株式会社シーイーシーの2024年第1四半期決算が発表されました。売上高が過去最高の140億4,900万円と大幅な増収となり、営業利益も19億1,900万円と好調な結果となりました。デジタル化や情報化の需要が増加する中、同社のICTサービスが好評を博しているようです。今後の事業展開にも期待が高まっています。
企業情報
企業名: 株式会社シーイーシー
証券コード: E04853
決算期: 2月決算
株式会社シーイーシーの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社シーイーシーは2月決算の企業で、第1四半期決算は2024年4月30日に行われました。年間の決算は毎年1月31日に行われます。
主な事業
株式会社シーイーシーは、ITシステムの受託開発やICTインフラの提供・運用構築、車載開発やセキュリティサービスなど、幅広いICTソリューションを展開しています。製造業やモビリティ、DX支援など、さまざまな分野で事業を行っています。グループ全体で約8,000人の社員を擁する大手ITサービス企業です。
今期の業績と利益率は?
今期の売上高は140億4,900万円と前年同期比6.3%の増加となりました。営業利益は19億1,900万円と4.2%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は13億1,700万円と2.0%増と、いずれも増益となっています。情報化投資の需要増加を背景に、主力事業やDX関連サービスが好調に推移したことが業績アップに寄与しています。
売上・利益の推移
同社は過去3年連続で増収増益を達成しています。売上高は2023年2月期に53,124億円、前期に13,222億円と堅調に推移。営業利益も6,410億円、1,842億円と着実に増加しています。既存事業の強化に加え、注力事業の伸長により、安定的に収益を上げられていることが伺えます。
四半期連結貸借対照表について
2024年4月30日時点の四半期連結貸借対照表では、総資産が526億円と前期末比12億円増加しています。一方、負債は112億円で前期末比6億円増加、純資産は413億円と前期末比6億円増加しています。財務体質は引き続き健全に推移しているといえます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が286億円と前期末比15億円増加しているのが特徴的です。また、受取手形・売掛金・契約資産が94億円と前期末比9億円減少しています。
負債の部
負債の部では、賞与引当金が13億円と前期末比6億円増加しているほか、買掛金が22億円と前期末比0.5億円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が304億円と前期末比3億円増加しています。また、その他有価証券評価差額金が6億円と前期末比1億円増加しています。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は3.7%、ROE(自己資本利益率)は3.9%となっています。前年同期と比べて、ROAは0.1ポイント上昇、ROEは0.1ポイント上昇しています。収益性と資本効率性が改善傾向にあると評価できます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、17億円のプラスとなっています。投資活動によるキャッシュ・フローは6億円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは10億円のマイナスとなっています。全体としてキャッシュ・ポジションが良好だと判断できます。
配当の支払額
同社は、2024年4月に1株当たり30円の期末配当を実施しました。前期の20円から50%増配となっています。業績好調を背景に、株主への利益還元も着実に行われています。
今後の展望
同社は、「サステナブルな社会の実現」と「持続的成長」を目指す中期経営計画を推進しています。顧客企業のデジタル化ニーズの高まりを取り込み、DX支援やクラウド、セキュリティ分野などの注力事業を強化していく方針です。また、パートナー企業との連携も強化し、共創による新サービス開発にも取り組んでいきます。今後も安定成長が期待できる企業だと考えられます。
編集部のまとめ
株式会社シーイーシーは、IT業界の中でも安定的な業績を残し続けている企業です。特に最新のデジタル化ニーズに応える注力事業が好調に推移しており、収益力も高まっています。今後もDX支援やセキュリティ、クラウドサービスなどの分野で成長が期待できる企業だと評価できます。株主への利益還元も充実しており、株主還元にも力を入れていることが分かりました。
株式会社シーイーシーの決算日や配当についてまとめました。
株式会社シーイーシーは2月決算の企業で、第1四半期決算は2024年4月30日に行われました。2024年4月には1株当たり30円の期末配当を実施しており、前期比50%増配となっています。今後も安定的な業績と株主還元が期待できる企業だといえます。