セーフィー株式会社の2024年第1四半期の決算報告をお届けします。映像プラットフォーム事業を展開するセーフィー社は、「映像から未来をつくる」というビジョンのもと、高画質・安価・安全な防犯カメラサービス「Safie」を提供し、順調な業績を維持しています。
企業情報
企業名: セーフィー株式会社
証券コード: E36946
決算期: 12月期
セーフィー株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
セーフィー株式会社の決算日は12月31日で、決算発表は2月頃に行われます。第1四半期決算は5月15日に発表されています。
主な事業
セーフィー株式会社は、クラウド録画型映像プラットフォーム「Safie」の開発・運営を行っています。Safieは、高画質・安価・安全で、誰でも簡単に使えるスマートフォンやPCの防犯カメラサービスです。幅広い業界で活用されており、近年は遠隔での状況確認や業務効率化、AI解析によるソリューションの提供にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高34.47億円(前年同期比36.5%増)、営業損失9.91億円(前年同期は18.24億円の損失)、経常損失11.79億円(前年同期は18.42億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失12.69億円(前年同期は18.51億円の損失)となりました。収益性は向上傾向にあり、売上高営業利益率は-2.9%(前年同期は-7.2%)となっています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は順調に増加し、営業利益も赤字から黒字化に向かっています。売上高は2022年12月期に118.17億円を達成し、2023年12月期、2024年12月期と増加基調を維持しています。一方で、営業利益は赤字から黒字化に向けて改善が進んでいます。今後も売上の伸びとコスト効率化により、利益率の向上が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
セーフィー株式会社の2024年3月31日現在の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は114.56億円で、前期末比2.46億円減少しています。負債合計は15.34億円で、前期末比1.50億円減少しています。一方、純資産合計は99.22億円で、前期末比0.95億円減少しています。
資産の部
流動資産は99.97億円で、主な内訳は現金及び預金64.96億円、売掛金及び契約資産18.63億円、商品10.57億円などとなっています。固定資産は14.58億円で、主な内訳は投資有価証券12.39億円などです。
負債の部
流動負債は14.80億円で、主な内訳は買掛金6.98億円、その他6.42億円などです。固定負債は0.54億円で、長期借入金0.21億円、その他0.52億円などとなっています。
純資産の部
純資産合計は99.22億円で、主な内訳は資本金55.85億円、資本剰余金80.71億円、利益剰余金△37.69億円となっています。自己資本比率は86.3%と高水準を維持しています。
ROAとROE
セーフィー株式会社のROA(総資産経常利益率)は、直近期で-1.0%となっています。一方、ROE(自己資本当期純利益率)は、-1.3%と低水準にあります。今後、収益力の向上とともに、これらの指標の改善も期待されます。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書によると、当第1四半期のキャッシュ・フローは営業活動によるキャッシュ・アウトフローが7.21億円、投資活動によるキャッシュ・アウトフローが0.45億円となっています。自己資本の充実と安定的な財務基盤を維持しながら、事業成長のための投資を行っていくことが重要です。
配当の支払額
セーフィー株式会社は、成長投資に優先的に資金を投入するため、現時点では配当を実施していません。今後、収益力が一層向上し、株主還元策の検討も課題となってくると考えられます。
今後の展望
セーフィー株式会社は、防犯カメラを核にしたクラウド映像プラットフォームの構築を目指しています。エッジAIカメラの販売好調や、AIソリューション事業の拡大など、順調に事業の成長軌道に乗っています。今後は、更なるサービス拡充と収益力の向上に期待が集まっています。
編集部のまとめ
セーフィー株式会社は、映像プラットフォーム事業を通じて着実な成長を遂げ、第1四半期も増収増益を実現しました。高い収益性を背景に、今後の業績拡大が期待されます。一方で、配当については株主還元の検討課題として捉えられています。今後の事業展開と株主還元策にご注目ください。
セーフィー株式会社の決算日や配当についてまとめました。
セーフィー株式会社の決算日は12月31日で、第1四半期決算は5月15日に発表されました。また、同社は現在のところ配当を実施していませんが、今後の収益力向上に伴い、株主還元策の検討が課題となってくると考えられます。