こんにちは。今日は、第一屋製パン株式会社の決算報告をご紹介いたします。第一屋製パンは、皆さんが日常的に口にされる「パン」を製造・販売している企業です。
企業情報
企業名: 第一屋製パン株式会社
証券コード: 22150
決算期: 12月期
第一屋製パン株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
第一屋製パン株式会社の決算日は、12月31日です。四半期決算報告書は、1月1日から3月31日までの第1四半期の決算を行っています。
主な事業
第一屋製パン株式会社は、パンの製造・販売を主な事業としています。自社ブランド商品の製造販売のほか、大手ハンバーガーチェーンやコーヒーチェーン向けの業務用食材パンの提供も行っています。また、不動産事業も手掛けており、千葉県松戸市などで賃貸物件の保有と運営も行っています。
今期の業績と利益率は?
第1四半期の業績は、売上高6,665百万円、営業利益304百万円、経常利益304百万円、四半期純利益276百万円と前年同期を大幅に上回る好調な結果となりました。特にパン部門の売上が好調に推移したことが業績を牽引しています。
売上・利益の推移
第一屋製パンの売上高は、近年6,200~6,700百万円台で推移しています。営業利益も300~500百万円程度を維持しており、安定した業績を確保できています。売上高に対する営業利益率は5%前後で推移しており、収益性の高い企業と言えます。
四半期連結貸借対照表について
第一屋製パンの四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計17,676百万円、負債合計11,193百万円、純資産6,482百万円となっています。総資産に占める自己資本比率は36.7%と健全な財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金3,049百万円、受取手形及び売掛金3,556百万円、有形固定資産10,262百万円などを保有しています。製造設備への投資など、着実に資産を積み上げていることがわかります。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金1,612百万円、短期借入金3,700百万円などが主な項目となっています。金融機関からの短期借入金が残高の大部分を占めています。
純資産の部
純資産の部では、資本金3,305百万円、資本剰余金3,658百万円、利益剰余金△527百万円となっています。利益剰余金がマイナスになっているのは、過去の事業構造改革の影響によるものです。
ROAとROE
第一屋製パンのROA(総資産経常利益率)は約1.7%、ROE(自己資本利益率)は約4.3%となっています。経営効率の指標であるROAは業界平均並みの水準ですが、自己資本利益率のROEはやや低い水準にあります。今後の収益性向上と財務体質の強化に期待が寄せられています。
キャッシュフロー
第一四半期のキャッシュフローの状況については詳細な情報が開示されていませんが、期初の現金及び預金3,049百万円から大きな変動はなく、安定した資金繰りを維持していると考えられます。今後の設備投資や借入金返済などに、適切に資金を活用していくことが重要です。
配当の支払額
第一屋製パンは、株主還元策として年1回の配当を行っています。前期の1株当たり配当金は15円でした。今期の配当については、業績動向や設備投資計画などを総合的に勘案しながら検討していくものとみられます。
今後の展望
第一屋製パンは、「生まれ変わる(リボーン)」を全社基本方針として掲げ、マーケティングと商品開発の連携強化により、より顧客視点に立った商品の開発に取り組んでいます。また、原材料高騰に対応するため、原価管理の精度向上や徹底したコスト削減にも努めています。今後も持続的な成長と収益力の向上に向けて、様々な取り組みを進めていくことが期待されます。
編集部のまとめ
第一屋製パン株式会社は、パンの製造・販売を主力事業とする企業です。足元では、自社ブランド商品の好調な販売や業務用食材パンの売上増加などにより、第1四半期の業績は大幅に改善しました。今後も収益性の向上と財務体質の強化に取り組み、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
第一屋製パン株式会社の決算日や配当についてまとめました。
第一屋製パンの決算日は12月31日です。年1回の配当を行っており、前期は1株当たり15円の配当を実施しました。今後も業績動向や設備投資計画などを勘案しながら、株主還元の施策を検討していくものと考えられます。