サッポロホールディングスの2024年第1四半期決算が発表されました。売上高は1,128億円と前年同期比で3.7%増加し、収益性も向上しています。酒類事業が好調で、事業利益は3.8億円の損失となりましたが、前年同期比では改善しています。今後は新製品の投入や海外事業の拡大などに取り組み、業績の伸長を目指していきます。
企業情報
企業名: サッポロホールディングス株式会社
証券コード: 25010
決算期: 12月
サッポロホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
サッポロホールディングスの決算日は12月31日です。第1四半期の決算発表は2024年5月15日に行われました。
主な事業
サッポロホールディングスは、酒類事業、食品飲料事業、不動産事業の3つの事業を中核としています。酒類事業では国内外でビールや発泡酒、ワインなどを製造・販売しており、食品飲料事業では飲料水や食品の製造・販売、不動産事業では「恵比寿ガーデンプレイス」などの賃貸ビルの管理・運営を行っています。
今期の業績と利益率は?
サッポロホールディングスの2024年第1四半期の業績は、売上高が1,128億円と前年同期比3.7%増、営業損失が19億円と前年同期より改善しました。酒類事業の好調な販売により増収となりましたが、IT投資の増加などにより利益率は低下しています。今後は固定費の削減などに取り組み、収益性の向上を図っていく方針です。
売上・利益の推移
サッポロホールディングスの直近の業績推移を見ると、売上高は518,632百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は18,231百万円となっています。直近の第1四半期では売上高が前年同期比3.7%増加しましたが、親会社の所有者に帰属する四半期損失が19.7億円と損失を計上しています。今後は売上拡大と経費削減に取り組み、収益性の改善を目指していきます。
四半期連結貸借対照表について
サッポロホールディングスの2024年3月末の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が6,676億円、負債合計が4,794億円、純資産合計が1,882億円となっています。前期末と比べて、投資不動産の増加などにより資産が増加、社債及び借入金の減少などにより負債が減少しています。自己資本比率は28.0%と良好な水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び現金同等物が172億円、投資不動産が2,197億円を計上しています。また、有形固定資産が1,529億円、のれんが362億円と、事業を支える資産が大半を占めています。前期末と比べて投資不動産が増加しています。
負債の部
負債の部では、社債及び借入金が2,392億円、営業債務及びその他の債務が355億円を計上しています。前期末と比べて社債及び借入金が減少しています。
純資産の部
純資産の部では、親会社の所有者に帰属する持分が1,872億円を計上しています。前期末から49億円増加しており、自己資本比率は28.0%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
サッポロホールディングスのROA(総資産利益率)は2.7%、ROE(自己資本利益率)は8.1%となっています。前期と比べて改善傾向にあり、収益力の向上が見られます。今後は事業の効率化や新製品の投入などにより、更なるROA、ROEの向上を目指していきます。
キャッシュフロー
2024年第1四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは17億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは108億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは85億円の収入となりました。投資活動では投資不動産の取得などに伴う支出がありましたが、有利子負債の増加などにより現金残高は前期末から24百万円減少の172億円となっています。
配当の支払額
サッポロホールディングスは、2024年3月に1株当たり47円の期末配当を実施しました。前年同期の1株当たり42円から増配となっており、株主還元の強化に取り組んでいます。今後も企業価値の向上と株主還元のバランスを図っていく方針です。
今後の展望
サッポロホールディングスは、酒類事業における国内外でのブランド力強化、食品飲料事業での新製品投入、不動産事業での稼働率向上などに取り組み、中期的な業績拡大を目指していきます。また、固定費の削減や生産性の向上にも注力し、収益性の改善を図る計画です。今後の成長に期待が高まっています。
編集部のまとめ
サッポロホールディングスの2024年第1四半期決算は、売上高が前年同期比3.7%増と堅調に推移しました。酒類事業が順調に推移したことに加え、固定資産の減損損失戻入益などもあり、営業損失は前年同期から改善しています。今後は新製品投入や海外事業の拡大に取り組み、さらなる業績向上を目指していきます。株主還元面でも配当を増額するなど、株主への還元強化にも注力しています。中長期的な成長に期待が高まる企業といえます。
サッポロホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
サッポロホールディングスの決算日は12月31日で、2024年5月15日に2024年第1四半期の決算が発表されました。2024年3月には1株当たり47円の期末配当が支払われ、前年同期比5円の増配となりました。今後も企業価値の向上と株主還元のバランスを図っていく方針です。