株式会社インティメート・マージャーの2023年10月1日から2024年3月31日までの第2四半期決算報告を分析しました。当社はデータマネジメントプラットフォーム(DMP)事業を手がける企業で、インターネット広告市場の好調な成長を背景に、売上高1,573,871千円と前年同期比で1.4%増加しました。ただし、人件費の増加などの影響で営業利益は63,979千円と49.6%減少しています。
企業情報
企業名: 株式会社インティメート・マージャー
証券コード: E35157
決算期: 2023年10月1日~2024年9月30日
株式会社インティメート・マージャーの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社インティメート・マージャーの決算日は9月30日で、四半期決算を行っています。本四半期決算報告は2023年10月1日から2024年3月31日までの第2四半期の業績を公表したものです。
主な事業
株式会社インティメート・マージャーは、データマネジメントプラットフォーム(DMP)事業を主力としています。DMPとは、企業が保有する顧客データを集約・分析し、効果的な広告配信や販促施策に活用するためのサービスです。ターゲティング広告の配信や、データ分析、パーソナライズド施策の提供など、デジタルマーケティングに関するソリューションを幅広く手がけています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期の業績は、売上高1,573,871千円、営業利益63,979千円、経常利益64,873千円、親会社株主に帰属する四半期純利益43,040千円となりました。売上高は前年同期比1.4%増加しましたが、営業利益は49.6%減少しました。これは、人件費の増加や業務委託費の増加などの影響によるものです。営業利益率は4.1%と低下しています。
売上・利益の推移
過去2期の業績を見ると、売上高は1,552,274千円から1,573,871千円と堅調に推移しています。一方で、営業利益は126,928千円から63,979千円と半減しており、利益率の低下が課題となっています。これは、人件費や業務委託費などのコストが増加したことが主な要因です。今後は収益性の改善が重要になってくると思われます。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期末の連結貸借対照表を見ると、総資産は2,173,140千円となっています。前期末比で80,049千円増加しており、売掛金の増加などから流動資産が83,319千円増加しています。負債合計は591,824千円で、買掛金の増加などにより29,891千円増加しています。純資産は1,581,315千円と、前期末より50,157千円増加しており、自己資本比率は71.5%となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,632,635千円と前期末より21,614千円増加しています。また、売掛金が438,471千円と前期末より58,252千円増加しています。一方、投資その他の資産が3,031千円減少しました。
負債の部
負債の部では、買掛金が353,186千円と前期末より40,615千円増加しています。その他、未払法人税等や契約負債が増加しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が475,539千円、資本剰余金が455,539千円、利益剰余金が623,682千円となっています。前期末より50,157千円増加しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は3.0%、ROE(自己資本当期純利益率)は2.7%となっています。前年同期と比較すると、ROAは2.3ポイント、ROEは3.1ポイント低下しています。これは、経常利益が前年同期比で49.4%減少したことが主な要因です。今後は収益性の改善により、ROA、ROEの向上を目指す必要があると考えられます。
キャッシュフロー
当第2四半期のキャッシュ・フローは、営業活動により20,117千円の収入、投資活動により457千円の支出、財務活動により1,955千円の収入となりました。この結果、現金及び現金同等物の四半期末残高は1,632,635千円となり、前期末より21,614千円増加しています。
配当の支払額
当第2四半期において、配当の支払はありませんでした。過去2期も配当は行われておりません。今後の株主還元策については、業績動向や財務状況を勘案しながら検討されるものと思われます。
今後の展望
今後の事業環境については、インターネット広告市場の拡大が続くことが期待されます。また、Cookieの廃止に伴う新たなターゲティング手法の需要も高まっています。当社はこうした市場環境の変化に対応すべく、「ポストCookie」ソリューションの提供強化などに注力していく方針です。人件費の抑制や効率化にも取り組み、収益性の向上を目指します。
編集部のまとめ
株式会社インティメート・マージャーは、デジタルマーケティング分野でDMP事業を手がける企業です。当第2四半期の業績は、売上は増加したものの、利益率が低下しました。今後はコスト管理の強化や収益性改善に取り組み、持続的な成長を目指す必要があるでしょう。また、Cookieの廃止に向けた新ソリューションの提供にも注力し、事業領域の拡大を図っていくことが期待されます。
株式会社インティメート・マージャーの決算日や配当についてまとめました。
株式会社インティメート・マージャーの決算日は9月30日で、四半期決算を行っています。当第2四半期は2023年10月1日から2024年3月31日までの業績を公表したものです。過去2期の配当実績はなく、今後の株主還元策については、業績動向や財務状況を見ながら検討されるものと思われます。