アトラグループ株式会社の2024年度第1四半期決算が発表されました。同社は鍼灸接骨院支援事業と玩具販売事業を展開する企業で、今期の業績は前年同期と比べて改善が見られました。
企業情報
企業名: アトラグループ株式会社
証券コード: 60290
決算期: 12月期
アトラグループ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
アトラグループ株式会社の決算期は12月です。第1四半期は1月1日から3月31日までの期間の業績を報告しているため、今回の決算は2024年5月15日に発表されました。
主な事業
アトラグループ株式会社は、鍼灸接骨院向けの支援サービスを提供する鍼灸接骨院支援事業と、玩具・文具の販売を行う玩具販売事業の2つの事業を展開しています。鍼灸接骨院支援事業では、チェーン展開や機材販売、自費施術のサポートなどを行っています。玩具販売事業は子会社の株式会社ペリカンが担当しています。
今期の業績と利益率は？
今期の第1四半期の業績は、売上高が10.43億円と前年同期比2.1%の増加、営業損失が2.71億円と前年同期より大幅に改善しました。経常損失は3.03億円と前年同期の6.11億円から縮小しています。この結果、親会社株主に帰属する四半期純損失は3.49億円となりました。
売上・利益の推移
アトラグループ株式会社の売上高は2023年通期で44.98億円と好調でしたが、利益面では経常損失6.21億円、親会社株主に帰属する当期純利益5.44億円と厳しい状況でした。第1四半期では売上高は増加しているものの、依然として損失計上となっていますが、前年同期から大幅に改善しています。
四半期連結貸借対照表について
アトラグループ株式会社の2024年3月末の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は42.03億円と前期末から減少しています。一方で、負債合計は27.88億円と減少しており、純資産合計は14.14億円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が11.42億円、売掛金が3.53億円、商品が7.15億円となっています。前期末から現金及び預金と売掛金が減少、商品も減少しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が3.09億円、1年内返済予定の長期借入金が3.18億円、長期借入金が11.20億円となっています。買掛金と借入金が大幅に減少しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が1.43億円、利益剰余金がマイナス3.08億円となっています。前期末から利益剰余金が減少しています。
ROAとROE
アトラグループ株式会社のROA(総資産経常利益率)は第1四半期でマイナス0.72%と前年同期のマイナス1.36%から改善しています。一方でROE(自己資本当期純利益率)は第1四半期でマイナス2.47%と前年同期のマイナス5.60%からも好転しています。このように収益性は徐々に改善傾向にあるものの、依然として低水準にあるため、今後の業績改善に期待が寄せられています。
キャッシュフロー
第1四半期のキャッシュ・フローの状況については開示されていません。通期では営業活動によるキャッシュ・フローが3.78億円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが1.21億円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが4.89億円のマイナスとなっています。現金及び現金同等物の当期末残高は11.40億円と、前期末から減少しています。
配当の支払額
アトラグループ株式会社は第1四半期において配当を行っていません。通期での配当実績は前期で1株当たり5.43円の配当を実施しましたが、本決算においては未定となっています。
今後の展望
アトラグループ株式会社は、鍼灸接骨院支援事業の収益力強化と玩具販売事業の成長により、通期での業績回復を目指しています。鍼灸接骨院支援事業では自費施術の拡大やアトラ請求サービスの会員増加に注力し、玩具販売事業では玩具・文具の拡販に取り組む方針です。業績面では第1四半期から改善の兆しが見られるため、今後の動向に期待が高まっています。
編集部のまとめ
アトラグループ株式会社の2024年度第1四半期決算は、売上高が増加し、損失も前年同期と比べて大幅に縮小しました。資産と負債が減少したことで財務体質の改善も進んでいます。今後は鍼灸接骨院支援事業の収益力向上と玩具販売事業の成長により、通期での業績回復に向けて取り組んでいくことが期待されます。
アトラグループ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
アトラグループ株式会社の決算期は12月で、第1四半期の決算発表は2024年5月15日に行われました。また、第1四半期では配当は行っていませんが、前期は1株当たり5.43円の配当を実施していました。今後の業績回復と配当の復活が期待されます。
