株式会社レゾナック・ホールディングスの2024年第1四半期決算が発表されました。売上高は3,213億円と前年同期比で大幅に増加し、営業利益は89億円と黒字に転じています。半導体関連製品や自動車部品の需要回復が主な要因です。企業の業績は順調な滑り出しとなっていると言えるでしょう。
企業情報
企業名: 株式会社レゾナック・ホールディングス
証券コード: 40040
決算期: 12月
株式会社レゾナック・ホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社レゾナック・ホールディングスは12月決算企業です。第1四半期の決算発表は、2024年5月15日に行われました。
主な事業
株式会社レゾナック・ホールディングスは、半導体・電子材料、モビリティ、イノベーション材料、ケミカルなどの製品を製造・販売する総合化学メーカーです。特に半導体関連材料や自動車部品の需要が同社の主力事業となっています。最近では環境対応製品の開発にも力を入れています。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の売上高は3,213億円と前年同期比で7.5%増加しました。また、営業利益は89億円と大幅に改善しています。これは半導体関連製品やモビリティ関連製品の需要が好調だったことが主な要因です。利益率も向上しており、収益性の改善が見られます。
売上・利益の推移
直近3年間の売上高と利益の推移をみると、売上高は堅調に増加しています。2023年第1四半期は2,989億円でしたが、2024年第1四半期は3,213億円と大きく伸びました。一方で、利益面では前年同期に営業損失だったものが、今期は89億円の営業利益に転じています。半導体や自動車関連の需要回復が主な要因と考えられます。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月31日時点の連結貸借対照表を見ると、総資産は2兆434億円となっています。前期末比では115億円増加しており、財務基盤は安定しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が2,132億円と大きく増加しています。一方で無形固定資産が減少しています。自社保有の旧本社土地建物の売却などが要因と考えられます。
負債の部
負債の部では、借入金やコマーシャル・ペーパーなどの有利子負債が減少しているため、負債合計は1兆4,327億円と前期末比で205億円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上や為替換算調整勘定の増加により、純資産は6,106億円と前期末比で320億円増加しました。自己資本比率は28.6%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
レゾナック・ホールディングスのROA(総資産経常利益率)は2.1%、ROE(自己資本当期純利益率)は18.1%となっています。前年同期と比べると大幅に改善しており、収益性が向上していることがわかります。これは主に半導体市況の回復と自動車関連の需要増加によるものです。今後も高い収益性を維持できるよう、事業基盤の強化に取り組んでいきます。
キャッシュフロー
キャッシュフローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが収入超過となっています。これは売上高の増加と在庫圧縮の効果によるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローでは支出超過となっています。これは設備投資やM&Aなどに資金が充当されたためです。財務活動では借入金の返済により支出超過となりました。全体としては、現金及び現金同等物は前期末から22億円増加し、財務基盤が強化されています。
配当の支払額
2024年3月期の期末配当金は1株当たり65円を予定しています。前期比では変更がなく、配当性向は43.5%となっています。株主への還元も適切に行われていると評価できます。
今後の展望
レゾナック・ホールディングスは、半導体関連材料や自動車部品の需要回復を背景に業績が好調に推移しています。特に半導体材料や電動車向けリチウムイオン電池材料の伸びが目立っています。また、環境対応製品の開発にも力を入れており、経営の多角化が進んでいます。今後も事業領域の拡大と収益性の向上に取り組み、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
編集部のまとめ
レゾナック・ホールディングスの2024年第1四半期決算は全体として好調な結果となりました。半導体や自動車関連製品の需要回復により、売上高、営業利益ともに大幅な増加を見せています。財務面でも現金の蓄積や有利子負債の削減など、強固な経営基盤を築いています。今後も環境対応製品の開発など、新たな成長分野の開拓にも期待が高まります。同社の業績は今後も堅調に推移していくことが期待できるでしょう。
株式会社レゾナック・ホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社レゾナック・ホールディングスは12月が決算期で、2024年5月15日に第1四半期決算を発表しました。配当については、1株当たり65円の期末配当を予定しており、株主還元も適切に行われています。今後の事業展開にも注目が集まる企業といえるでしょう。