ベース株式会社の2024年第1四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比1.9%増と堅調に推移しており、営業利益、経常利益、純利益もそれぞれ増加しています。IT人材不足が課題ではありますが、グローバルな採用と育成に注力して着実に成長を続けているベース株式会社の決算内容をご紹介します。
企業情報
企業名: ベース株式会社
証券コード: 44810
決算期: 12月期
ベース株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ベース株式会社の2024年3月期第1四半期決算は2024年5月15日に公表されました。毎年12月末が決算期末となっており、第1四半期決算は翌年5月に発表されます。
主な事業
ベース株式会社は、ソフトウェア受託開発を主な事業としています。企業のデジタル化ニーズに応えるソフトウェアの受託開発を行っており、得意分野はERP・SAPなどです。IT人材の確保と育成に注力し、グローバルな人材体制を構築して事業を拡大しています。
今期の業績と利益率は?
2024年3月期第1四半期の業績は、売上高4,789百万円(前年同期比1.9%増)、営業利益1,277百万円(同5.6%増)、経常利益1,281百万円(同5.3%増)、純利益883百万円(同6.1%増)と、全ての利益指標が前年同期を上回る好調な結果となりました。
売上・利益の推移
ベース株式会社は過去5期にわたって、売上高、営業利益、純利益が着実に増加してきました。特に2023年12月期には売上高18,708百万円、営業利益4,692百万円、純利益3,433百万円と大幅な増収増益を果たしています。今期もこの好調な業績を継続できると期待されています。
四半期連結貸借対照表について
ベース株式会社の2024年3月末の四半期連結貸借対照表を見ると、資産は14,869百万円、負債は2,392百万円、純資産は12,477百万円となっています。前期末からの変動を見ると、資産は1,453百万円減少、負債は1,473百万円減少、純資産は20百万円増加しています。
資産の部
流動資産は13,411百万円で、現金及び預金が1,334百万円減少しています。固定資産は1,457百万円で、投資有価証券が106百万円増加、繰延税金資産が354百万円減少しています。
負債の部
流動負債は2,377百万円で、未払費用が1,219百万円減少しています。固定負債は14百万円と変わっていません。
純資産の部
純資産は12,477百万円で、利益剰余金が92百万円減少、その他の包括利益累計額が93百万円増加しています。
ROAとROE
ベース株式会社のROA(総資産経常利益率)は8.6%、ROE(自己資本利益率)は10.5%と、高い収益性を維持しています。過去5年間で着実にROAとROEが上昇しており、ビジネスモデルの強みと経営の効率性が評価されていると言えるでしょう。
キャッシュフロー
ベース株式会社の2024年3月期第1四半期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが887百万円のプラス、投資活動によるキャッシュフローが220百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュフローが1,000百万円のマイナスとなっています。営業活動で生み出したキャッシュを、投資とマイナスの財務活動にバランス良く配分していることが分かります。
配当の支払額
ベース株式会社は2024年3月期第1四半期に1株当たり52円の配当を実施しました。前期(2023年12月期)の年間配当は1株当たり110円で、今期も同水準の配当性向を維持する見込みです。株主還元にも力を入れている企業といえるでしょう。
今後の展望
ベース株式会社は2024年度の営業利益100億円を目標に掲げており、今後も人材確保と育成、営業活動の強化に努めていく方針です。IT人材不足が業界全体の課題ですが、グローバルな人材採用と社内教育の充実により、持続的な成長が期待できる企業です。
編集部のまとめ
ベース株式会社は2024年3月期第1四半期も、売上高、各種利益指標が前年同期を上回る好業績を達成しました。IT人材の確保と育成に注力し、さらなる事業拡大を目指しています。今期も引き続き高い収益性を維持しながら、着実に成長を続けるベース株式会社に注目が集まっています。
ベース株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ベース株式会社の決算期は12月末で、第1四半期決算は翌年5月に公表されます。今期も前期に引き続き着実な増収増益が続き、配当も1株当たり52円と株主還元も充実しています。今後も持続的な成長が期待されるベース株式会社の決算内容をご紹介しました。