株式会社ビーアンドピーの2024年4月期の第2四半期決算報告がアップされました。業績は順調に推移しており、売上高は前年同期比4.5%増加の1,629,808千円、営業利益は前年同期比15.9%増加の255,033千円と過去最高の業績となりました。新型コロナの影響から回復基調が続き、顧客需要が順調に伸びた結果だと言えそうです。
企業情報
企業名: 株式会社ビーアンドピー
証券コード: 78040
決算期: 10月期
株式会社ビーアンドピーの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ビーアンドピーの決算日は毎年10月31日です。今回の決算は第2四半期(2023年11月1日~2024年4月30日)の業績報告となります。決算は年2回の半期決算で、通期の決算は10月期末の年1回の本決算になります。
主な事業
株式会社ビーアンドピーは、インクジェットプリントを主力とするセールスプロモーション事業を展開しています。具体的には、商品の販促ツール制作、ECサイト運営支援、デジタルサイネージの提供など、幅広いマーケティングソリューションを提供しています。最近では、デジタル領域の事業拡大にも力を入れており、ARを使ったサービスの提案など、時代の変化に柔軟に対応しています。
今期の業績と利益率は?
今期第2四半期の業績は売上高1,629,808千円、営業利益255,033千円と好調な結果となりました。営業利益率は15.6%と前年同期比1.5ポイントの改善が見られ、安定的な収益性を維持できています。新型コロナの影響から回復基調にあり、商業施設やイベント関連の需要が順調に伸びたことが主な要因だと考えられます。
売上・利益の推移
直近2年間の売上高と利益の推移をみると、売上高は横ばいで推移しているものの、利益面では着実に増加しています。前年同期比で営業利益は15.9%増、経常利益は15.8%増、四半期純利益は16.4%増と、好業績が続いています。需要回復とコストコントロールの効果により、着実に収益力を高めてきたことがうかがえます。
四半期連結貸借対照表について
ここでは株式会社ビーアンドピーの2024年4月期第2四半期の四半期連結貸借対照表について解説します。
資産の部
総資産は3,762,891千円と前事業年度末に比べて24,087千円増加しました。現金及び預金が2,743,520千円と手元資金が厚く、無形固定資産の増加などが主な要因です。流動資産は全体の91.1%を占めており、柔軟な事業展開ができる財務体質が維持されています。
負債の部
負債合計は558,697千円と前事業年度末に比べて107,409千円減少しました。流動負債の減少が主な要因で、未払法人税等や未払消費税等が減少しています。負債比率は14.8%と非常に低く、安全性の高い財務体質といえます。
純資産の部
純資産は3,204,194千円と前事業年度末に比べて83,321千円増加しました。四半期純利益173,914千円の計上により利益剰余金が増加しましたが、配当金の支払いにより一部相殺されています。自己資本比率は85.1%と非常に高く、財務の健全性が高いことがわかります。
ROAとROE
株式会社ビーアンドピーのROA(総資産利益率)は6.8%、ROE(自己資本利益率)は11.2%となっています。前年同期と比べROAは1.1ポイント、ROEは1.4ポイントの改善が見られ、収益性と資本効率性が高まっていることがわかります。業績好調を背景に、資産効率の向上とともに株主価値の向上にも寄与していると評価できます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは180,730千円の収入となりました。売上債権の減少や税引前四半期純利益の計上などが要因です。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは76,620千円の支出となり、有形固定資産の取得に資金を投入しています。財務活動によるキャッシュ・フローは99,266千円の支出で、配当金の支払いが主な要因です。結果として、現金及び現金同等物は2,743,520千円となり、手元流動性は引き続き高い水準を維持しています。
配当の支払額
株式会社ビーアンドピーは、株主への還元を重視しており、1株当たり年間配当金は43円を予定しています。第2四半期の配当は1株当たり43円で、前年同期の1株当たり34円から増加しています。配当性向は33.0%となっており、着実な利益還元を行っていると言えるでしょう。
今後の展望
株式会社ビーアンドピーは、シェア拡大、機能拡大、領域拡大の3つの戦略を掲げ、持続的な成長を目指しています。特に、デジタル分野の事業拡大に注力しており、ARを活用したサービスの提案など、時代に合った新しい取り組みを続けているのが特徴です。さらに、生産性向上やコストコントロールにも力を入れ、収益性の向上にも取り組んでいます。中期的には2026年10月期に売上高50億円、営業利益7億5千万円を目指すとのことで、今後も業績拡大が期待できそうです。
編集部のまとめ
株式会社ビーアンドピーの2024年4月期第2四半期決算は、新型コロナの影響から着実に回復し、売上高、利益ともに好調な結果となりました。デジタル分野への取り組みの強化や生産性向上など、中長期的な成長に向けて様々な施策を実行しており、今後の業績拡大が期待できる企業だと評価できます。株主還元も重視しており、業績に応じた配当の実施など、株主の皆様にも還元されていることも魅力的な点といえるでしょう。
株式会社ビーアンドピーの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ビーアンドピーの決算日は毎年10月31日で、年2回の半期決算を行っています。今回の決算は2023年11月1日から2024年4月30日までの第2四半期決算となります。配当は年間1株当たり43円を予定しており、株主への利益還元にも力を入れています。今後の業績拡大にも期待が高まる企業といえるでしょう。