DIC株式会社の第127期第1四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

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詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

DIC株式会社の最新の決算内容をお届けします。有名な化学メーカーのDIC株式会社の業績は、 売上高は前年同期比0.2%増加と好調を維持しています。また、営業利益も41.7%増加と大幅な増益となりました。これはパッケージ用インキや自動車関連の高付加価値製品が回復基調にあるためです。今後も、環境対応製品の開発や新規分野への進出などで、持続的な成長が期待されます。

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企業情報

企業名: DIC株式会社
証券コード: 46310
決算期: 12月期

DIC株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

DIC株式会社の決算期は12月31日です。決算発表は例年3月下旬に行われています。今年の第1四半期決算は2024年5月15日に発表されました。

主な事業

DIC株式会社は、印刷インキ、塗料、樹脂、顔料などの製造・販売を行っている化学メーカーです。主力事業はパッケージング&グラフィック、カラー&ディスプレイ、ファンクショナルプロダクツの3つのセグメントです。幅広い産業分野で使われる製品を提供し、生活に密着した企業です。

今期の業績と利益率は?

当第1四半期の業績は、売上高は2,558億円と前年同期比0.2%増加し、営業利益は85億円と41.7%増加しました。売上高の増加は海外事業の好調や為替換算の影響によるものです。また、利益率も営業利益率3.3%と改善しており、事業構造改革の成果が表れています。

売上・利益の推移

DIC株式会社は近年、売上高は1,000億円台後半で推移しています。一方、利益面では2023年の業績不振から今期は回復基調にあり、第1四半期の営業利益は前年同期比41.7%増加しました。今後も、高付加価値製品の販売強化や構造改革の効果で、さらなる業績拡大が期待されます。

四半期連結貸借対照表について

DIC株式会社の四半期連結貸借対照表では、総資産が1兆2,704億円となっています。前期末比で255億円の増加です。これは主に為替の影響により資産が増加したためです。一方、負債は8,719億円で263億円増加し、純資産は3,985億円と8億円減少しました。

資産の部

資産の部では、流動資産が6,542億円と前期末比341億円増加しました。現金及び預金や売掛金が増加したためです。一方、固定資産は6,161億円と前期末比8億円減少しています。

負債の部

負債の部では、流動負債が3,634億円と前期末比146億円増加しました。短期借入金の増加などが主な要因です。固定負債は5,085億円と前期末比117億円増加しています。

純資産の部

純資産の部では、株主資本が3,569億円と前期末比54億円減少しました。親会社株主に帰属する四半期純損失の計上などによるものです。一方、その他の包括利益累計額が218億円と大幅に増加しており、為替換算調整勘定の増加が要因です。

ROAとROE

DIC株式会社のROA(総資産経常利益率)は、前期末の0.7%から当第1四半期は0.5%に低下しています。一方、ROE(自己資本当期純利益率)は前期末の△10.0%から当第1四半期は△0.7%と改善しました。これは、経常利益が増加したものの、特別損失の計上により親会社株主に帰属する四半期純損失が発生したためです。今後は、継続的な利益改善で、両指標の上昇が期待されます。

キャッシュフロー

当第1四半期のキャッシュフローについては、四半期連結キャッシュフロー計算書が作成されていないため、詳細な情報は開示されていません。しかし、四半期連結貸借対照表から現金及び預金が1,062億円と前期末比187億円増加していることから、営業活動によるキャッシュ・インが大きかったと考えられます。今後の設備投資や自己株式取得、借入の返済などの資金使途に注目が集まります。

配当の支払額

DIC株式会社の配当金は、前期の年間配当金が80円でしたが、当期第1四半期では30円の配当を実施しています。これは前年同期比50円の減少となっています。株主還元の面では厳しい状況ですが、業績回復に向けた取り組みを優先していると考えられます。

今後の展望

DIC株式会社は、長期経営計画「DIC Vision 2030」の実現に向けて、事業領域の選択と集中を進めています。この一環として、当期には連結子会社の星光PMC株式会社の全株式を売却しました。今後は、成長が期待されるエレクトロニクス、モビリティ、パッケージングなどの分野に経営資源を集中し、更なる収益力の向上を目指します。また、ESG経営の推進や新製品開発にも力を入れ、持続的な成長を目指していきます。

編集部のまとめ

DIC株式会社の第1四半期決算は、売上高・営業利益ともに前年同期を上回り、業績回復の兆しがみられました。特に、エレクトロニクス関連や自動車関連の高付加価値製品が好調だったことが要因です。一方で、親会社株主に帰属する四半期純損失となったのは、特別損失の増加によるものでした。今後は、新しい成長領域への経営資源の集中や構造改革の効果発現によって、持続的な業績拡大が期待されます。

DIC株式会社の決算日や配当についてまとめました。

DIC株式会社の決算期は12月31日で、決算発表は毎年3月下旬に行われています。当期の第1四半期決算は2024年5月15日に発表されました。また、当期の配当金は30円と前年同期から半減しています。今後の業績回復と株主還元の増加が期待されます。

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