この度の株式会社イトクロの決算報告、とてもわかりやすく掲載されていますね。業績が堅調に推移し、企業価値の向上に努めていることが見てとれます。教育領域に特化したサービスを展開する同社は、オンライン集客やマーケティングに注力し、市場ニーズにしっかりと対応しているようです。今期は広告宣伝費が増加しましたが、売上高も伸び続けるなど収支はバランスを保っているようです。今後も継続的なコンテンツ拡充やユーザビリティ向上に取り組み、「すべての人に、人生を豊かにする教育を」というミッションを実現していくことでしょう。
企業情報
企業名: 株式会社イトクロ
証券コード: 60490
決算期: 第19期第2四半期(2023年11月1日~2024年4月30日)
株式会社イトクロの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社イトクロの決算日は10月31日で、第19期の第2四半期決算は2024年4月30日に行われました。四半期決算は年4回(2月、4月、7月、10月)実施しています。
主な事業
株式会社イトクロは、「すべての人に、人生を豊かにする教育を」をミッションに、学習塾・予備校領域、学校教育領域、民間教育領域においてポータルサイトの運営を行っています。具体的には「塾ナビ」「みんなの学校情報」「コドモブースター」などを通じて、継続的なコンテンツ拡充とユーザビリティの向上に取り組み、認知度の向上と顧客基盤の拡大を目指しています。
今期の業績と利益率は?
今期の第2四半期累計期間の業績は、売上高2,100,983千円、経常利益は△145,448千円、四半期純利益は△115,838千円となりました。前年同期と比べて売上高は1.2%増加しましたが、広告宣伝費の増加により営業損失を計上しています。利益率は低下傾向にあるものの、今後の事業拡大に向けた先行投資と捉えることができます。
売上・利益の推移
株式会社イトクロの売上高は5年連続で増加しており、第18期(2022年11月1日~2023年10月31日)は8,907,945千円となりました。一方、利益面では第19期第2四半期累計期間は営業損失を計上するなど、一時的な減益が見られます。これは広告宣伝費の増加によるものですが、持続的な成長に向けた先行投資と考えられます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社イトクロの四半期連結貸借対照表では、資産の部、負債の部、純資産の部がバランスよく推移しています。特に高い自己資本比率(92.4%)が特徴で、健全な財務体質を維持しています。
資産の部
総資産は9,430,945千円で、前期末から183,557千円減少しました。現金及び預金は7,627,471千円と大半を占めており、手元流動性が高いことが分かります。一方で、投資有価証券が858,466千円と増加しています。
負債の部
負債は568,321千円と低水準に抑えられており、借入金はありません。買掛金や未払法人税等が主な負債科目です。
純資産の部
純資産は8,862,623千円で、前期末から45,322千円減少しました。これは主に四半期純損失の計上によるものです。ただし、自己資本比率は92.4%と非常に高く、財務基盤は強固といえます。
ROAとROE
株式会社イトクロのROA(総資産利益率)は前期11.5%から今期△2.4%に低下しています。一方でROE(自己資本利益率)は前期3.2%から今期△1.3%と、一時的な減益の影響を受けています。ただし、収益力の高い事業モデルや健全な財務体質を背景に、中長期的な利益成長が期待できます。
キャッシュフロー
株式会社イトクロのキャッシュ・フローは、営業活動で5億2,251万円の減少、投資活動で1億9,598万円の減少がありました。一方で財務活動では142万円の減少にとどまっています。これは、広告宣伝費の増加や投資有価証券の取得などによるものです。全体としては、7億1,896万円の減少となりましたが、手元流動性は依然として高い水準を維持しています。
配当の支払額
株式会社イトクロは、創業以来配当を行っていないため、今期の配当予定もありません。内部留保を活用して、事業拡大や新サービス開発などに注力する方針のようです。
今後の展望
株式会社イトクロは、「すべての人に、人生を豊かにする教育を」というミッションの下、教育領域における競争力の強化に努めています。特に、オンライン集客やマーケティングの強化により、学習塾・予備校領域、学校教育領域、民間教育領域での認知度向上と顧客基盤の拡大を目指しています。今後も持続的な成長に向けて、コンテンツ拡充とユーザビリティの向上に注力していくでしょう。
編集部のまとめ
株式会社イトクロは、教育領域における強みを活かし、着実に事業を拡大してきました。今期は広告宣伝費の増加により一時的に減益となりましたが、中長期的な成長に向けた先行投資と捉えることができます。健全な財務体質と高い手元流動性を維持しており、今後も「すべての人に、人生を豊かにする教育を」というミッションの実現に向けて、さらなる飛躍が期待されます。
株式会社イトクロの決算日や配当についてまとめました。
株式会社イトクロの決算日は10月31日で、第19期の第2四半期決算は2024年4月30日に行われました。また、同社は創業以来配当を行っておらず、内部留保を活用して事業拡大や新サービス開発に注力しています。今後も持続的な成長を目指し、ユーザビリティの向上などに取り組んでいくことでしょう。