株式会社ノムラシステムコーポレーションの2024年1月~3月期の決算報告が発表されました。この企業はERPソリューション事業を展開しており、前年同期と比べて売上高が14.7%増、営業利益が35.3%増と好調な業績を残しています。経営陣の手腕と、企業のIT投資需要の高まりによりこの好業績が実現できたと評価できるでしょう。
企業情報
企業名: 株式会社ノムラシステムコーポレーション
証券コード: 39400
決算期: 12月
株式会社ノムラシステムコーポレーションの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ノムラシステムコーポレーションの決算日は12月31日です。決算時期は年に1回で、通常3月下旬に次年度の決算報告を行っています。
主な事業
株式会社ノムラシステムコーポレーションは、SAP ERPパッケージの導入・構築を中心に事業を展開しています。自社オリジナルのソリューションや、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)などのサービスも提供しており、企業のIT化支援を幅広く手掛けている総合ITソリューション企業です。
今期の業績と利益率は?
当期の業績は好調で、売上高は793,028千円と前年同期比で14.7%増、営業利益は149,877千円と35.3%増と大幅な増益となりました。事業の成長と収益性の向上により、営業利益率は18.9%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年の売上高と営業利益の推移をみると、売上高は2,945,981千円から793,028千円へと増加傾向にあり、営業利益も465,516千円から149,877千円と順調に伸びてきています。企業の業容拡大と収益力の向上が続いていると評価できるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ノムラシステムコーポレーションの四半期連結貸借対照表では、資産、負債、純資産の各部門で以下のような状況となっています。
資産の部
当第1四半期会計期間末の総資産は3,309,533千円となり、前事業年度末比で131,982千円減少しています。これは主に現金及び預金の減少によるものです。
負債の部
当第1四半期会計期間末の負債合計は395,032千円で、前事業年度末比では3,514千円減少しています。主な変動は買掛金の減少や未払法人税等の減少、預り金の増加などです。
純資産の部
当第1四半期会計期間末の純資産合計は2,914,501千円と前事業年度末比で128,468千円減少しています。これは主に利益剰余金の減少と自己株式の取得増加によるものです。
ROAとROE
株式会社ノムラシステムコーポレーションのROA(総資産経常利益率)は直近4.5%、ROE(自己資本利益率)は5.5%となっています。ともに5%を超える水準で、投下資本の効率性と収益力の高さが評価できます。これらの指標は企業の業績好調さを示す一つの目安ですね。
キャッシュフロー
当期のキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローがプラス115,986千円と好調です。一方で投資活動によるキャッシュ・フローはマイナス3,387千円、財務活動によるキャッシュ・フローがマイナス250,756千円となっています。全体としてキャッシュ・ポジションは減少傾向にあるものの、営業活動を中心に良好な資金繰りを維持できています。
配当の支払額
株式会社ノムラシステムコーポレーションは、期末配当として1株当たり3.25円を実施しています。前期と同額の配当で、着実な利益還元を行っているといえます。株主還元にも力を入れている企業と評価できるでしょう。
今後の展望
新型コロナウイルス禍によりテレワークの浸透など企業のIT化が加速しており、株式会社ノムラシステムコーポレーションの事業環境は良好です。今後もSAP ERP導入支援を中心に受注が増加し、売上高や利益の拡大が期待できるでしょう。また、RPAなどの新サービスの開発にも注力し、顧客ニーズにきめ細かく対応していく方針です。
編集部のまとめ
株式会社ノムラシステムコーポレーションの2024年1月~3月期の決算は、売上高、営業利益ともに前年同期比で2桁増と非常に好調な業績でした。企業のIT投資需要が高まる中、主力のSAP ERPソリューションが順調に伸びているほか、新サービスの展開にも取り組んでおり、今後の成長が期待できます。また、安定した配当policy も株主還元面で評価できる点です。
株式会社ノムラシステムコーポレーションの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ノムラシステムコーポレーションの決算日は12月31日で、年に1回の決算を行っています。配当は1株当たり3.25円を実施しており、前期と同額の配当を行っています。主にSAP ERPソリューション事業に強みを持つこの企業は、業績も順調に推移しており、今後の成長が期待できるでしょう。