株式会社ｕｎｅｒｒｙの決算は毎年6月と12月の年2回行われており、今回は2024年3月31日の第3四半期決算について詳しくお伝えします。
企業情報
企業名: 株式会社ｕｎｅｒｒｙ
証券コード: 50340
決算期: 6月期
株式会社ｕｎｅｒｒｙの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社ｕｎｅｒｒｙの決算は、6月と12月の年2回行われており、今回の決算は2024年3月31日が第3四半期会計期間となります。
主な事業
株式会社ｕｎｅｒｒｙは、リアル行動ビッグデータのプラットフォーム「Beacon Bank®」を中心に事業を展開しています。このプラットフォームでは、リアル店舗の人流データ分析や行動変容サービス、One to Oneサービスなどを提供することで、企業の課題解決や新規サービスの開発支援を行っています。特に、消費者の実際の行動データを収集・分析できるため、きめ細かい施策の立案が可能となっています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期累計期間の業績は、売上高が2,085,189千円(前年同四半期比30.6%増)、営業利益が173,420千円(前年同四半期比162.5%増)と大幅な増収増益となりました。特に、リカーリング顧客売上高比率が91.2%と高水準を維持しており、安定した収益基盤が確立されつつあります。
売上・利益の推移
当社の売上高は、前年同期比30.6%増加の2,085,189千円、経常利益は前年同期比182.8%増の174,305千円となりました。特に営業利益は66,069千円から173,420千円と大幅な増加を達成しており、収益性の向上が進んでいることがわかります。この背景には、Beacon Bankの機能拡充による顧客基盤の強化や、既存顧客からの安定収益確保など、ビジネスモデルの成長が寄与していると考えられます。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
当第3四半期会計期間末の総資産は2,145,566千円となり、前事業年度末に比べて635,017千円増加しました。主な要因は、売掛金及び契約資産の増加380,189千円、現金及び預金の増加248,799千円によるものです。
負債の部
当第3四半期会計期間末の負債合計は474,171千円となり、前事業年度末に比べて60,715千円増加しました。これは、買掛金の増加94,195千円、その他の増加44,333千円などによるものです。
純資産の部
当第3四半期会計期間末の純資産は1,671,394千円となり、前事業年度末に比べて574,302千円増加しました。これは主に、資本剰余金の増加464,370千円、利益剰余金の増加116,191千円によるものです。
ROAとROE
当社のROA(総資産利益率)は前年同期の3.9%から8.8%に上昇し、ROE(自己資本利益率)も前年同期の2.3%から7.0%に上昇しています。これは、収益性の向上と財務体質の強化により、資産効率と株主資本利益率が改善されてきたことを示しています。今後も事業の成長とともに、収益性や効率性が引き続き高まることが期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが348,777千円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが△4,626千円、財務活動によるキャッシュ・フローが△95,353千円となっています。この結果、現金及び現金同等物の残高は1,376,055千円となり、前事業年度末に比べて248,799千円増加しました。手元流動性が高く、今後の事業展開に備えた充実したキャッシュポジションを維持できています。
配当の支払額
当社は現時点では配当を実施しておらず、内部留保の活用により事業成長に注力する方針としています。今後の業績拡大に合わせて、株主還元策の検討を進めていくことが期待されます。
今後の展望
株式会社ｕｎｅｒｒｙは、リアル行動ビッグデータを活用したプラットフォーム「Beacon Bank®」の強化に注力し、企業の課題解決や新規サービスの開発支援を通じて事業拡大を続けています。今回の第3四半期の業績では大幅な増収増益を達成しており、今後も収益性の向上と財務体質の強化に期待がかかっています。また、三菱食品株式会社との業務提携による新たな取り組みも期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ｕｎｅｒｒｙは、リアル行動ビッグデータを活用したプラットフォーム事業を展開し、堅調な業績を維持しています。当第3四半期は増収増益となり、特に売上高2,085,189千円、営業利益173,420千円と大幅な成長を達成しました。また、リカーリング顧客の比率も高く、安定した収益基盤が構築されつつあります。今後も事業の拡大と収益性の向上が期待されます。
株式会社ｕｎｅｒｒｙの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ｕｎｅｒｒｙの決算は6月と12月の年2回行われており、今回の決算は2024年3月31日の第3四半期決算でした。また、同社は現時点では配当を実施しておらず、内部留保の活用により事業成長に注力する方針としています。今後の業績拡大に合わせて、株主還元策の検討が期待されます。
