泉州電業株式会社の2023年11月期第2四半期決算が発表されました。電線・ケーブル事業を主力とする同社は、建設や電販向けの出荷増加により、前年同期比6.9%増の66,125百万円の売上高を計上しました。さらに、経常利益も18.8%増の5,327百万円と好調な業績となりました。
企業情報
企業名: 泉州電業株式会社
証券コード: 98240
決算期: 2023年11月期
泉州電業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
泉州電業株式会社の決算日は10月31日で、第2四半期は4月30日となっています。
主な事業
泉州電業株式会社は、電線・ケーブルの製造・販売を主力事業としています。自動車向け、半導体製造装置向け、建設・電販向けなど、幅広い用途に対応した製品を提供しています。また、同社は国内有数の電線メーカーの一つとして知られています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高が66,125百万円と前年同期比6.9%増、経常利益が5,327百万円と18.8%増と好調に推移しました。これにより、経常利益率も8.1%と前年同期から改善しています。
売上・利益の推移
過去3年の売上高と経常利益の推移をみると、売上高は2022年11月期に前年比8.1%増の124,967百万円を記録しており、需要の回復が続いていることがわかります。経常利益も2022年11月期には8,770百万円と過去最高を更新しており、収益性の高い事業展開を実現しています。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期連結会計期間末の財政状態は、資産合計が105,823百万円となり、前連結会計年度末比で4,456百万円増加しました。負債合計は52,462百万円で、前連結会計年度末比で1,809百万円増加しています。一方、純資産合計は53,361百万円と、前連結会計年度末比で2,646百万円増加しました。
資産の部
流動資産は73,301百万円と前連結会計年度末比で2,470百万円増加しました。売上債権や商品の増加が主な要因です。固定資産は32,522百万円と、前連結会計年度末比で1,985百万円増加しました。
負債の部
流動負債は49,563百万円と前連結会計年度末比で1,850百万円増加しました。仕入債務の増加が主な要因です。固定負債は2,899百万円と、前連結会計年度末比で40百万円減少しました。
純資産の部
純資産合計は53,361百万円と前連結会計年度末比で2,646百万円増加しました。これは主に、利益の内部留保により利益剰余金が増加したことによるものです。
ROAとROE
ROAは前年同期の4.5%から4.9%に改善し、ROEも前年同期の6.2%から6.9%と向上しています。これは、営業利益率の上昇や資産効率の改善などが背景にあると考えられます。当社は電線・ケーブル事業の競争力強化に努め、収益性の向上に取り組んでおり、その成果が表れているといえます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが3,525百万円の収入となりました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは1,405百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは1,911百万円の支出となっています。これらの結果、現金及び現金同等物の当第2四半期連結会計期間末残高は27,918百万円となりました。
配当の支払額
当社は株主還元の充実を重要な課題と位置づけており、期末配当金は1株当たり60円を予定しています。また、中間配当金も1株当たり65円を決定しており、1株当たりの年間配当金は125円を見込んでいます。
今後の展望
今後の事業環境については、世界的な金融引締めに伴う景気の下振れリスクや原材料価格の高騰など、不透明な要素はありますが、当社は提案型営業の推進、配送体制の強化、新規得意先の開拓などの施策を通じて、着実な業績拡大を目指していきます。また、新商品の開発や生産性の向上にも取り組み、収益力の強化を図ってまいります。
編集部のまとめ
泉州電業株式会社は電線・ケーブル事業を中心とする企業で、建設や電販向けの需要増加を背景に、当第2四半期も好業績を収めました。営業利益率の改善や資産効率の向上などにより、収益性が向上しています。また、株主還元の観点からも、安定的な配当を実施しています。今後も、同社は提案型営業の推進や新商品開発など、収益力の強化に取り組んでいくと考えられます。
泉州電業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
泉州電業株式会社の決算日は10月31日で、第2四半期決算は4月30日に発表されます。また、同社は年間配当金125円を予定しており、株主還元の充実にも注力しています。今後も、電線・ケーブル事業を中心に、さらなる収益力の向上が期待されます。