策を維持しており、株主還元にも積極的です。
今後の展望
ジョルダン株式会社は、AIやMaaSなど最新のIT技術を取り入れながら、乗換案内サービスの拡充やソフトウェア開発事業の強化に取り組んでいきます。新型コロナ禍の影響も徐々に収束しつつあり、移動需要の増加が期待できます。今後も着実な業績回復が見込まれます。
編集部のまとめ
ジョルダン株式会社の決算は、売上高は微増も利益率の低下により一時的な減益となっているものの、経常利益は大幅増益を達成しており、財務基盤も非常に健全です。AI技術の活用やMaaSへの取り組みなど、将来の成長に向けた布石も打っています。今後の業績回復と収益性向上に期待が持てそうです。
ジョルダン株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ジョルダン株式会社の決算日は9月30日で、第2四半期決算は3月31日に行われています。配当金は1株当たり6円を継続して実施しており、株主還元にも積極的な姿勢が見られます。今後も安定的な成長と収益力向上が期待できる企業だと評価できます。