株式会社ノバレーゼの2024年3月期第1四半期決算報告がありました。ブライダル事業とレストラン特化型事業を展開するノバレーゼは、新型コロナウイルス感染症の影響からの回復路線にあることがうかがえます。今後の業績に注目が集まっています。
企業情報
企業名: 株式会社ノバレーゼ
証券コード: E32664
決算期: 12月
株式会社ノバレーゼの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ノバレーゼは決算期が12月で、3月31日に第1四半期の決算を発表しています。年1回の本決算のほか、四半期ごとに決算を行っています。
主な事業
株式会社ノバレーゼはブライダル事業とレストラン特化型事業を展開しています。ブライダル事業では、挙式・披露宴の企画立案や運営、婚礼衣裳のレンタル・販売、婚礼飲食の提供を行っています。レストラン特化型事業では、宴会・一般飲食(ランチ・ディナー)の提供を主な事業としています。
今期の業績と利益率は?
当社の2024年3月期第1四半期の売上収益は36億9,632万円と、前年同期比11.0%増と好調に推移しています。一方で、先行投資による人件費や広告費の増加により、営業損失は3億3,397万円となっています。今後の業績回復に期待が寄せられます。
売上・利益の推移
ブライダル事業の売上収益は34億4,597万円と前年同期比9.8%増と好調でした。一方で、販売費及び一般管理費の増加により、セグメント損失は7,001万円となりました。レストラン特化型事業の売上収益は2億5,034万円と前年同期比30.2%増と好調に推移し、セグメント利益は1,106万円となりました。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期連結会計期間末における資産総額は335億7,996万円と前連結会計年度末に比べ12億7,856万円増加しています。負債総額は256億6,161万円と前連結会計年度末に比べ15億3,861万円増加しています。資本総額は79億1,834万円と前連結会計年度末に比べ2億5,961万円減少しています。
資産の部
資産の部では、現金及び現金同等物が9億3,382万円増加したことが主な要因です。また、有形固定資産が1億3,680万円、繰延税金資産が1億3,570万円増加しています。
負債の部
負債の部では、借入金が16億773万円増加したことが主な要因です。一方で、未払法人所得税等が3億4,828万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、四半期損失を2億5,985万円計上したことで利益剰余金が減少したことが主な要因です。
ROAとROE
当社のROA(総資産経常利益率)は-4.8%、ROE(自己資本利益率)は-12.4%となっています。新型コロナウイルス感染症の影響からの回復に向けて、収益性の改善に取り組んでいく必要があります。
キャッシュフロー
当第1四半期連結累計期間の営業キャッシュ・フローは3,961万円の支出となりました。一方で、投資キャッシュ・フローは3億9,183万円の支出、財務キャッシュ・フローは13億5,739万円の収入となりました。これらの結果、現金及び現金同等物は9億3,382万円増加し、2024年3月31日時点で26億5,323万円となっています。
配当の支払額
当社は2024年3月期の配当予想を未定としています。今後の業績動向を見極めながら、利益還元策について検討していくとしています。
今後の展望
当社は新規出店の強化に注力しており、2024年7月には宮城県に「青龍荘」、2024年9月には福島県に「アマンダンアイル」、2025年春には静岡市に「(仮称)HOMAM」、2026年春には富山県に「(仮称)アマンダンブリッジ」を新規開業する予定です。また、レストラン事業の新規出店にも注力しています。収益力の向上と持続的成長に向けた取り組みが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ノバレーゼの2024年3月期第1四半期の決算は、新型コロナウイルス感染症の影響からの回復の兆しが見られました。売上収益は前年同期比11.0%増加するなど、業績は好調に推移しています。一方で、人件費や広告費の増加により営業損失となっており、収益性の改善が課題となっています。今後の新規出店の動向や収益力の向上に注目が集まります。
株式会社ノバレーゼの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ノバレーゼは決算期が12月で、年1回の本決算のほか、四半期ごとに決算を行っています。今期の配当予想は未定となっており、今後の業績動向を見極めながら検討していくとしています。株主還元策への期待が高まっています。