株式会社シルバーライフの決算報告書から注目の情報をご紹介します。この企業は、高齢者向けの食材や配食サービスを展開しており、近年、高齢化が進むなか、順調に業績を伸ばし続けてきました。今回の決算では、売上高が前年同期比11.5%増加し、経常利益も増加している良好な結果となっています。
これまでの成長の要因や今後の展望を見ていきましょう。
企業情報
企業名: 株式会社シルバーライフ
証券コード: E33282
決算期: 2023年7月31日
株式会社シルバーライフの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社シルバーライフの決算期は7月31日です。この四半期報告書は、2023年8月1日から2024年4月30日までの第3四半期(2024年2月1日~2024年4月30日)の業績を報告したものです。
主な事業
株式会社シルバーライフは、高齢者向けの配食サービス「まごころ弁当」や「配食のふれ愛」などのフランチャイズ事業、高齢者施設向けの食材販売、さらにはEC通販での冷凍弁当の直接販売など、高齢者向けの食事関連サービスを幅広く展開しています。
高齢化が進む中、同社は高齢者の健康的な食生活をサポートする重要な役割を果たしています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は、売上高10,058,701千円(前年同期比11.5%増)、営業利益667,672千円(同20.5%増)、経常利益822,350千円(同17.7%増)、四半期純利益506,723千円(同15.9%増)と、いずれも前年同期を上回る好調な結果となりました。
高齢者向けサービスの需要が高まる中、同社の強みを活かした堅調な業績推移が続いています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は年々増加し、2024年7月期第3四半期では10,058,701千円となっています。
同様に、経常利益も着実に増加しており、2024年7月期第3四半期では822,350千円を記録しています。
高齢化社会の進展に伴い、同社の事業が順調に拡大していることが分かります。
四半期連結貸借対照表について
同社の直近の四半期連結貸借対照表を見ると、資産総額は9,780,187千円となっています。
この内訳としては、流動資産が3,585,892千円、固定資産が6,194,294千円となっています。
資産の部
流動資産では、現金及び預金が1,417,838千円、売掛金が1,240,498千円となっています。
固定資産では、有形固定資産が5,608,668千円、うち建物が3,110,212千円、機械及び装置が1,583,520千円と、主力の生産設備が大きな比重を占めています。
負債の部
負債総額は3,517,701千円で、主な内訳は買掛金が633,817千円、長期借入金が1,532,500千円となっています。
純資産の部
純資産合計は6,262,486千円で、自己資本比率は64.03%と、健全な財務体質を維持しています。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は9.7%、ROE(自己資本利益率)は10.1%となっており、いずれも高い水準にあります。
これは、同社が高齢者向けサービスという成長分野に注力していることで、着実に収益を積み上げている結果と言えます。今後も継続的な収益力の向上が期待されます。
キャッシュフロー
四半期キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは958,424千円のプラスとなっています。
これは、同社の安定した収益力を反映したものと言えるでしょう。
一方、投資活動によるキャッシュ・フローは676,417千円のマイナスで、設備投資などに資金を投入していることがうかがえます。
配当の支払額
同社は年1回の期末配当を実施しており、2023年7月期の1株当たり配当金は15円となっています。
今後も、株主への利益還元を重視した配当政策を継続していくものと期待されます。
今後の展望
今後の事業環境としては、高齢化の進展に伴い、同社の主力事業である高齢者向け配食サービスや食材販売の需要が一層高まると考えられます。
同時に、原材料価格や人件費の上昇などコスト面での課題にも直面しているものの、同社は堅実な経営基盤を有しており、高い収益性を維持しつつ、今後も着実な成長が期待できると言えるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社シルバーライフは、急速な高齢化社会の進展に合わせて、高齢者向けの食事関連サービスで着実に業績を伸ばし続けてきました。
直近の決算では、売上高、利益ともに好調で、健全な財務体質も維持しています。
今後も高齢者市場の成長に伴い、同社の事業拡大が期待できそうです。配当の支払額も安定しており、投資家にとっても魅力的な企業といえるでしょう。
株式会社シルバーライフの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算期は7月31日で、今回の四半期報告書は2023年8月1日から2024年4月30日までの第3四半期の業績を報告したものです。
配当については、2023年7月期の1株当たり配当金は15円となっています。今後も、株主還元を重視した配当政策を継続していくことが期待されます。