AIメカテック株式会社の2024年3月期第3四半期決算が発表されました。同社は、半導体製造装置や液晶パネル製造装置の開発・製造に強みを持つ企業です。業績は全体的に堅調で、売上高は前年同期比13.9%増の8,853百万円となりました。
企業情報
企業名: AIメカテック株式会社
証券コード: 62270
決算期: 6月
AIメカテック株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
AIメカテック株式会社の決算期は6月です。従って、第3四半期決算は3月末に行われており、今回の決算は2024年3月期第3四半期の業績報告となります。
主な事業
AIメカテック株式会社は、半導体製造装置やフラットパネルディスプレイ(FPD)製造装置の開発・製造・販売を主力事業としています。特にメモリ・ロジック半導体向けの装置と、スマートグラス等のマイクロディスプレイ向け装置に強みを発揮しています。その他にもパワー半導体関連の装置なども手掛けています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は8,853百万円と前年同期比で13.9%増加しました。一方で営業損失は451百万円となりました。主力の半導体関連事業は大幅な増収となったものの、IJPソリューション事業やLCD事業が苦戦したことが影響しています。収支については課題も残されています。
売上・利益の推移
AIメカテック株式会社の売上高は、メモリやディスプレイ関連の需要変動の影響を受けやすい傾向にあります。第4四半期に売上が増加する季節変動性があり、今期も第4四半期での業績回復が期待されます。一方で利益面では、収益性の改善が課題となっています。
四半期連結貸借対照表について
AIメカテック株式会社の総資産は22,587百万円となり、前期末から453百万円増加しました。流動資産は19,882百万円と堅調に推移しています。一方で、短期借入金が2,000百万円増加したことで流動負債も12,173百万円と増加傾向にあります。自己資本比率は41.6%となっています。
資産の部
流動資産は19,882百万円と前期末から24百万円増加しました。仕掛品が1,332百万円増加した一方で、売掛金及び契約資産が913百万円減少しています。固定資産は2,705百万円と前期末から429百万円増加しています。
負債の部
流動負債は12,173百万円と前期末から317百万円増加しました。短期借入金が2,000百万円増加した一方で、電子記録債務が905百万円、買掛金が638百万円減少しています。固定負債は1,005百万円と前期末から286百万円減少しました。
純資産の部
純資産は9,409百万円と前期末から422百万円増加しました。新株予約権の行使により資本金と資本剰余金がそれぞれ635百万円増加しましたが、親会社株主に帰属する四半期純損失366百万円や前期の期末配当253百万円により利益剰余金は減少しています。
ROAとROE
AIメカテック株式会社のROAは前期末の4.1%から3.8%に低下し、ROEは前期末の10.2%から7.8%に低下しています。業績回復に向けた収益性の改善が課題となっています。
キャッシュフロー
当第3四半期の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、投資活動によるキャッシュ・フローは新機種開発等によりマイナス155百万円と見られます。一方で財務活動によるキャッシュ・フローは新株予約権の行使等によりプラス461百万円となっています。
配当の支払額
AIメカテック株式会社は2023年9月27日の定時株主総会決議に基づき、1株当たり45円の期末配当を実施しました。これにより当期の配当総額は253百万円となっています。
今後の展望
AIメカテック株式会社は、半導体メモリや先端パッケージ向けの装置需要回復に期待しつつ、IJPソリューション事業やLCD事業の収益改善に取り組んでいく方針です。また、ナノインプリントリソグラフィー事業の早期立ち上げなど新分野への参入にも力を入れています。業績回復に向けた取り組みが注目されます。
編集部のまとめ
AIメカテック株式会社の2024年3月期第3四半期決算は、全体としては堅調な業績となりました。半導体関連事業の好調が牽引役となっていますが、一方でIJPソリューション事業やLCD事業の業績が振るわない状況が続いています。収益性の改善には課題もあり、今後の業績回復に向けた取り組みに注目が集まります。
AIメカテック株式会社の決算日や配当についてまとめました。
AIメカテック株式会社の決算期は6月で、第3四半期決算は3月末に行われています。直近の2023年9月期は1株当たり45円の期末配当を実施しました。今後の収益力強化に向けた取り組みや、メモリや先端パッケージ向け装置の需要動向などが注目点となります。