この度、株式会社ビーイングホールディングス(証券コード:E36140)の2024年第1四半期連結決算が発表されました。確実な収益基盤を持つ物流事業を中心に、堅調な業績を残しています。経営陣の卓越した経営手腕により、新型コロナウイルス禍やサプライチェーンの変化、資源高などの影響を最小限に抑え、着実な成長を遂げています。今後も注目すべき企業と言えるでしょう。
企業情報
企業名: 株式会社ビーイングホールディングス
証券コード: E36140
決算期: 12月
株式会社ビーイングホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社ビーイングホールディングスの決算日は12月31日で、決算発表は翌年5月中旬頃に行われています。第1四半期(1月~3月)、第2四半期(4月~6月)、第3四半期(7月~9月)、第4四半期(10月~12月)の四半期ごとに業績を開示しており、株主総会は3月下旬に開催されています。
主な事業
株式会社ビーイングホールディングスは、物流事業を中核事業としており、日用品や食品などの生活物資の一括物流サービスを提供しています。全国に24時間365日体制のネットワークを構築し、在庫管理や配送、倉庫管理などの物流の一括アウトソーシングサービスを手がけています。その他、旅客事業、不動産事業、システム開発事業などの事業も行っています。
今期の業績と利益率は？
当第1四半期連結累計期間の業績は、営業収益6,933百万円、営業利益332百万円と前年同期比で増収増益を達成しました。利益率についても、営業利益率4.8%と健全な水準を維持しています。新型コロナウイルス禍の影響が和らぎ、着実な需要回復が見られたことが業績好調の要因となっています。
売上・利益の推移
過去3期の売上高と利益の推移をみると、売上高は26,322百万円から6,933百万円へと着実な増加を続けています。利益についても、経常利益が1,123百万円から332百万円と好調に推移しています。物流需要の増加と経営の効率化により、収益力の向上が図られていると評価できるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期連結会計期間末の貸借対照表では、総資産が17,270百万円と前連結会計年度末から425百万円増加しています。資産の部では、現金及び預金が増加したことが特徴的です。負債の部では、長期借入金が増加しましたが、短期借入金が減少したことで、負債合計は11,101百万円となりました。純資産は6,169百万円で、自己資本比率は34.1%を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が4,500百万円と前期末から284百万円増加しました。一方で、営業未収入金は87百万円減少しています。固定資産は、建物及び構築物、リース資産が増加し、9,412百万円となっています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が1,600百万円と1,000百万円減少しました。一方で、長期借入金が3,889百万円と1,676百万円増加しています。その他の流動負債も267百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が27百万円減少し、6,169百万円となりました。自己資本比率は前期末の35.1%から34.1%となっています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は、前期の6.6%から当期の7.6%へ上昇しています。これは、経常利益の増加と総資産の効率的な運用により、収益性が高まったことを示しています。一方でROE(自己資本当期純利益率)は前期の20.1%から当期の17.8%と低下しています。これは、利益の伸びが自己資本の増加率を下回ったためと考えられます。今後、ROEの向上に向けた取り組みが期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期連結累計期間のキャッシュ・フローをみると、営業活動によるキャッシュ・フローが475百万円の増加となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローでは298百万円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローでは107百万円の増加となっています。これにより、現金及び現金同等物は284百万円増加し、4,500百万円となりました。今後の設備投資や借入返済に備えた手元流動性が確保されています。
配当の支払額
当期の1株当たり配当金は34円と前期から8円増加しました。配当性向は17.9%となっています。業績の伸びに加え、株主還元の充実にも取り組んでおり、長期的な視点から注目すべき企業と評価できます。
今後の展望
株式会社ビーイングホールディングスは、「生活物資に特化した物流への経営資源の集中投資」「関東から全国への展開を見据えた物流基盤の構築」「量の拡大と質の変革による長期成長イメージ」の3つを成長戦略として掲げています。新型コロナ禍やサプライチェーンの変化、燃料価格高騰などの影響を最小限に抑えつつ、着実な成長を遂げていく企業と期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ビーイングホールディングスは、生活必需品の物流」を中心に事業を展開する企業です。コロナ禍の影響を最小限に抑え、堅調な業績を維持しています。また、サステナビリティへの取り組みも積極的に行っており、今後の成長が期待できる企業だと言えるでしょう。株主還元面でも前期から配当増を実現しており、株主への還元も充実してきています。引き続き、同社の動向に注目していきたいと思います。
株式会社ビーイングホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ビーイングホールディングスの決算日は12月31日で、決算発表は翌年5月中旬頃に行われています。当期の1株当たり配当金は34円と前期から8円増加し、配当性向は17.9%となっています。業績の伸びに加え、株主還元の充実にも取り組んでいることから、同社の株主還元政策にも注目が集まっています。
